1st stage
※主人公の年齢に合わせるために、一部のキャラは年齢を変えております。何卒御了承下さい
「あのさぁ」
少年は自分の中にいる相棒に、不安そうに訊ねた。
『何だよ』
相棒は少年に訊いた。
少年は改めて、相棒に訊ねた。
「僕、一週間大丈夫かなぁ?」
『そんな事か。俺を誰と思っているんだ、大助。怪盗ダークだぜ? 俺が一緒にいるんだから大丈夫だろ』
アハハ、と相棒――ダークは笑った。
少年――丹羽大助は、何処からそんな自信が出てくるんだ、と思った。
大助は、今まで通っていた中学から、一週間転校する。
その理由は丹羽家しか知らないし、丹羽家以外に知られてもいけない。
ふと、笑っていたダークが大助に訊いた。
『大助、今回のターゲット覚えてるか?』
「勿論、覚えてるよ。そのために転校したんだから」
大助は副業である怪盗ダークとしての仕事をするために転校したのだ。
期限は母親が用意した一週間――。
「ターゲットは“炎の鍵”」
こうして、試練の一週間が始まった――。
〜Asuka学園〜
to be continued...