【3594taisen】
Costume Lovers -type:B-@
)当時の大戦.NETの描き下ろし画像「体育祭!」から
内容を平たく言うとブルマプレイ(…)



"―――大体、何だというのだ"
"体育祭などと…"

そう思っていた数刻前の己自身が、今のホウ統には恨めしい。
恐らく、態度に、出ていたのだ。
内に秘めたままでいれば、その音を聞く事は無かった筈なのだと。
その、数刻前にまずは遡る―――

季節は秋。
秋雨を抜けた爽やかな蒼天も美しいこの季節を舞台に、それは諸国へ突如として告げられた。
体育祭の開催を、である。
時代考証がどうのと、良識をかざす軍師達が介入する隙も無く。
大体。
何処の君主も群雄も、面白そうな事にはとかく首を突っ込む様な連中ばかりであるからして。
一時休戦。
勢力別による体育祭が催される運びとなった訳である。

「…はあ…」

各国の色として配られた深緑のジャージ上下。
取り敢えず着てみたものの、ホウ統は己の浮かぬ顔とは対称的に晴れてしまった空を見上げていた。

「…体育祭など、やっている場合ではなかろうに…」

かくん、と首を落として、また深い溜息を。
言いたい事は多種にある。
先の通り、そんな事をしている場合かとか、普段「体育」などという程度では済まぬ実戦をしているであろうとか。
しかし根底にもっと思う事には、自分が恐らく、さして役には立てぬであろうという事で。
やる気は基本的に無い。
しかしながら、一応は国家勢力の対抗という形なのだ。
無下にするのは、それはそれで罪悪を想う生真面目が顔を出し。

「…計略使用可で、何か出来そうなのはあるかのう…」
「ああ居た、居た。此処におったのかホウ統」
「…っ…何だ、徐君か」

計略使用禁止だの撤退禁止だの、様々な条件が付加する競技進行表にホウ統が目を通していると。
その紙を不意に奪い取られ、何事かと顔を上げれば…何時の間にか徐庶が目の前に立っていた。
勿論、ジャージ上下で。

「私に何か用事か?」
「ほっほ!手が空いておるのなら、競技用具の準備を手伝って欲しいんだがの。構わんか?」
「…用具の準備…ずっとか?」
「うむ、思ったよりも人手が掛かりそうなのでなあ。ホウ統はまだ何も参加の予定が無さそうだったから、どうかと思ってな」

それならば、まだ少々後ろめたくはあるが「参加した」事に自分の気持ちとして納得が出来そうか。
…というか、これは正に渡りに船ではないのか?

「…分かった、徐君。私で良ければ手伝おう」
「そうか、そうか。では、早速準備に取り掛かるとしようかの」
「そうだな」

「これまで」を考えれば、「この後」の予見も出来た筈だった。
つまり、それだけ、絶妙の好機に心の隙を突かれた訳でもあり。

「徐君、持って行くのはこれ…」


ガラガラガラ……ガコン!


―――だから、「それ」を聞く羽目になったのだ。


これまでの一連の流れを反芻し。
総てを察知したホウ統が、ゆっくりと振り向けば。
用具倉庫の入り口を施錠し終えた徐庶が、にっこりと佇んでいた。

「……徐君」
「時折、言うておるが…お前さんは、"そういう"隙が有るの」
「…今後、気を付けよう。だから、そこを開けてもらおうか」
「ほっほ!開けると思うか?」
「…く…」

言わずとも分かっているであろうし聞かずとも分かっている。
否、だ。
笑んだままの徐庶に距離を詰められ、反射的にホウ統は跳び箱を背にするまで後ずさる。
それで、他に出入り口が無い事を分かっているが。
本能であり直感、嫌な予感。だ。

「なあ、なあ。ホウ統…お願いがあるんだがの」
「…断る」
「まだ、どんな事か言うて無いであろう」
「聞かずとも、この状況で頼まれる時点で遠慮願わせてもらう」

とうとう、吐息の掛かりそうな程に詰められた距離に。
しかし抗う姿勢だけはどうにか崩すまいと、ホウ統は眼前の徐庶に強く目線を返すが…効いている気は、していない。
それでも、なのだ。

「まあ、まあ。聞いてくれ」
「(どうせロクな事では無い…)」
「この…ブルマを履いてくれんかの?ほっほ!」

じゃーん。



まず、だ。
それは何処から入手したのだ。
何方かの女性武将のモノを盗った、等と考えるのは流石に同門の友……友、だと思う事にして。
とにかく、その様に考えるのは悪かろう。
だが、それではわざわざ私の為に買って来たのかと思うと、それはそれで君は何をしているのか。
…いやいや、そうではなくて。


何 故 ブ ル マ か っ !


「どうしたんじゃ?最早絶滅危惧種とも言われておるブルマを前にして、感動で声が出んか?」
「見下げ果てているのだッ!」

小首を傾げる様にして、予想を遥かに超えてロクでも無かった事態に対して思考が飛んでいたホウ統を覗き込む徐庶に。
心からの叫びを君へ。

「まあ、どうせ素直に聞いてくれる訳は無いであろうからの」
「わ、分かっているのなら…っ!ま、待て!何故ジャージどころかその下まで剥ぐのかッ!!」
「下着が、ブルマからはみ出るのは情緒が無いからなあ」
「そんな情緒は捨ててしまえッ!何だその君の拘りは!」

ぎゃあぎゃあとホウ統は抵抗するが、跳び箱に完全に身体を押し付けられる形で捕らえられ。
逃げ場を無くし、抵抗空しく下肢を徐々に晒してしまう。

「や、め…ッ…!」

膝近くまで下肢の衣服を無理矢理下ろされると、押し付けられていた身体を横へずらされて。
背を預けていた跳び箱から外れ、空に浮いた自らを制御出来ず。
そのまま。
ホウ統は、跳び箱の隣に数枚重ねられていたマットの上へ背中を預け倒れる格好となってしまう。

「これ、これ。暴れるなというに、ほっほ!」
「これが暴れずにおれる訳が無かろう!は、離っ…!」

倒れ寝た拍子に浮いた脚を、徐庶は逃さず捉え。
いよいよ剥ぎ取られそうになるを察知したホウ統は、何とか阻止を試みるべく捉えられた脚を暴れさせるものの。
最早、徒労に他ならず。
つま先から引き離された、と思うが同時。
今度は、無理矢理に履かせられる感覚が足先から這い上がる。

「ほっほ!これは、これは…よう似合うておるぞ?」
「…そ、そう言われて私が嬉しいと思うのか、君は…」

ぱちん、と。
腰でゴムを鳴らされ、抵抗空しくブルマを履かされた事に。
恐る恐るホウ統は己の下肢を窺うと、総てを晒す方がいっそ。と思わんばかりの状況が飛び込む。
どうしたってモノは女性用。
ぴっちりと身体に食い込んでいる上に、自身のかたちが明確に浮かび上がってしまっており。
その、あまりの羞恥からジャージの裾を引っ張り隠そうとする。

「何も隠さんでも良いではないか、私しか居らんのだしの。」
「この様な格好!見られたくないに決まっているであろうッ!」
「ん、下に半袖の体操着を着ておるか?」
「話を聞かないかッ!って、こ、今度は何だ!」

ジャージを引っ張るホウ統の手を離そうとしていた徐庶は、その下にジャージと同じく配られた半袖の体操着を着ている事に気付く。
白を基調として、襟刳りと袖口がジャージとお揃いの深緑。

「ううむ…上は半袖体操着の方が、ブルマが映えるかの…」
「何を真剣に悩んでいるのかっ!…ッ…!」

裾を掴んでいた手を引き剥がすと、徐庶はホウ統のジャージに走るファスナーをひと息に下ろし。
前を開け放つと、圧し掛かる様にして顔を近付ける。

「…脱いでくれるかの?」
「…こ、断る…」

ちゅ、と。
口唇へ微かに触れた口付けと、甘く笑んで強請られれば。
思わず許してしまいそうになるが、そういう訳にはいかない。

「強情じゃなあ…まあ、まあ…これはこれで良しとするかの…」
「…っ…!…ふ、ぁっ…触っ…!じょ、くん、止め…っ!」

拒絶された事に、瞬間拗ねた顔を徐庶は見せたが。
すぐにまた口角を上げて笑むと、小さな口付けを幾つも降らせながらブルマ越しに張り詰めるホウ統の自身を撫でる。

「…興奮しとるか?」
「ッ、く…違、うっ…!」

違わ、ない。
羞恥と、それを取り巻く異常性と、それらに飲み込まれまいと働く昂揚感が確かに内在している。
嗚呼、君も、か?

「や、あっ…アっ…!…ふ、うっ…!?…ぁ、か、はっ…!」

それまで、這う様に撫で擦られていた指先から。
不意に「ぎちり」と音が響く程に強く自身をブルマごと握り締められ、反射的に上げた喘ぎ。
その、無防備に開かれたホホウ統の咥内へ、徐庶は性急に舌を捻じ込ませて貪る様に犯してゆく。
自身に愛撫を施されながら、口唇を、咥内をも愛でられる行為が今までに無かった訳ではない。
しかし、今に受けるそれは。
これまでに類を見ない程に劣情を孕み、欲される。

君が。
―――自制を、失う程に。

盛る火照りが掌から、口唇から、舌から、止め処無く流れ伝い。
ホウ統もまた、そんな徐庶の熱に侵蝕されて我を忘れ情欲に従う。

「ふ、ぅあっ…は、っ…ぁ…徐、君…ッ…じょく、ん…っ!」

ブルマの下で完全に勃ち上がったホウ統の自身は、行き場無く張り詰めて締め付けられる様な感覚を伴わせている。
それが、またひとつの刺激として徐庶の掌の中で熱を増して。
先走る蜜を零しているのだろう。
徐々に、その内側からは水音の混じる淫猥な響きをも漏れ始め。

ぎゅ…ちっ…ぎゅちゅっ、きゅ…

「…あっ、はっ…!あンっ、はぁッ…はなっ…して、く、れっ…!もっ…出てし、ま…う…ッ…」
「…果てれば良かろ?」
「っ、馬鹿、者ッ…!そん、な…履いたま、ま…など…!」

ぎちゅ…ぐちゅ…ぎゅちゅっ…!

「…ッ!ぁ、はっ、あン…ッ!あっ、あ、あ…っ!」

びゅくるっ…!…るるっ…る…

びくびくと全身を震わせながら。
ホウ統の自身は、徐庶の掌で―――ブルマの内で、果て。
吐き出された白濁は、じわりとブルマの外にまで染み出している。

「…ッ、はぁ…っ…はっ……こ、のっ…出し、てしまっ…」
「ほっほ!…果てたくなし…を含んで果てるホウ統の表情、何よりも煽情を湧き上がらせるの…」
「…ぅ、なっ…何を言って…」

色々と抗議をする気力も持っていかれているが。
口を開きでもしなければ、羞恥に身の置き所や心の置き所が無い。
そう思って徐庶に言を向ければ、また、一層にやり場を無くす様な事を。

…ぎ、ちゅ…っ…

「……気持ち、悪い……」

この居心地の悪さを、如何したものかと巡らせれば。
まず、自らの白濁で濡れるブルマの内が何よりも心地悪い。
粘質が、篭る様にして這い回り。
どうにかならないものかと僅かに脚を開いたところで、考えたくない状態になっているであろう事を想起させる水音が鳴るばかり。

「どれ、どれ?」
「いっ…!?…い、いい!じょ、徐君!自分で脱、ぐ…!」

もぞもぞと下肢を蠢かせているホウ統の様から、何を言わんとしているのかは容易に察知出来る。
徐庶はブルマに手を掛けると、引き下ろす…と、いうよりも。
ホウ統の自身のみを晒す様に捲る、といった方が正しい。
外気を受けて、篭る熱が多少は発散されたものの。
ホウ統は、自身とブルマの間に白糸が引き渡る下肢の有り様を勢い見てしまい、羞恥の熱がまた。

にちゅ…っ…くちゅ…

「トロトロじゃなあ…」
「さ、触らないでく、れっ…!」

徐庶を引き離そうとするが、まだ身体に力が入らない。
それどころか、白濁に塗れた自身をゆるゆると弄くられてしまい、敏感になったままの自身は緩慢な愛撫にも明確な快感を伝う。
ひと扱きの度にびくんと身体は脈打ち、徐庶を掴んだ掌は最早引き離す事よりも支えを求む。

「確かに、これでは心地悪しよの…どれ、どれ。些少かもしれんが…綺麗にするからの、ホウ統…」

ちゅ、るっ…れる…ちゅ…

「っ、あ、あっ、やめっ…!はて、た、ばかりに、そん、な…!」

弄んでいた掌を止すと、言うが早く徐庶はホウ統の自身に口唇を寄せて白濁を舐め取り始める。
竿や先端、鈴口に至るまで塗れているそれを丁寧に。
しかし今のホウ統にしてみれば、吐き出したばかりの自身に口淫を施されるなど…強過ぎる悦楽。

「は、あっ、あッ…!…や、アっ…あ、ンっ…!」

ガッチリと腰から押さえ込まれてしまい、逃れる術が無い。
喘ぐ嬌声を抑える事が出来ず、只々、倉庫内に響き漏れて。

ちゅる…じゅぷ…っ…ずっ…!

「ッ、あっあッ、あァっ…!」

舌による愛撫から、仕上げとばかりに徐庶はホウ統の自身を咥え。
内に残るをも吸い上げられた瞬間、ホウ統は果てを見るに等しい快楽の波を感じ身体を震わせる。

…ちゅ、ぷっ……ぱちんっ

「…これで、少しは良いかの?」
「は、っ…ぁっ…はぁっ…」

頃合を見て徐庶はホウ統の自身から口唇を離し、再びゴムの音を鳴らしながらブルマを元に戻し。
一方のホウ統はというと。
立て続けに絶頂とそれに近きを受け、荒い息を繰り返しながら投げ出す様に身体をマットの上に横たえさせている。

「……だ、ろう……」
「ん?何じゃ?」
「も、う…いいだろう…ここまで、私を辱めれば満足だろう…」

絶え絶えに、搾り出す様な声でホウ統は行為の終わりを懇願して。
その一言だけを告げると、徐庶からは顔を背けて黙す。

「…ホウ統…」

そっと。
徐庶は、ホウ統の上に体重は掛けぬ様にして覆い被さると。
喘ぎ乱れたままの髪を優しく正して顔を近付ければ。
果てた際、生理的に零れたのか…涙の跡を見付け口唇を落とす。

「怒っておるかの…?」

当たり前だ。
そう、返すのも気怠く。
ホウ統は黙するを崩さぬ事で答えとする。

「すまん、すまん…調子に乗り過ぎた、あまりに可愛くてなあ」

くすぐったい程に幾つもの口付けを降らせ、機嫌を直そうと。
柔らに、柔らに、それはまるで。
人懐こい小動物が構って欲しくて一生懸命な姿を想わせて。
そんな風、に。
理解っていても絆される。

―――君は、甘い棘の様だな。
尖りを隠している、それは。
しかし染み入る様に着実に私の内へと忍び、時にちくりと刺す。
深く入り込んだ棘からは逃れようにも逃れられず、痛みを。
けれど同時に、拡がるのだ。
棘の先からは…じわじわと湧きいずる甘露が伴われて。

その刺激が、また、欲しくなる。

「……理由になるか…全く……」
「ほっ?機嫌を直してくれたかの?」

漸く、ホウ統はもう一言を紡ぎ徐庶の方へ顔を向ける。
徐庶は赦されたと解釈したのか、満面の笑みを浮かべてもうひとつ優しい口付けを―――口唇へ。

「…仕方が無いだろう」
「?何がじゃ?」
「っ、あ、いや…その…」
「んん?」
「だ、だから…き、君のやる事に今更腹を立てたところで仕方が無い、と言っているのだっ」
「ほっほ!これは、これは。えらい言われ様だの」

呆れられていると解っても、ホウ統に構ってもらえるのが嬉しい。
笑顔を一層にすると、ホウ統の上で浮かせていた身体をゆっくりと落とし、ぎゅうと抱き締める。

―――呆れているのも、本当。
けれど、それ以上に本当の。
しかし隠したいのは、君を嫌いになれない我がこころ。

「…徐君…その、キツい、か?」
「何がかの?ホウ統は抱き心地が良いから、別段これでキツい様な事など無いぞ?ほっほ!」

ぎうー。

「……いや、だから、何とは…当たっているというに……」
「ん、ああ、ああ。そっちはなあ…こんな可愛いホウ統を前にして、勃たん方が問題有るじゃろ」

むぎゅうー。

「…私のせいか?」
「おや、おや。もしや、責任を取ってくれるのかの?ほっほ!」
「さて…どうしようかのう…」
「ええ、そんな。後生じゃよ…」
「ふふ……徐君……」

再び。
小動物的様相を呈して縋り願う徐庶を横目に流し見ながら、ホウ統はちいさく笑みを浮かべると。
すりすりというよりも、最早ぐりぐりと懇願の頬擦りをしている徐庶を止め、その頬に口唇を。
先程、自分の機嫌を直して貰おうと…徐庶から降り落とされた口付けと同じ数だけお返しをして。
するりと徐庶の首へ腕を回し寄せ、愛でし口唇を耳朶へ。

「…もう少しだけ、待ってくれ…まだ、どうにも整わぬ…」
「ああ、構わんよ…まずは、ブルマに掛けたいしなあ」



「は?」
「当然であろう?これぞ浪漫よの、ほっほ!」
「…さ…さも当たり前の様に言うなっ!何が浪漫かッ!」
「まあ、まあ。ホウ統に負担は掛けさせんよ…」
「…っ…」
clap!

- ナノ -