【3594taisen】
屋烏乃愛
くるり、と。
円を描き舞う鳥の在る空が。
当たり前に閑かな空である様に。
何時からか。アイツが。
其処に居る事も―――「当たり前」なのだと思い始めた瞬間から。
それは、俺にとって。
酷く心惹かれる光景として深く双眸へ焼き付ける様になっていた。

―――…

「よいぞよいぞ、では今日は此処までとしておこう」

司馬徽に師事する門下生達は本日の学びを終える師の言葉を聞き、教えを総て漏らすまいと張り詰めさせていた糸をふっと緩める。
その様子をにこやかに見詰めていた司馬徽が部屋を離れると、代わって室内は門下生達の雑然とした論議に花が咲き始め。
今しがたの学びに己の主張を乗せた論じ合いが成されたが。
暫くすると帰路に就き始める者も居れば、別室の書物も交えて論じようと室内から離れ行く者。
潮が引く様、次第に学びの部屋が閑散としていく中。
徐庶だけは机に頬杖を付き、何時も陣取る己の席から離れる事無く外の景色を眺め続けていた。
その視線の先に在るのは、すっくと立つ背の高い一本の木。
正しく言えば、徐庶の興味は木そのものに有る訳ではなく。
ただ、何かを待つ様子。
今日はまだ来ていないと待ちくたびれ、木よりも遥かに高い空を見上げて数羽の鳥が飛ぶ閑かな青に心を放した刹那の時間。
視線を木の根元に落とせば。

(―――…あ…)

また、やられたか。
今日こそ見届けようとしたのに。

徐庶が視線を戻した先にはとても自然に、しかし唐突に人影の存在が光景の中に描き足されていた。
ずっと以前からそうして在り続けていたかの様に座り込む姿。
深く笠を被り、ただただ其処に在るが当たり前の―――その男。
木の根元へ座ろうとしている場面を徐庶は見た覚えが無く。
毎回、他へ気を逸らした隙に現れている事に気が付いた徐庶は、勝手な勝負で座る姿を見届けてやろうとしていた模様。
勝てた事は、一度も無い。
今日もその男…ホウ統は徐庶の隙を突いて木に座して。

(…鳳雛…か)

司馬徽お付きの童子が言うに、先生より五つ年下で親交がある話。
羽ばたく機を待つ秘めた才気を指して鳳雛と称された話。
笠を深く被り顔を隠すのは醜男である為、風貌からの先入観を絶ちたいからではないかという話。
同じ門下生、何とはなしに徐庶はポツポツとホウ統の素性や常に被る笠の理由を聞きかじっており。
学びを志した身としては、ホウ統の才への興味は有るのだが。
何時も、学びを終えた後は一人で座り込んでいる近付き難い雰囲気を前にして切っ掛けが掴めず。

「……直……」

こうして勝手な勝負を挑み。

「…ぃ…元直…」

見ている事が悟られぬであろう距離から窺う日々だけが積み重な

「うおおぉぉおおい!元直っ!!」
「ッ、だぁあっ!?…な、何だよ広元か…ンな大声を出すなよ!」
「さっきから呼んでるのに、元直が全く気付かないからだろ!」
「…そうなのか?」
「…あのなあ、元直…」

徐庶の意識、総てがホウ統へ向けて集中していた為。
友人である石韜が自分を呼び続けていたとは気が付かぬ状態。
そこに至近距離かつ大声で字を呼ばれたものだから、キィンとする耳を押さえて漸く先程から石韜が傍に居た事を確認した。

「最近…元直は、そうやって外を見てる時が多いよな」
「いッ!?…いやッ…そ、そんな事は無いん…じゃ、ないか?」
「いーや、絶対にそうだろ。何か面白いのでも見えるのかよ?」
「なッ、何も無えって!」

ひょいっ、と。
徐庶が見詰めていた「向こう」の景色を見ようとする石韜に。
何故なのか、知られたくないという気持ちが生じた徐庶は遮ろうとするものの…景色の総てを隠そうというには間に合わない。
石韜が何を想ったのか口を開くを待ち、徐庶は身構えた…が。

「…確かに何も無いな。」
「へっ?」

景色を見た石韜の感想に徐庶は思わず拍子抜けした声を漏らす。
どういう事なのか、ゆっくりと振り返り木の根元を見れば。
もうホウ統の姿は其処に在らず。
ホウ統が座り込んでいた辺りに今在るのは、地を啄ばむ数羽の鳥。
事情を知らぬ石韜にしてみれば、確かに何の変哲も無く見える閑かな光景に他ならないだろう。
徐庶の内心は、去り際を見る事もまた出来なかったのだなという日々重なる二連敗を理解して。

「…あ、いや…そッ、そうだろ?な、広元」

再びホウ統の事を考えてしまい石韜から意識と視線を離しそうになったが、はっと我に返り。
焦りながらも徐庶はこの場を取り繕う様、石韜へ向かい。
自分がずっと見詰めていた景色は、「この景色」なのだと。

「怪しいんだけどなあ…」
「実際、何も無いんだから怪しいも何も無いだろ」
「ふーん…まあいいや、とにかく元直が最近しょっちゅう呆けてるのは確かなんだからな、悩みでも有るならちゃんと言えよ」
「ああ…そうするぜ、広元」
「よしっ!じゃあそろそろ戻る事にしようか元直」
「…そうだなァ…」

石韜に促され立ち上がる徐庶は友の背を追い、学びの部屋を後に。
去り際。
諦め切れずに送った視線の先で静かに立つ背の高い木は。
ただ、鳥たちを受け入れていた。

―――…

学びを終えた、或る日。
徐庶はホウ統が例の木に座り込みに来るのを待っていたのだが。
何かが、何時もとは違う。

(あれ…来てた、よ…な…?)

先程までの学びの時間、この部屋にホウ統の姿は在った筈だ。
それを確と思い出した上で徐庶は半ば意図的に視線を木から逸らして根元へと戻すのだが、ホウ統の姿が描き足されない。
自分ひとりの筈の室内を見回しても、ひとりのままであるし。
それから木の根元を凝らし見ても、やはりホウ統は現れない。
今まで、同じ学びの時間を過ごした後は必ず現れていたのに。

「…おかしいな…」

胸騒ぐこころのざわめきを感じ、徐庶は待ち惚けを止めると。
居ても立ってもいられぬ風にして、遠きに見詰め続けていた木の元へと駆け寄り始めていた。

…カサッ…

「…立派な木だとは思っていたモンだが…近付くと一層、か」

散り落ちた葉を踏み締めて木へと近寄った徐庶は、幹に触れ。
静の具現であるかの如く佇む木に、しかし秘められた生命力が感じ取られて思わず感歎する。
だが今はホウ統はどうしたのかというのが先決であり、辺りを注視してみたが人影は見当たらず。
日々が重なれば、こんな日も。
そういう事かと徐庶が溜め息をつけば、木の枝が風に揺れ。
自分を、そっと慰めるかの様なサワサワとした自然の奏で。
粋な計らいに敬意を表して、徐庶が木を見上げてみる―――と。

……ガサッ…ガサ、ベキッ……
…ベキ、ベキッ!…バサーッ!

「…なッ、何だあッ!?」

囁く奏でが一転、枝が悲鳴を上げる荒げた響きが頭上より迫る。
重力のままに枝を掻き分け落ちる"何か"の音。
遂に、その姿が現れた時。
徐庶の双眸に飛び込んだのは、天に在る筈の色だった。
空から千切れた雲が舞い落ちて来たのかと徐庶には想え。
呼吸をするのも忘れて魅入り。
掴めぬ筈の空の欠片が、ふわりと、この手の中へ降り立っ…て?

ズッシャアアァァアアッ!!

「げぼふッ!?…ゲ、ゲホッ…」
「っ…うう、っ…!」

だが残念な事に現実は。
天上へ浮かぶ雲を掴むとは程遠いであろう重みが、反射的に両腕を差し出して受け止めようとした徐庶にまっすぐ降り落ち。
腕のみで止める事が出来ず、倒れ込みながら腹を中心に身体全体でどうにか受け止めた格好。
そして聞こえるは人の声。

「…!…いかん…笠、笠が…」

―――って、ちょっと待てよ!
先に笠がどうのって、下で受け止めた俺にまず何か言う事が…
…笠…?…そうだ、笠、から。

混濁し掛かる意識の中で、徐庶は今見た事実の整理を始める。
落ちて来たのは雲などではなく、人だと寸前で気付いた事を。
加えて雲の色は確かに、見慣れた笠の内から現れていた事を。

「おい、お前―――ッ…!」
「うわっ…と…!」

人の腹の上に乗ったまま、取れてしまったらしい笠を被り直そうとしているのはホウ統だと確信し。
徐庶は、何がどうしてこうなったのか問い質すべく。
腹の上のホウ統を振り落とす勢いで上半身を起こした為、ホウ統の方は突然の事に被り直そうとしていた笠を取り落としてしまい。

「あのなあ、おま…ッ…え…?」

初めて見た笠の下は、偽りの無い生来からと一目で理解る。
天を望む色をしていた。
雛が羽ばたきを覚え、空へと溶ける事が出来たなら。
美しい一条の雲の軌跡と見紛う情景すら容易に浮かぶ色。
天上の青の為に在る色、だ。
それだけではない、徐庶がもっともっと深く惹かれたのは…瞳。
髪の色と同じ様に常とは色素が足りていない様に窺える、その眸。
故に、なのだろう。
吸い込まれるとも天の極みだけを見据えているとも、見える。


―――何が、醜男なのだろう。
常とは異なるからなのか?
天を望む色を備えた事の、何が。


「…礼を言った方が良いかね」
「えっ?」
「受け止めて貰えたお陰で怪我らしい怪我はしなかった様だ」
「あっ…ああ、そうかそうか。ソイツは良かったぜ」
「…大丈夫かね?」
「俺か?…なに、此処に来る前はちょっと荒っぽい事をやってたからな。この位は平気なモンだ」
「なら、良いのだが…」

続けるつもりだった言葉を、徐庶が失い固まっている間に。
ホウ統は取り落とした笠を拾い直して己の無事を徐庶に告げ。
徐庶にも大事は無いと知ると、何時もの様に笠を深く被って髪の色も瞳の色も奥へ隠してしまう。

「…えっと…ホウ統、だよな?」
「ああ、そうだ」
「俺は…」
「……元直」
「は?」

笠を被り直したホウ統は立ち上がると、礼を述べてこの場を去りそうな雰囲気であると徐庶は察し。
何とか会話を引き伸ばせないものか…咄嗟、名を確かめた。
それから先の話の事まで考えてはいなかったのだが。
まさか字の方で呼ばれるとは思い寄らず、再び止まってしまい。
訳を問うて良いものか、聞きあぐねていると。

「…何時も一緒らしい友の者がよく呼んでいるので、そちらの方で覚えてしまったのだがね」
「友?…そうか、広元か。悪いな、アイツ声が大きくて」
「ふふ、大声を出させているのは元直が原因と聞こえたが」
「う、まァ…そんな時もあったかもしれない…けどよ」

どうやら。
何日か前の石韜とのやり取りはホウ統まで聞こえていた様子。

「…差し障るというのであれば、徐庶と呼び改めるがね」
「いや、構わないぜ。だったら俺も、士元って呼ぶからよ」
「心得た」
「で、何だってまた…士元は木登りなんかしていたんだ?」

そうだった。
徐庶にはホウ統へ聞きたいと思っていた事は多々有るのだが、今は何よりも何故に木から落ちてきたのかという理由が優先。
天に在り続けていた存在が降り落ちて来た訳ではないのだから。
ホウ統は自らの意思で木に登り、誤り転落してしまった事になる。
字を呼び合えた事で多少、打ち解けた心持ちになった徐庶は。
素直に抱いた疑問をホウ統へ問う。

「…これが…」
「うん…?」

初め徐庶は、ゆるりとホウ統が差し出したモノが何であるのか…直ぐに判断する事が出来なかった。
笠と同じく何時も纏う蓑の内側で大事そうに抱えていたモノ。
それは蓑と同化して見えた為に余計、理解が遅れたのだろう。
しかし徐庶が覗き込むと。

…チ…チッ…

「雛鳥…鳥の巣、か?」
「親鳥が巣作りを始めた頃から見ていたのだがね…ここ数日、その親鳥が帰って来ていない」
「…あー…つまり、餌を探しに出た先で、って事だな…」
「そういう事だ」

徐庶が覗き込んだ鳥の巣の中には、三羽の雛鳥が居る。
どの雛たちも、帰らぬ親鳥に飢えが達し始めているのか鳴き声はとてもか細く、弱々しい生命。
確かに、このまま放置されていれば空を飛ぶ日など。
だが、助ける事が本当に―――

「…哀れみで雛を助けるのは、摂理に反する行いだろう」

徐庶の心中を読み取ったものか。
理解ってはいるのだと…笠の下の表情は窺い知れぬが、声には割り切れぬ沈痛さが含まれて。
だとしてもホウ統には、ホウ統には。

「けれど、俺も―――雛だ。…身を寄せ合おう…などと、詭弁に過ぎないのかもしれないがね」

見捨てられなかった。
自分を捨ててしまう様で。
雛鳥には何時か空を飛ぶ日が来る筈だというのは、約束された当たり前の事なのでは無いのだと。
称された名が刻み伝え。
そうしてホウ統が抱き続けていた想いの一片を、徐庶は汲み取る。


―――怖いの、だ。
飛べないと知ってしまう日が。


「…いよし!じゃあ、まずは士元が殻から出てこねえとな!」
「!…何を…っ…」

腕に抱えた巣の中の雛鳥たちへ視線を落とし、顔を下げていたホウ統は急に笠の外の光が目に沁み。
その眩しさ。
生まれ出る初めての渾身で殻を割り開き、目にした光の如く。
何事かと顔を上げれば、徐庶の顔が確と見えた。
徐庶はホウ統が深く被る笠を掴み上げて、浅い位置に直しており。
隠していた髪も瞳も露となる具合である事に、ホウ統は抗い深く被ろうとするが徐庶は許さず。
ホウ統の瞳を、じっと見詰め。

嗚呼―――そんな。
そんな真っ直ぐに見てくれるな。
刷り込まれてしまいそうだから。

「小せぇ事を言われてきたからなんだろうが…俺はその、綺麗な士元の色を見ていたいからよ」
「綺麗…?…同情で滅多な事は言わぬ方が良いと思うがね」
「そうじゃねぇ、えー…ひ…一目惚れしちまったら!ソイツの何だって好きになるモンだろッ!」
「……は……?」

きょとん、と。
完全に「何を言ってるんだ」状態になるホウ統だが。
それ以上に、徐庶の方も言ってからに「何を言ってるんだ」状態。
ぴたりと止まる空気。
今度はホウ統の方がじぃっと徐庶の心を見詰める様に目を合わせ。

「…耳まで赤い」
「ど、どこを見てんだッ…」

ふっとホウ統の瞳が和らいだと思ったら、こころに及ぶ深淵に非ず随分と近きを見ていたらしい。
純な徐庶の反応が可笑しくて、くすくすと愉しそうに笑む。
徐庶には、当たり前に浮かべられた表情であっても既に特別。
「そういうもの」なのだ。

「元直は…この乱世に少々、馬鹿正直が過ぎるな」
「…う…」
「故に、損な役回りで手痛い目に遭いがちではないかと思うが…」
「な、何だよ」
「ふふ、決して俺は…その様な人間が嫌いではないな、元直」

時は既に夕刻。
西へ落ちる陽で世界は柔らかな橙に包み込まれ。
陽を受けた雲もまた例外無く染まり、輝きを放つ様に。
静かに吹いた風に揺らめいたホウ統の髪も、黄金に煌めく。
鳳が持つ眩さの意味を。
泰平の世にのみ現れる意味を。
徐庶は深く理解し、ホウ統の姿を余さず双眸に焼き付けていた。

―――…

「おはよう、元直」
「お。…おう、早いな士元」
「そうかね?」

あれから数日。
雛鳥たちを看ている為なのかホウ統は司馬徽の元での学びを空けており、徐庶はどちらの心配もしながら今日は一番に室内へ入ると。
祈りや願いを含めて「あの木」を見詰めていたところに。
さも当然、何事も無かったかの様にしてホウ統が現れ。

かさっ…かさ…
…チチッ…チチチッ

「…連れて来てるのか?」
「大分、良くなったがね…まだ、油断は出来ない」

親鳥が丹精を込めて作り上げた揺り篭と居心地は近しいのか。
ホウ統が纏う蓑の中がかさかさ動いたと思うと、あの三羽の雛鳥たちがぴょこんと顔を出す。
自発的に動いているというだけでも、回復具合は窺える。

「ふーん…まあ取り敢えずヤマは越えたんだな、良かっ…」

づんっ!

「あ痛ってえ!」
「…おや」

ホウ統も雛鳥も、心配していたより元気そうな事に徐庶は安堵し。
小さな命を優しく愛でようと朱色の雛に人差し指を差し出したのだが、思いっきり嘴で突かれて。
それはまるで自分に触れるなというよりも、ホウ統に―――

「もしかすると、雛鳥は元直の下心でも分かっているのかね」
「し、下心ってンな事は…」
「おーい!元直!…あれっ?」

突かれた箇所から薄っすらと血が滲んできた指を咥え。
血を抑えながら徐庶が雛鳥たちを見ると、しかし確かに…心なしか、敵意というか対抗心というかを覗かせている気がする。
こんにゃろう、と。
大人気なく雛鳥たちと睨み合っているところに。
先に行ってしまった徐庶を追い掛けて石韜が室内に入ってきた。

「…何をやってるんだ?元直…あ、雛じゃないか可愛いな」
「お、おい広元、ソイツら意外と凶暴だから気を付け…」

チチッ、チチチッ♪

「ははは、くすぐったい…ん?今、何か言ったか?元直」
「……いや……何で俺だけ…」
「ふふ。…では、俺は先生のところへ顔を出してくるから一先ず失礼させてもらう事にするよ」
「そっか、じゃあ後でな士元」
「ああ、元直。」

するりと二人の下から別れて、ホウ統は室内から離れ。
残された徐庶と石韜の間には少しだけ無言の空気が流れたが。
沈黙の均衡を破り、石韜が先に口を開いて徐庶に問う。

「…あいつって、ホウ統…だったよな?仲良くなったのか?」
「…まァ…そんなトコだ」
「へーえ。」

石韜は親友だが、自分が何をホウ統へ口走ったのかはまだ言えず。
濁す返答しか出来なかったが。
それよりも徐庶にとっては。
ホウ統が今日も笠を被り続けてはいたものの、天を望む色が見える程に浅く収められていた事が。
何より嬉しくて仕方が無かった。

■終劇■

◆屋鳥乃愛(おくうのあい)
意味:人を愛すると、その人の総てが好きになるの意。
「屋鳥」は屋根の上に居る鳥で、一般的には嫌われる鳥を引き合いに出して、愛情とはその様なものだと強調したもの。

「愛屋鳥に及ぶ」とか、意味合いは同じだけれど幾つか違う表現が有るみたいだったのですが。
個人的に一番しっくりと侠天に嵌ったのは「屋鳥乃愛」でした。
要は痘痕も笑窪の類ですね。
髪が白いのとか、三国志大戦ではわりと普通ですが…(苦笑)

2012/09/30 了
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