会いたいときにいつでも行くよ



がちゃり。
辺りがもう暗くなった頃、静雄は疲れた体を引きずって帰ってきた。
今日の仕事量は半端なかった。
静雄でこんな状態なのだから、上司のトムは後半は魂が抜けている状態だった。
それでも仕事をやり遂げた彼はすごい。

靴を脱いで居間に向かうと、既に電気が点いている。どうやら朝に消し忘れたようだ。静雄をさらなる脱力感が襲った。

いや待て。
朝に電気点けたっけ??

今度は嫌な予感が襲ってくる。強盗だろうか。いや、堂々と電気を点けて盗みに入る輩はいないだろう。
じゃあ一体・・・!!

バンッ!!
「あ、遅かったねー。お帰りー。」

「・・・・・・・・。」

勢いよく扉を開くと、当然だがまず明るい室内が目に飛び込んできた。

そしてなぜか臨也が寛いでテレビを見ていた。

「死ね臨也。」
「ちょ、そんな低いテンションで殴りかからないで!逆に怖い!!」
相変わらずの軽い身のこなしで、静雄からの重い一撃を避ける。反応から見て怒りよりも驚きの方が勝っているようだ。

「お前なんでここにいるんだ。つーかなんで生きてるんだ。」

「そこから?そこから説明必要なの?」
最近は大きな怪我もしてないし、病気もしてないよ。
毛を逆立てる猫のように警戒しつつ、静雄がベッドに腰を下ろす。とにかく座りたかったのだ。
その隣に当然のように臨也も座った。ぴたりと密着して。

うざい。

「決まってるだろ?俺がここに来たのは君に――!!」
臨也がどこかキラキラしながら何かを言おうとしたので、とりあえず足を踏んでおく。静雄の予想以上に効果があったようだ。
現に足を抱えてうずくまったまま何も言わなくなった。
「き・・・君に・・・会い、に・・・。」
前言撤回。
うずくまりながらも必死に言葉を紡いでいる。なんだか感動的に見えなくもない。
その想いに免じて今日は恋人に優しくしてやろうと、静雄は臨也に向き直った。

決して哀れんだわけではない。

「そうか。じゃあもう満足だろ?帰って寝ろ。」

「鬼!!シズちゃんの鬼!!!!」

遅くまで痴話喧嘩が続いた部屋の隣では、住人が情報誌を見ながら静かに暮らせる場所を探していたという。






100930
遅くなって申し訳ありません・・・!
ぜんざい様からのリクエスト『イザシズでギャグ』でした!
これ・・・ギャグ・・・か??
すみません、こんなグダグダなギャグになってしまい・・・。
爆発しろ自分!!

ぜんざい様こんなのでよかったら、どうぞお持ち帰りください!
いつでも返品可ですので・・・!!(汗

応援の言葉もありがとうございました!これからも頑張って小説を書きたいと思います。

それでは、リクエストありがとうございました!!

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