【1059taisen】
Trick or Treat?☆2016☆
)ハロウィン会話文詰め合わせ
佐竹さん家の兄弟現パロと九鬼益ヤング組と内膳義宣の主従で従主
Happy Halloween!!(*´∀`*)



義宣と義広くんでHalloween

義宣「ただいま」
義広「お帰りなさい!兄さん。早速だけど…Trick or Treat!」

義宣「ふふ、義広はハロウィンが好きだな…今年の仮装は蜂か?」
義広「うんっ、お菓子をくれなきゃ…ぷすっと刺しちゃうよ?」

義宣「それは困った、冷蔵庫まで行かせてくれるなら…そろそろカボチャのプリンが仕上がっている頃だと思うのだが」
義広「えっ、本当?」
義宣「…知っていただろう?」
義広「えへへ…どうかなあ」

義宣「とにかく玄関では渡せない、中に入っても構わないか?」
義広「ん〜、仕方がないから通してあげる!(プリンだプリン♪)」

義宣「ところで義広、俺が仮装してTrick or Treatを唱えたら…義広から菓子を貰えるものかな」
義広「えっ?…う、う〜ん…僕はお菓子の準備はしてないや…」

義広(…兄さんからなら悪戯されても良いけど…ぷすっ、て…)

義宣「ははは、冗談だ。仮装は義広の方が似合うのだから」
義広「そ、そうかなあ…カッコいいのは兄さんの方が似合うよ!」

義宣「ふふっ、俺はあげる側の方が良い。特に義広は作った菓子を美味しそうに食べてくれるし」
義広「そ、そう見えてる?」
義宣「ああ。だから作る甲斐も有るからな、それで充分だ」
義広「えへへっ…それじゃあ、今から食べるカボチャのプリンも美味しくいただいちゃうからね!」


優しく甘い、カボチャのプリン。
ジャック・ランタンのお顔に仕立てて出来上がり。
にっこり笑顔の蜂さんは、カボチャの誘惑に羽を休めて拐われる。
―――…Happy Halloween☆★



嘉隆と一益でHalloween

嘉隆「かぁあああずますどの!!」
一益「何だ嘉隆、騒々しい…のは、お前は何時もの事だけどな」

嘉隆「えーとっ!…あれ?な、何だっけ…と、とりっ?とり…」
一益「…Trick or Treat…か?」
嘉隆「ソレだ!流石は一益殿!」
一益「今の流れで、俺は言われた側になるのか…大体、仮装を…」

じっ…

嘉隆「なっ、何か変かな?」
一益「…いや、海賊の仮装…とも言えるが本職な訳であって…」
嘉隆「お、おう!出世して大名になろうが一生海の男だぜっ!」
一益「そういう話ではなく…お前、どんな風に聞いてハロウィンに乗り掛かる事にしたんだ?」
嘉隆「えっ。そ、それはその…」

一益「そこを聞いておかない事には、お前が正しく理解して俺に言っているのか分からないぜ」
嘉隆「う、うーんと…これを言えば一益殿にイタズラが出来るとか…他にも何か言ってた気がすっけど…そこしか覚えてねぇ…」
一益「…都合の良い部分だけ覚えてるらしいな…やれやれ…」

嘉隆「で!でっ!いっ、イタズラしても良いんだよなっ!」
一益「菓子を渡さなければな」
嘉隆「へっ?菓子??」
一益「そういう意味だぞ、お菓子か悪戯を選べ、って事だ」

嘉隆「…あっ、そういや記憶に少し…でもっ、菓子とかさ!」
一益「ホラ、持っていけ」

ポンッ。

嘉隆「わわっ!…コレ…は?」
一益「少しだけれど金平糖だ」
嘉隆「…一益殿…もしかして、準備してたのか?」
一益「まあ…お前がハロウィンの事を聞いているのを、偶々聞こえていた様ないない様な…だな。俺に悪戯が出来ず残念か?」
嘉隆「そっ、そうだなぁ…でも、俺の為に準備していてくれたんなら…それはそれで嬉しいぜっ!」
一益「ふっ…単純な奴だ…」


それがとても、羨ましい時も。
カボチャ色したリボンは誰かさんとお揃い、解けば現れる金平糖。
荒くれ海の男には似合わぬ小さく愛らしい一粒一粒が。
「貴方から」だから、宝になる。
―――…Happy Halloween☆★



内膳と義宣様でHalloween

ちらっ。
ソワソワ…

義宣「…内膳…何か、俺に申したい事でもあるのか?」
政光「えっ、あ、い…いえ…」

義宣「落ち着かぬ様子ではないか、遠慮せず申してみよ」
政光「…本当に…何でもありませぬ。それより、内務の報告に不手際等ありましたでしょうか?」
義宣「いや、問題は無いが…」
政光「では引き続き務めさせて頂きます故…失礼致します」
義宣「……ああ。」

スッ…パタン…

義宣「ふむ。」

義宣(何でも無い…訳ではないな、はて今日が何か…?今日…今日…去年の今頃に何か特別な…)

義宣「…あっ。ふふ…そうか…」

―――…

政光「ふう…私は何を勝手に期待してしまっていたのか…義宣様に申し訳ない、情けない事だ…」
義宣「内膳、今良いか?」

政光「よ、義宣様?は、はい!」
義宣「そうか、では入るぞ」

スッ…
にゃにゃーん。

政光「え…そっ、その猫耳は…」
義宣「ふふっ、内膳が言い出しかねていたのはコレだろう?確か…Trick or Treat!と言ったか」

政光「…は、はい…もう一度…黒猫耳の義宣様を見たい…など…」
義宣「申せば良いだろう、これで菓子の用意をしておらぬ等と言うのなら…悪戯は免れぬぞ?」
政光「はは…御安心を、確と準備して御座います。…どうぞ」

義宣「うむ。…何だ、こんな立派な箱で寄越さずとも良いのに」
政光「義宣様に差し上げるというのに、去年は何の意匠も無く御渡しする事となってしまい…気になっておりましたから」
義宣「ふふふ…お前は…では、内膳の気掛かりは晴れたのだな」
政光「ええ。ですが、もし御許し頂けるのであれば…その御姿を、もっと傍で見たく思います…」
義宣「見るだけで済むのか?今ばかりは内膳だけの猫であるぞ…」


黒猫が凶事の兆し等と遠くの話。
艶やかな黒は貴方の為の色。
勇壮な主が可愛らしい黒猫に化けるのは、愛しい従者とお菓子の様に甘い甘い時を過ごすから。
―――…Happy Halloween☆★

◆久し振りに九鬼益を書きたい気になりまして、ヤング組。
それにしても久々過ぎて、R嘉隆のアホの子具合の加減が(笑)
佐竹さん家の兄弟主従は通常運転といった感じで。
でも義広くんは宴の方でした◎
義宣は織部を師として茶の湯を嗜んでいた…という事から、現パロで紅茶や珈琲を煎れるのも上手い設定を組み込んでるのですが。
気付いたらホットケーキを焼くやらプリンを作るやら、そっち方面も嗜む設定になってきた(笑)
料理上手までいかないけど、分量とか記述の通りきっちり作りそうだから失敗する事は無さそう。
義広くんは、そんな兄さんお手製お菓子が大好きっ子(*´∀`)
内膳は黒猫義宣様がすっかり気に入ってしまってれば良いなと。
出来れば尻尾も、いや尻尾を生やすとなると固定の為にアソコにナニを入れる事になるのかとか悶々としていたら尚宜しい。
内膳の方向も、真面目一本から程好く砕けて参りましたよ(笑)

2016/10/31 了
clap!

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