▼ あざと可愛い女の子とジャーファルさん【ネタ】
夢主デフォルト名:シルフィ
「ジャーファルさーん」
書類を抱えて歩いていたジャーファルは、明るい声に呼ばれて足を止めた。浅黒い肌を持ち白髪をお下げにした少女が、ジャーファルに駆け寄って来る。
「お手伝いしまーす」
にこっと可愛らしく首を傾げた少女は、半ば強引にジャーファルから書類を半分以上奪い取った。
「……ありがとうございます、シルフィ」
年下の少女にそれなりに重い書類の束を奪われ、一瞬どうすべきか判断に迷ったが、少女――シルフィは大人しく誰かの言うことを聞く性格ではないので礼を言いつつ書類を少し奪い返す。
流石に半分以上持たせるのは、プライド的な意味でもアウトだ。
「ついでに書類整理も手伝いましょうか? シャル兄ちゃん相手してくれなくって暇でー」
シルフィは八人将の一人であるシャルルカンの妹だ。兄と同じく剣術を嗜んではいるが、本人曰く「私、剣の才能ないんですよね。だからデスクワークくらい出来なきゃって!」らしい。
「お願いできますか? またシンが逃げ出して……」
「ジャーファルさんジャーファルさん、顔怖いですよう」
「ああ、すみません」
無意識に眉を寄せていたことを指摘され、運んだ書類を机に置いて顔を解す。と、下から見上げるように近付けられた顔にのけ反った。
「ちょ、顔近い。近いですよ、シルフィ」
「あ、大丈夫です。いつものジャーファルさんです」
「ちょっと、話聞いてます?」
「えー、顔近いのダメですか?」
数年前から意識している異性にそんなことされては堪らない。
「私、近くでジャーファルさんの顔見たいんです」
のけ反ったジャーファルにしれっと笑うシルフィは、きっと高確率で確信犯だ。
女の子の誘い受けって素敵よね、って話です。はちゃめちゃな文章ですんません。ジャーファルさんのキャラ掴めてなくてすんません。
やっぱ紅覇ちゃん書きやすいな!(結論)
2013/04/28 22:19prev|
back|
next