その頃鬼たちは メル編ver.




「ねぇ宵藍ちゃん。桃君たち遅いね」

「そうね…」

「そういえば、国際科のあの歌が聞こえたぞ」

「ま、まさか連れて行かれたとか!?」

「ちょっと紅! 怖いこと言わないでよ」

「(オレは寧ろ怒った時のお前が怖いんだが…)」

「裏葉、何か言った?」

「別に何も言ってない」

「そんなことより桃君だよ!」

「本当に国際科の誰かに連れて行かれたのかしら?」

「桃太郎はトラブル吸引体質だからな。有り得ないことはない」

「桃君〜」

「紅! 男がめそめそ泣かないの!」

「お前も怖いんだろ? 足が震えてるぞ」

「う、うるさい!!」

「ねぇ、桃君たち大丈夫かな?」

「大丈夫でしょ。だって私たちをクリアした奴なんだから」

「…その前に、国際科に連れて行かれたって勝手に決め付けていいのか?」

「グスっ、桃君に何かあったらどうしよう!」

「それ以上泣いたら殴るわよ!?」

「グスっ、ごめんよ宵藍ちゃん」

「(……オレの話、聞いてないな)」

「ねぇ、オレのルリ花はどこ?」

「…お前は静かにDVDを鑑賞してろ」








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