【3594taisen】
Happy☆Halloween/2017
ハロウィンお菓子10連ガチャ
└迅速郭淮の場合

N なし
N なし
SR マフィン
SR メッセージ入りキットカット
N なし
N なし
N なし
N なし
SR チョコボール銀のエンゼル
SSR ワンホールケーキ
#ハロウィンお菓子10連ガチャ
https://shindanmaker.com/672098



郭淮
「わりと良い内容ですね、悪くはないです」
張コウ
「…そうなのか。菓子の類いは好きなのか?」
郭淮
「看破の私ほどではありませんが、甘味は好きですよ」
張コウ
「そうか…(良かった)」

郭淮
「何か仰いました?」
張コウ
「いや、何でもない」

郭淮
「…そうですか。しかしチョコボール銀のエンゼルというのは…」
張コウ
「何かおかしいか?」
郭淮
「これはもしかして、本当に銀のエンゼルのみで、チョコボールは付かないのかなと思いまして」
張コウ
「…この書き方からすると、その可能性は有るな」
郭淮
「ふふ、あと4枚を集めるのは…ちょっと大変ですね」

張コウ
「まあ…他は間違いなく食べる事が出来る内容だろう」
郭淮
「マフィンは手頃な甘味で本当に嬉しいです。…ワンホールケーキは、貰ったら少し困ってしまうかもしれませんが」

張コウ
「えっ」
郭淮
「…えっ?」

張コウ&郭淮
「……」

郭淮
「申し訳ありません張コウ殿、その…ケーキ用の大きな箱をお持ちなのが見えてしまいました」
張コウ
「そ、そうか…まあ、確かに…ワンホールケーキなのだが…」

スッ…

郭淮
「…ハロウィン用に、わざわざ購入されたのですか?」
張コウ
「…ああ」
郭淮
「何だか意外です、張コウ殿はこういう行事には興味が無い方だと勝手に思っておりましたから」
張コウ
「以前はな。…だが今は…お前が居るからな」
郭淮
「おや…ふふっ。でも何故、ワンホールケーキを?」
張コウ
「それは…」


(少し前に、遡る)

神速張コウ
「……」
魏武張コウ
「……」

魏武張コウ
「…幾ら"俺同士"とはいえ、如何なる用があって来たのか言ってもらわねば分からんのだが」
神速張コウ
「ああ、その…お前の方はハロウィンとやらをやるのか?」
魏武張コウ
「郭淮が仮装や菓子が好きだからな、やらんと五月蝿い」
神速張コウ
「進んで仮装をするのか、そうなのか…良いな」
魏武張コウ
「そうか?」
神速張コウ
「…お前には、その有り難みを後で教えてやるから覚えていろ」

魏武張コウ
「要らぬ世話なのだが。聞きたいのは、それだけか?」
神速張コウ
「いや、聞きたい事は別だ。ハロウィンをやるという事は、お前が菓子を自作するのだろう?菓子作りが出来ると聞いた」
魏武張コウ
「…一応、な」
神速張コウ
「だが俺は作れんから…礼はする、俺の分も作ってくれ」

魏武張コウ
「…それで良いのか?」
神速張コウ
「…どういう意味だ」
魏武張コウ
「つまり、お前の方の郭淮に渡す分なのだろう?」
神速張コウ
「まあ…そうなるな」

魏武張コウ
「色々と聡そうだ、手作りを渡したら俺に頼んだと、すぐに気付かれてしまうのではないか」
神速張コウ
「それは、そうかもしれんが…既製のモノになるよりは…」
魏武張コウ
「俺にただ頼むだけよりも、何が喜ぶのか考えて選んだ既製の方が良いと俺は思うのだがな」
神速張コウ
「そういうものなの…か…?」

ーーー…

張コウ
「…すまんな」
郭淮
「?…どうして謝るのですか?」
張コウ
「"向こうの俺"と違い俺は菓子など作れん、だからせめて既製でもお前が好みそうな菓子を選ぼうとしたんだが―――…」
郭淮
「張コウ殿…」
張コウ
「お前の好みを全く理解していない事に気付いた、だからこんな…考えた挙げ句に困らせるモノを選んでしまった訳だ」

郭淮
「そうでしたか…ふふ、それでは1つくらい私の好みをお伝えしておいた方が宜しいでしょうか」
張コウ
「そうだな、聞いておいた方が失敗は減らせそうだ」
郭淮
「では最も大切な1つを。…張コウ殿が私の事を想い考え、そうして選んで下さったモノ。それこそが私の好きなモノです」
張コウ
「…気を遣っていないか?」
郭淮
「その様な事はありませんよ、このお店のハロウィン限定ケーキは人気で…一度食べてみたいと思っていましたし」

張コウ
「なら、うむ、その…良かったが。ではケーキを貰ってくれ」
郭淮
「ふふふ、ハロウィンなのですから…お約束は守らないといけませんね。…Trick or Treat…?」
張コウ
「…菓子の方だ、そら」

郭淮
「ありがとう御座います。…今更ですが、仮装をしていないのに頂いてしまうのは申し訳ない気もするのですけれども」
張コウ
「…仮装しなければ菓子はやらんと言ったら、仮装するのか?」
郭淮
「張コウ殿から、どうしてもとお願いされたら考えます」
張コウ
「ならば来年からは仮装をしてくれとハッキリ言う事にする」
郭淮
「考えるだけですよ?」
張コウ
「それでも良い、何なら俺が仮装の用意も…いや、何でもない」

郭淮
「…どんな仮装を用意するつもりですか、全くもう…それより張コウ殿、折角のケーキですから一緒に食べましょう」
張コウ
「いや、俺も食べては…」
郭淮
「だってやはり、私独りで食べるには大きいですし。それに張コウ殿と一緒にいただく方がより美味しくなる筈ですから」
張コウ
「…分かった。」
郭淮
「良いお茶を煎れますね」

―――特別、仮装をしなくても。
お前が喜ぶ姿には、ぴこぴこと動く愛らしい猫耳と、ゆらゆら揺れる可愛い尻尾が見えてしまうから何の問題も無いのだと。
言い掛けた言葉を飲み込んで。
甘いケーキと白猫の誘いに、張コウは穏やかな笑みを浮かべた。

■終劇■

◆2017年のハロウィン会話文は神速迅速な、ちょこ淮でした。
魏武看破の方は…看破淮にゃんがノリノリで仮装するけれども。
迅速淮はそういうキャラではなさそうだから、神速迅速のハロウィン内容は悩んでしまいまして。
悩んだ時の診断頼み、ハロウィンお菓子10連ガチャ。
仮装からではなく、お菓子の内容から攻めてみました(笑)
ワンホールケーキって、ウチの魏武さんなら手作り出来るけど神速さんには絶対に無理だよな〜。
そもそもワンホールケーキを1人相手にって重いけど…でも色々と不器用な神速さんならアリのアイテムかもなあ(*´∀`)
っいった辺りから何とか自分の中では展開が纏まりましたとさ◎
最初は予定に無かったけれど、やっぱり魏武さんも出した(笑)
もう魏武看破も普通に出てくるスタイルになりそうです(*・ω・)

2017/10/31 了
clap!

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