【1059taisen】
月夜に契る夏の火照り
!)内膳×義宣のらぶらぶえっち
フェラと69が書きたかっただけの話となっております
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蝉の喧騒が静まり、満ちた皓月がぽっかりと浮かぶ夏の夜。
北国である久保田の地にも暑さは訪れ、例え夜であっても幾ばくかの蒸した空気が纏わり付いて。
しかし斯様な空気など意に介さず、重なり合う影と影―――
「内膳…」
皓月の光だけが射し込む灰暗い室内で、義宣は既に帯を払い除けて裸身を月下に晒け出している。
月に照らされた主の裸身を前に政光が抗える筈は無く。
誘われるままに身を乗り出すと、義宣の脚を割り開かせるべく手を掛けたところで冷気に気付いた。
行為の前に水で洗い清めたのか…ヒンヤリとした心地好さ。
(しかし―…)
これから、そんな義宣の身を火照らせるのは夏の暑さではない。
自分なのだ。
そう考えるだけで政光は喜びを覚えるが、心中に留め置き。
敷布を背に政光を見上げる義宣の脚をそっと開かせると、まだ半勃ちの自身が月光を受けて現れ。
政光の視線に反応したのか、ピクンと愛らしく脈打つ。
(…そういえば…)
何時もの様に、義宣の後孔を解すつもりでいた政光だが。
熱を持ち始めた義宣の自身を見詰めて、ふと思い至り。
傍らの香油には手を伸ばさず優しく義宣の自身を握り、軽く扱きながら顔を…口唇を自身に近付け。
「なっ…にを…?ないぜ、ん…」
「口でお慰めした事は無かったかと思い…あまり巧くはないかもしれませぬが、義宣様に善くなって頂くべく奉仕する所存…」
「く、口…?…ふ、あッ…」
…れろ…れろっ、れるッ…
義宣の理解具合は余所に、まず政光は亀頭に舌を這わせ。
分厚い舌でねぶり上げていると、徐々に自身は硬度を増し。
ちゅ、ちゅっ…
ペロ…れろ…ッ…れろぉっ…
それを頃合いとして亀頭から竿へと口唇を移し、幾度も口付けを交えながら丁寧にねぶってゆく。
「ふッ、う…んっ、んんッ…」
初めて受ける口淫の刺激に義宣は素直に甘い声を漏らす。
腰を捩りはするが、決して嫌がる素振りは無い。
鈴口には先走りの雫が溜まり始め、自身は完全に勃起していた。
チロ…つぷ、くち…くちゅっ…
「そん、な…トコロ…舌で…!」
逞しく屹立した竿を舐め上げ、亀頭に戻った舌先は鈴口に挿し入れられ、拡げる様に舐め回る。
溢れ出した先走りを絡め取りながら鈴口を一頻り愛撫すると。
くぷ…ぷッ…じゅぷ…
「…あ…あッ、内膳…っ…」
政光は義宣の自身をゆっくりと咥え始め、竿も含めてゆき。
限界まで咥えたところで、静かに口淫の律動を開始して。
…じゅぷっ、くぽ、じゅぽッ…
ふに…くにっ、ふに…
「く、うっ…んッ、あン…っ…」
口での刺激に合わせて根元近くの竿も扱き忘れず。
と同時に射精を待ち望む睾丸も、やわやわと揉みしだく。
政光の咥内で自身はパンパンに膨れ、今にも精を放ちそうな―――
「まッ、待て!内膳!!」
「…!!…ぷはっ…あ、危ないですぞ義宣様…噛んでしまうかと…」
「う…スマン…しかしその…」
「…申し訳ありません、その…御気に召しませんでした…か?」
「違う!…そ、そうではなくてだな…おッ、俺も口でするから!内膳が下になって寝てくれっ」
「…え、ええっ!?いやそんな、義宣様が口でする必要は…」
「いいから!」
突然、義宣が跳ね起きただけでも政光は驚いたのだが。
続けて自分も口でする宣言が飛び出して、困惑に固まり。
そうこうしている内に義宣は政光を押し倒して敷布に背を付けさせると、自らは政光に背を向けて押し倒した身体に跨がる。
「よ、義宣様…」
そこから上体を倒し、軽く腰を上げた体勢を取る義宣。
政光の眼前には先程まで咥えていた義宣の自身が迫るし。
(…ち、近くで見ると…俺で、こんなに…なってるの…か…)
義宣の眼前には、ビキビキと音を立てそうな程にいきり勃ち上がった政光の自身が迫り寄せ。
あまりの迫力に義宣は怯みそうになるが、意を決すると。
亀頭に口付け、控えめな舌使いながらも施し始める口淫。
ちゅく…れろ…れろっ、ペロ…
徐々に慣れてくると筋の浮き立つ竿にも舌を這わせて舐め。
政光の自身は零れた己の先走りと、義宣の唾液で濡れそぼり。
てらてらと鈍く輝く。
「…は…ふ…ッ…」
「くっ…よ、義宣…さ、ま…」
ちゅっ、くぷ…くぷぷ…ッ…
一度、口を離して政光の剛直をうっとりと見詰めた義宣は。
いよいよ咥内に自身を含むと、広がる質量と熱さと政光の味。
感じ取りたかった、それら総てが義宣の咥内を支配する。
…じゅッ、じゅぷ…じゅぽっ…
程無くして律動が加えられるも、決して巧いとは言えない口淫。
だがそこには懸命さが滲み出ていたし、何より政光からすれば義宣が自分にしてくれているのだ。
(わ、私の…私のモノを義宣様が…!何という至福…!)
…ムク…ビンッ…!
「…ッ!…んむ、ぷはッ…ま、まだ大きくするつもりか内膳…」
「もっ、申し訳ありませぬ…義宣様の御口に私のモノが咥えられているのだと考えたら…昂りを抑える事など出来ず…」
「…ふふ…仕方がないな」
あむ…じゅぽ、くぽッ…じゅぷ…
まさかコレ以上に大きくされると思わなかった義宣は、更なる膨張に思わず口を離してしまうが。
素直に謝り、何故かを白状する政光が…とても愛しく思え。
義宣は再び咥内に政光の自身を含み、口淫の続きを。
(…っと、駄目だ。私も義宣様を善くして差し上げねば…)
義宣の口の感触に浸っていた政光だったが、本来は自分が義宣を善くするべきなのだと思い出し。
眼前でビクビクと跳ねている義宣の自身を優しく握り寄せ。
にちゅにちゅと扱きながら、睾丸を中心にねぶり出す。
くちゅ…にちゅッ、ぬちゅっ…
はむ…れろっ…れろ…ッ…
互いの性器を口に含み、夏の所為だけではない濃く熱い空気。
籠る室内には小さいながら濃密な水音だけが響く最中。
(もっと…そうだ、コレを…)
トロッ…にゅる、にちゅ…っ…
ぷちゅ、ぬぷ…ぬぷぷぷッ…
「ンッ…!!」
政光は義宣に悟られぬ様、香油を手に取ると物欲しげにヒクつく義宣の後孔にたっぷりと塗り付け。
己の指にも纏わせると、躊躇なく孔に指を挿し入れ。
ぬちぬちと肉壁を掻き回してナカを解し、その間も睾丸を舌で愛撫し、竿を扱く手も止めず。
ぬちゅっ、ぐちゅ…ぐちゅっ…
ツ…ぬぷ…ずぷ…ン…!
「んんンッ、ふ…うン…ッ!」
解れが進む毎に増やされる指、挿入の度に義宣の身体は震えるも。
背を伝い走る甘い痺れに身悶えながら、政光への奉仕は怠らない。
じゅぽッ、ぐぽっ、じゅぽ…!
「う…義宣様そんな…くっ…ど、どうか御口を離して下、さ…!」
「……!!」
びゅぶるるるッ!びゅるる…!
びゅーっ…びゅる…ドク…トプ…
射精寸前と政光が自覚した時には遅く、義宣の口の中に堰切れた多量の白濁をトプトプと注ぎ込む。
注がれる勢いは強く長く、それでも義宣は総て受け止めて。
びゅるっ、びゅく…びゅるる…!
ぱた…ぱたたた…っ…
「…あ…っ…」
政光が扱いていた義宣の自身、その鈴口からも精が吐き出され。
とろりと熱い欲の証が、白く白く政光の胸元に散りばめられる。
「…はっ!よ、義宣様!のっ、飲んだりせず早く吐き出して―…」
「もう遅いぞ内膳」
跨がったまま上体を起こし、くるりと政光に顔を向ける義宣。
軽く開いた口の中に白濁の存在は無く、その行方というのは。
理解が及ぶと、政光の自身は果てたばかりだというのに熱量を取り戻してしまいそうになっていた。
―――…
「はあッ、はぁ…ふ、ぅ…」
「…少し扇ぎましょうか?拭ったものの油等を扱った手ですが…」
「ん…構わん、頼む」
口淫と射精の余韻に浸る義宣の身体は火照り、荒い息を繰り返して敷布に身を投げ出しており。
まぐわいを解いた政光は、主の身を涼めようと申し出て。
応じた義宣は枕元に置いていた自分の扇子を掴み、差し出す。
扇は、それ自体が御家の象徴。
預かる政光が丁寧に拡げれば現れる、今宵の皓月の如き月丸。
そよそよと風を生み出し、上がり過ぎた義宣の熱を冷まし始め。
「…関係など無いのだろうが、俺が生まれた季節だからか…夏の暑さは嫌いではないのだが」
「多少は関係があるのではないかと…私は思います義宣様」
「そうか?…しかしそれは、こうして涼む楽しみがあるからこそ…夏を好ましく感じているのではないかと思えるな」
「…成る程」
「心地好い風だ…」
自分を扇ぐ政光に向け、義宣は微笑を浮かべる。
月光の中で見せたその顔は色香に満ち満ちた表情。
扇ぐ手こそ止めなかったが、政光は普段は見る事の無い主の艶めいた顔に、すっかり魅入っていた。
「ところで内膳」
「…は、はい!義宣様」
「今回の口淫は…憲忠めの入れ知恵によるものか?」
「!!…ひ、否定は致しませぬが…最終的に実行をしたのは私ですので、梅津殿だけの責ではその…」
「よい、よい。別に咎めるつもりは無く聞いてみただけだ」
バツの悪そうな政光を余所に。
今度の義宣は「やっぱりな」とでも言いたそうな笑みへと変えて。
「さて…程好く熱も落ち着いてきたし、続きをするか内膳」
「えっ、あっ、あの…今夜は終わりではなかったので…?」
「人の尻まで解しておいてからに、口淫で終わり等とは言わせぬぞ。…それとも、嫌なのか?」
「そ、そんな事は御座いませぬ!…ですがまた、火照りますぞ」
「ふふっ、構わぬ。短い夏の夜だ…愉しまねば勿体ない…」
夏の暑さも二人に嫉妬する様な。
焦がし焦がれる劣情の想い。
皓月に契る、愛しい熱。
■終幕■
◆戦国大戦の稼働が終了して数ヶ月、三国志大戦4での更新も開始しましたが佐竹主従で従×主はまだまだ熱いのですよ!
と言っても、今後は三大4の内容充実を優先する事になるので。
戦国の更新頻度は更に低速になってしまうと思います。
取り敢えず今回の更新理由は、7月16日が佐竹義宣公の旧暦での御生誕日だったから7月中に小噺!
という事からでしたが、ストックがエロしかなくて(苦笑)
しかし内膳×義宣でも何時かフェラ話を書かねばならんのだという、謎の義務感を持っていたので。
書き始めてみたら更に謎の勢いで下書きが進み、まさかの御生誕日の当日更新に間に合うという。
自分がビックリした(笑)
三国志大戦で最愛カプだった2人は、新規絵になって帰ってきても…やっぱり大好きになれて。
何時か戦国大戦2が出た時、新しい佐竹主従にも同じ事を感じるのかな…何て思ったりするのです。
2017/07/16 了