Costume Lovers -type:B-A
首に回されていたホウ統の腕から脱け出、徐庶は身体を起こすと。ジャージをずり下げ、既に先走りをも窺える程に張り詰め硬度を増した自身を晒して掌を添え、ゆっくりと自身に律動を。
…ちゅっ…くちゅ…っ…
ひとりに耽る徐庶の水音だけが密に響き、その熱にﾎｳ統も黙し。
鳴る度に内なる熱同士が共鳴する様、ホウ統も―――昂りを覚え、取り戻し、きみがほしいと。
「…の、う…脚を…開いてくれんか？…ホウ統…」
「ん……こ、う…か？」
徐庶の要求に、ホウ統はマットに寝転んだままだった身体を起こし、隣の跳び箱に背を預ける様にして寄り掛かり座ると。
左脚の膝裏へ腕を差し入れて脚を開き、熱に汗ばんだ太腿と濡れたブルマを惜しまず晒し応える。
「…ンっ…斯様に煽られてはの…"堪えるな"、と言うてるものと変わらんぞ？良いのか？」
「最早今更、だろう…ならば、徐君―――…も、悦しと…」
「ほっほ！では、では。もう少し我侭をさせてもらおうかの…」
ぐい…っ…
…ぎゅ、ち…っ…！
「…ッ…！ちょっ…お、おい徐君っ！まっ、まさかっ…！」
抱え上げるホウ統の脚を徐庶は更に上げさせると合間に身体を進め、浮いた腰に後孔と推測する箇所へ自身を宛がう。
そしてそれは適確に捉えており。
ぐぐ、と熱塊を押し付けられてブルマからは鳴く様に締める音が。
―――まさか。
これで、挿れる気、なの、か？
「まさか、挿れはせんよ」
「……そ、そうか……」
ほっ。
「何じゃ、残念か？ならば…」
「違うッ！頼むから、残念と安堵の別くらいはついてくれッ！」
「ふふ、そうして焦るホウ統は真に可愛いの。ほっほ！」
「…っ…く、ぅ…ば、馬鹿者…」
不覚だ…いや、不覚ばかりだが。
顔を紅潮させてホウ統が俯くと。
その愛い様子に、また、ほろりと徐庶は笑みを零す。
「そら、そら…顔を上げておくれ、ほっほ！」
ぎちっ…
く、ちゅっ…
「…っ、はアっ…！…ふ…っ…んんっ…徐君…」
ホウ統の顎に空いている手を添えると、顔を上げさせて口付ける。
その為に徐庶は深く身体を進める格好となり、確かに挿入りはしないが…押し当てられるは益し。
切なげを、ホウ統は漏らす。
…にちゅっ…くちゅっ…ちゅっ…
「っ、ふ…ほ、う…とう…ホウ統っ…ゆく…ぞ…」
「徐…しょ、徐庶ッ…！」
徐庶が自身を追い立てる速度を上げ、荒く性急に扱くその度。
ちゅ、ぢゅと漏れる先走りとブルマが擦れぶつかり合う淫靡の音。
自身を埋め込むに等しい程に押し当てられて、ぎちぎちとブルマは食い込み、徐々にホウ統の自身も昂った張り詰めを見せて。
「―――…っ、くっ…！」
びゅ、るっ…びゅく…るる…っ…
…どろっ……ぱた…ぱたっ…
「う、ア…っ…！…熱…っ…」
一際、押し込まれるを感じた刹那、吐き出された熱に。
ホウ統はブルマ越しにもはっきりと伝わるその熱さ、吐精の脈動に、ぞくりと身体を震わせて仰ぎ。
漸く自身をブルマから離されれば、濃い白濁がゆるゆると流れて下肢を妖しく濡らし落ちる。
「……っ、もう…内も外も、ドロドロ…ではないか……」
「いや、すまん、すまん…思うていたより、遥かに悦くての」
「全く…」
吐精と、衰えぬ昂揚から上がる息を御そうと静止する徐庶の前で、ホウ統は白濁塗れのブルマに手を伸ばすと。
それは履いたまま―――で。
内腿側からぎちりと音を立ててずらし、自身と後孔を晒す。
ぽたぽたと、マットには熱の跡がひとつ、またひとつ絞り落ち。
「…ほ、ホウ統？」
「何だ…よもや、それで満足でもあるまい…終わりというならば、それでも私は構わぬがのう…」
「ほっほ！よう言う…勿論、これで終わる気など毛頭無いぞ？」
「ならば…っ…！はっ…アっ…！ぁ…は、っ…あッあっ…！」
ホウ統の熱、徐庶の熱。
それらに先走り。
てらてらと混ざり蕩けるを纏うホウ統の自身を、徐庶は強く扱く。
不意を突かれ、ぐちゅぐちゅと粘質を掻き乱される上下に、喘ぎを抑えるなど思い出せない。
ぐち…っ…
「っ、くぅ…ッ…！」
「ふふ…煽り立てたのはホウ統よ…この程度で音は上げまい？」
「…存外、負けず嫌いだな君は……ああ、私もだが…のう」
「ほっほ！その通り、よの」
欲されるだけではない。
欲するが故に浮かぶ嬌笑。
薄暗い用具倉庫へ僅かに差し込む外光を受けて、妖しく揺らめき。
誘い、誘われるのは。
…にゅ、ちっ…ちゅ、ぅっ…
「ん、ンっ…！…ふ、ふ…まった、く…何という有様、か…」
自身を扱かれる律動は緩慢になるもそのまま続き、更にホウ統には後孔を弄る感覚が加わる。
おおよそ、どうなってしまっているのか最早想像に難くは無い。
流れ拡がり、窄まりは互いの熱を纏って徐庶の指に吸い付いて。
…ず…ずっ…！
きゅ、うっ…
「…っ、とと…そう締められては解せんぞ？ホウ統…」
「無茶を、言うな…人を散々過敏にさせておいて、から、にっ…」
「ほっほ！いや、いや…それでは私も責任を取らねばならんの」
……ず…る、るっ……
…ずずっ…！…ず、ちゅ…っ…
「ッ、は、ァあっ…ゆ、び…いちど、に、ぃ…っ…！」
内へ埋め込まれた指が、外へと向かう動きを見せた事に。
ホウ統は一度解放されるものかと息を付いた刹那、数を増してより深く内へと挿し入れられる。
きゅうきゅうと意識せず吸い付いてしまう内は、複数となった指のかたちを捉えて離そうとせず。
それに抗い解し蠢く指は、性感を掠める指、柔らかさを出だす指、それぞれの役割を適確に働かせてﾎｳ統の熱を上げさせる。
上がって、いる。
でも、それだけ。
「……じょ、しょ…っ…ゆびっ…で、は…もっ…ぉ……」
「…切なくて堪らぬかの？」
「あ、あっ…きみ、の…げんちょ、く…のが…っ…」
「ふふ…」
……ずる、ぅっ…！
「…っひ、あァっ…！」
「真に…愛い雛よの、士元…」
蠢くを止して、ホウ統の内より指を引き抜いた徐庶は。
その刺激にすら、びくんと身体を跳ねさせて嬌声を上げるホウ統が愛しくて愛しくて堪らぬと。
眼を細めてそっと笑み、情欲の渦の中に在りながら―――穢れ知らぬ様な、純真の口付けを。
「…元、直…」
「…士元…雛の鳴き音、私に好く…好く、聞かせておくれ…」
ちゅ、くぅっ…
…ず、っ…ずずっ…ずぷ…っ…！
「っ、あ、あッんっ…！げ、んちょ、くぅ…っ！…っは、あ…！」
徐庶を求めてひくりと揺れる後孔に、先程とは違う直の脈動。
はやく、とせがむ様にその窄まりは鈴口に吸い付いて。
互いに阿吽。
ひと息を吐くと、徐庶はﾎｳ統の奥へ自身を挿し入れる。
じゅっ…ずっ、じゅぷっ…！
「は、っ、あっン、あっ…げん、ァ…っ！…ちょ、く…っ…！」
ゴリ…っ…
「っと、いかん、いかん…士元、それでは頭を打ってしまうか…」
「ん、い、い…き、にしない、で…く、れ…」
「そうはいかんよ」
ホウ統は跳び箱を背にしたまま徐庶の自身を受け入れた為、律動を受ける度に顎が上がり仰け反って後頭部を擦る格好となって。
それに気付いた徐庶は、如何したものかと一度律動を止した。
しかし、動かず内で熱塊を留めさせられるホウ統には、益して益して切なさが込み上げるばかりで。
「げんちょ、く…っ…」
「…ん…おお、おお。そうじゃなあ、士元…そのまま、しっかりと私に掴まっておるのじゃぞ？」
「っ、え…え…？…ッ…！」
縋り寄せてきたホウ統の腕を、徐庶は自分の首に纏わせると。
ホウ統の腰を捉えて挿入れたまま身体を引き上げ起こし、対面座位のかたちにさせる。
じゅぷっ…ぢゅ…っ…
「ン、はァっ…ふか、い…」
垂直の重力が加わり、ﾎｳ統の後孔は己の意志とは関係無しに奥へ奥へ咥え込もうとして。
ぞくぞくと背中を走る甘い痺れの電流に耐え切れず、反射的に腰や後孔に緊張を走らせて徐庶の自身を締める。
「んん…っ…少々、動き難いが…それもまた好しかの…」
ぎゅち…っ…ぐっ…
……ずっ、ぢゅぷ…っ、ずぷ…！
「はンっ、あ、あんッ…！げんちょく、げんちょ、くぅっ…！」
徐庶はトロトロのブルマの内に掌を差し入れて双丘を鷲掴むと、密着させた身体はそのままに上下へ律動を送り始め。
ホウ統は自然と徐庶の腰に脚を絡め寄せて、送られる快楽の熱を総て受け入れようと腰を揺らす。
奥の深いところで、律動の刻みは決して大きなものではないが確実に抉り理性を剥がし落として。
徐庶の身体をキツくキツく抱き締めながら、ホウ統はぎちぎちとブルマを鳴らして悦楽を貪る。
「…士元…すまん、やはりこれでは―――足りぬ」
「ぇえっ…？…っは、ァあっ!?」
ドサ…ッ…！
ぢゅっ…ぷ…ぅ…
真白に灼け切れてしまいそうになっていた意識。
即座に徐庶の言を理解出来る筈は無く、何事かと巡らす間に身体はマットの上に倒されていた。
反応する暇など無かった内は、押し倒された衝撃で一段深く自身を呑み込んで大きな波と変わり、ホウ統の全身を駆け巡る。
「…げ、ん、ちょ…く…？」
「…後ろ…からでも、良いかの…？士元…」
「げんちょ…ン、んっ…！」
ずるりと引き抜かれた徐庶の自身は、既に果てが近い程に益して。
しかしこのまま吐き出すまいと。
―――足りぬ足りぬと願うは強欲なれど、それでも、足りぬから。
雛を愛でるに果ては無く。
「…こ、う…で、良いのか…？」
緩慢な身体を、しかし起こして。
ホウ統は徐庶に背を向けるかたちで四つ這いを成し。
てらてらと、どちらのモノとも既に解らぬ愛欲の蜜液が流れ伝う太腿が白く白く際に引き立つ。
汚れ穢れし淫の流れであるのに。
ぎ、ちゅ…
「んん…綺麗じゃなあ…」
「…っ、ばか…もの…そ、う…見るものでは、ないだろ、う…」
内腿よりずらしてホウ統は自身と後孔を晒している為、それに引っ張られて双丘の片側も晒されるかたちとなっており。
徐庶は、その片側とブルマに手を掛け一層に割り開く。
ホウ統は顔だけをどうにか背後の徐庶へ向けて抗議するが、四肢の総てが四つに這う自分の身体を支える事以外の力が入らず。
一度徐庶を受け入れて弛緩する後孔を、よくよくと見られ思わず身体を強張らせるものの。
緩む其処には力が篭らず、ひくりひくりと寧ろ誘い招く様に揺れ。
…くちゅ…っ…
「さて、さて…共に果てようか、士元や…」
「…あ、あ…っ…げん…っ…」
ず、ぷ…ッ…！…じゅっ、じゅぷっ…ずちゅっ…！
「ッ、か、はっ…！…げん、ちょ、く…ぅ…っ、まって…くれ…ッ…そん、な…あっ、あン…！」
ホウ統が心整える間も無く。
後孔へと押し当てられた自身が、留めを無く挿入される。
辿り着いた奥の深いところで間髪置かず強い律動が繰り返され。
喘ぎ鳴くホウ統の口端からは、悦楽に制御を失った涎が漏れ零れ。
…ちゅ……ぷっ…
「…ん、ンっ…ふ、うっ…」
徐庶は腕を伸ばしホウ統の顎に掌を添えると、優しく口唇をひと撫でして咥内へ指を差し入れる。
決して深くは無い浅い所で、しかし後ろよりひとつ穿たれる度にホウ統は指を受け入れ。
蕩けゆく思考の中、上下の徐庶の指と自身が内で繋がる様で。
甘い甘い痺れと熱が途切れ無く上下から湧き上がり、抜き挿しに合わせてきゅうきゅうと内を締めて徐庶を悦ばせる。
吐き出さずのまま、幾度か意識は真白を覚えて達した。
…ずっ…ちゅ、う…
「士、元…っ…」
「…っ、ふ、ァっ…」
深くを突かれ、引き戻され。
そうして積み重ねられる小さきは、大きを切望し始める。
ちゅく…っ…くちゅっ…ちゅっ…
「は、ンっ…げんちょ、く…げん、ちょく…も、っ…と…！」
咥内を嬲るとは逆で、徐庶はホウ統の自身に掌を添えて扱く。
ぬるぬると滑る白濁や先走りを擦り付けられる様にして律動されるそれは、潤滑を促し昂る速度を短縮させて。
既に完全なる剛直となり、ただ、ただ、見たいものは。
君と見たいものは。
ぢゅ…ぷ、じゅぷっ…ずちゅ…！
にちゅっ…ちゅくっ、ちゅ…
「あ、はっ…げ、んちょ…く…とも、に…！」
「―――っ、しげ…ん…っ…！」
びゅるっ…びゅく…びゅる、る…
…ぱたたっ…ぱたっ…
果てを見る。
互いの自身が、それを見るに辿り着く程にまで益して。
徐庶の自身がホウ統の最奥へ一際に咥え込ませて穿つを合図に、欲の熱をホウ統の内へ、マットの上へと散らす。
総てを出し切るまで、徐庶はﾎｳ統の身体を背よりしかと捕らえ。
徐々に溢れ広がる白濁に溶かされゆく内を感じながら、ホウ統は切望した射精に身を震わせ浸った。
―――…
「……ところで、徐君」
「何じゃ？ホウ統」
用具倉庫の隣に設置されているシャワー室で身を清めると、元々履いていたジャージにホウ統は着替え直して。
大変な事になったブルマは、シャワー室でぎっちり洗い倒して徐庶にぶん投げ返した模様。
色々と痕跡が残ってしまったマットをどうしたものか…は、後々考える事にして取り敢えず避け。
その下から現れた違うマットへ並び座り込むと跳び箱を背にして、未だ残る余韻を愉しんでいた。
「用具の係となった…事自体が、嘘なのだろう？」
「まあの」
「では、君は何か競技に参加の予定はあったのか？」
静かに流れる用具倉庫内とは異なり、外では体育祭が始まったらしい喧騒がうっすらと耳に届く。
ホウ統は、体育祭を無下にしてしまう罪悪よりも…最早、このまま徐庶と過ごす気持ちの方が大きくなっていたが。
そういえば、徐庶はこの体育祭をどう思っていたのかと。
「ああ…実は、強制でなあ…騎馬戦じゃよ」
「騎馬戦？…しかし、別に嘆息せずともよい競技ではないか？」
「競技進行表をちゃんと見れば、解ると思うがの…」
「？」
ホウ統の質問に、何故か苦笑して答える徐庶に不思議を思い。
その理由を知るべく競技進行表に目を通すと。
「…？…何故、騎馬戦が２つ組み込まれて…あっ」
「解ったじゃろ？競技、としての騎馬戦と…」
「…騎兵兵種が全員参加する…文字通りの騎馬戦、か。凄いな、特技封印で計略使用禁止って…」
「全く、全く…身体が持たんわ、そんな競技」
「…というか、実戦なのでは…」
等と話す間にも。
よくよく外の声色に耳を傾ければ、楽しげな競技の歓声と阿鼻叫喚が交互しているのが解る。
今は、ほぼ実戦な競技中の模様。
「どうせなら文化祭とかのう」
「文化祭か…そうだな、そちらの方がまだ楽しめそうだ」
「催し物に、女装限定の仮装大会とか出てくれんか？ホウ統」
「…それを殿に進言した場合は、刺すからな徐君」
「ほっほ！つれないの。」
ホウ統を包み込む様に徐庶は抱き寄せると、ちいさな音を鳴らして頬へと口唇を寄せる。
そのまま少し体重を掛ければ、ホウ統からも返り寄せる傾けに互いが互いを支えて一定に留まり。
体温の心地良さに、気が付けば自然と眼が伏されて。
じわりと続く甘い余韻の幸福感。
君と一緒にSabotage＆Escape.
■終劇■
2008/12/20 了
