【Rockman.EXE@】
ハロウィンの魔女は貴方に化けて
)アツキちゃんでのハロウィン2021◎
このお話だけでも大丈夫だと思いますが、去年の「ハロウィンの魔女はミイラに化けて」があった上での雰囲気などが含まれています
彼シャツ/受の乳首舐め/騎乗位/ハート



今年も、ヒノケンの元には。
お菓子もイタズラも大好きな魔女が訪れて。
一体、「誰」に化けて甘いひと時をねだるのか───

……PiPiPiPiPi!

「あん?誰からのメールだ?ヒートマン」
『ちょい待ちなオヤジ。…ん、んん?』
「何だ、間違いか迷惑メールの類いか?」
『いやそれなら関係無ぇメールだっつって燃やすけどよ、それが…嬢ちゃんからメールだ』
「はぁあ?嬢ちゃんって…」

夕闇迫る、今日はハロウィン。
ヒノケンはアツキが訪れるものと信じて疑わず、今回も敢えて思いきり可愛らしくハロウィンらしいラッピングが施されたお菓子を用意して。
ヒートマン専用のPETをリビングのテーブルに置くと、適当な会話を交わしながら時間を潰し、ソファに座って登場するのを待っていたが。
突然、そのアツキからメールが着信した。
それを知ったヒノケンとヒートマンは、現実世界とPET越しで顔を見合せ若干の不思議顔。
何故なら、もうアツキは家に来ているから。

「…何だっつうんだ?」
『えーっとな、"着替えたからオッサンの方がこっちサくるだ!"…だとさ。早く行ってやった方が良いんじゃねぇか?お待ちみたいだぜ』
「やれやれ、今度は何を仕込んでるんだか。…PETを終了して構わねぇよな、ヒートマン」
『いや、丁度良い時間だしプラグイン頼むわ』
「…用事でもあんのか?」
『オヤジに言ってなかったか?ジャックランタンに似ているから、セントラルエリアのハロウィンイベントに警備も兼ねて出てくれって頼まれたんだよ』
「……そういや似てんな」

妙に納得したヒノケンは、PETを手に取り。
インターネットに繋いである起動したままのパソコンに向けると、ヒートマンを送り出す。

……パシュンッ!

『そいじゃ出掛けるけどよ、嬢ちゃんと仲良くな』
「余計な世話だ、さっさと行ってこいよ」
『ほいほい、適当に楽しんでくるぜ。ヒーホー!』

ひらひらと軽くおどけた風に手を振って。
ヒートマンはワープホールを通り抜けて出掛け。
ファイアマンとフレイムマンは既に終了処理中であり、リビングにはヒノケンだけが残り。
シンと静まった室内、PETを机に置き戻すと。

「…さて、どんな仮装をしているんだか」

用意していたお菓子を手に取れば。
ハロウィンの魔女が待つ、寝室へと足を向けた。

───…

コ、コンッ…ガチャッ…

「うぉい、来てやったぜ嬢ちゃ…」
「遅いでねかオッサン。…とりっくおあとりーと!」
「…いや、その前に…ソイツは仮装か?」

呼び出されているのだから構わないだろうと、一応程度のノックから寝室へ入るヒノケン。
ハロウィンのカボチャが灯す様な、オレンジ色の間接照明に照らされたベッドの上にアツキは居て、普段通りの威勢の良さでお菓子かイタズラかを問う。
ただ、その格好は…果たして何に化けたのか。

「ちゃんと仮装だべ。……オッサン、の」

そう言って少しはにかむアツキの笑みには。
お菓子よりもずっと強い魅了の魔法が込められているかのようで、ヒノケンは目を離せず。
後で洗濯をしようと、別で畳み置いていたヒノケンのシャツ"だけ"を着るアツキに近付く。

「へっへっ…俺の仮装、ってか。考えるもんだ」
「へへー…そンで?お菓子はあるンか?」
「あるぜ。…だがどうせ、"これじゃないのが良かった"…って事にしてイタズラするんだろ」
「さっ、先に言うでねぇだ!…そうだけンと…」

むうっと、台詞を先に取られて機嫌を損ねた表情をするアツキだが、ヒノケンは確信した。
近付き見たアツキの瞳には、艶を含んだ焔。
本当にヒノケンのシャツだけを着ていて、下肢には何も纏わずに居るのだから当然は当然なのだけれど、期待をしているし…誘っている。

「それじゃ俺に化けてる魔女さんよ、どんなイタズラを受けたら許してくれるってんだ?」
「オラと"同じ"格好になって、ベッドサ寝るだ!」
「"同じ"か、シャツだけな」

手に持っていたお菓子はナイトテーブルに置き。
魔女の命令に従いシャツ以外の服を脱ぐヒノケン。
もう何度も見ている筈だが、ボタンを外したシャツから覗く逞しい胸板や、アツキのお誘いに応えようと既に昂りを見せる自身を目にすると。
アツキの胸は高鳴り、ぎゅっとシャツの袖を掴む。

…ギシッ…

「で?横になれって?」
「そーそー。仰向けに、だかンな」
「はいよ」

言われた通りシャツだけの"同じ"格好になったヒノケンは、次に命じられたベッドに横になるを実行すべく、スプリングを鳴らし乗って指示通り仰向けに。
ハロウィンに付き合い従順なヒノケンの様子にアツキは満足げに笑むと、何も纏わぬ下肢を広げて仰向けに寝るヒノケンの腹筋へ、静かに跨がる。

……クチュ…

「ンっ…」

腰を下ろしたところで響く水音に。
漏れたアツキの小さくも色を含んだ声から、アツキのナカは既に熱く濡れているのだろう。
腹筋に紅い陰核が触れ、敏感に反応して。
お菓子よりも、甘く蕩けるイタズラが始まる予感。

「へっへー…」
「…それも俺のつもりか?」
「へ?…あ、そ、そうだべ似せてるだ!」
「いや完全に偶々だっただろ」
「る、るっさいべ!とにかく今回もっ!オラが許スまで、勝手に動くンは無しだかンな!」
「分かった分かった、へっへっ…」
「むー…ホントに分かっとるンだか…まあいいべ」

何となくヒノケンお決まりの笑みと被り、化けている設定だからなのかとアツキに聞いてみたが、どうやら全く意図せずの被りだったらしく。
聞かれたアツキは理解が及ぶと乗っかってみたものの、ヒノケンには偶々だと簡単に見抜かれてしまい、弄るのが成功したと逆にイタズラっぽく笑まれ。
折角、従順な様子だったのにヒノケンのペースに戻される訳にはいかないと、今は自分のイタズラが最優先なのだと言って聞かせる様。
勝手に動くなとアツキは念を押す。
対するヒノケンは軽い態度で返してはいるが、基本的にアツキのハロウィンに付き合おうという気はある、動くなという命にも今は素直に従って。
大人しいヒノケンの様子にアツキは気を取り直すと、身体を倒し…顔をヒノケンの胸元へ。

チロ…ちゅ、ちゅっ…ぺろ…ちゅうっ…

「…俺が嬢ちゃんの乳首を可愛がってやるのは気持ち良くさせられるからだけどよ、男の俺の乳首なんか舐められたって感じねぇぞ」
「やってみねば分かンねぇでねぇの。オラだって気持ち良くなっとか思ってねがったス…」
「お、嬢ちゃんの乳首はちゃんと気持ち良いんだな」
「いっ、今はオラのは関係ねぇだ!っとに…」

ぢゅうっ、ぺろぺろっ…れろ…
…きゅ…クニ…クニっ…

「……ッ…」
「…気持ち良(い)く、なってきただか?」
「…ただ、くすぐってぇだけだ」
「オラも最初はそンなだったべ、くすぐったいとか思うンなら…感度が有るって事だなや」

ヒノケンの慎ましい乳首を舐めるアツキ。
乳輪も含めてチロチロとねぶっていると次第に慎ましいながらも反応し、芯を持って勃つ。
無反応ではないと分かったアツキは何時ものお返しとばかり、羽織るシャツに隠れていたもう片方の乳首に指を伸ばして、クニクニと摘まみ捏ねると。
澄ました顔をしていたヒノケンの表情が僅かに歪む。
しかし、感じてなんか。

…ムク…ビンッ…ぴた、っ…

「…ちゅうかオッサン…乳首ば弄られて、オラのお尻サ当たるっくらい勃っとるでねぇか」
「それとコレとは別だっつうの」

あくまでヒノケンのシャツ1枚だけというアツキの格好に対しての反応であり、乳首を舐め弄られた事は関係が無い姿勢を貫こうとするヒノケンだが。
正直、全く関係無いとは言い切れず。
アツキが着るとブカブカなヒノケンのシャツの裾、その下でヒノケンの自身はアツキを求めて勃ち上がり、可愛らしいお尻にキスをし始めていた。

「へっへー…ならもう少ス可愛がってやンべ、オッサンも乳首で感じるンを分からせるだ」
「ッ…おま……別に、良いけどよ」

この追い討ちは、普段アツキが営み中にヒノケンから受けている事を意識しての追加か。
拒否し掛けたヒノケンだが、拒否をしたら寧ろ感じていると肯定する事になってしまう。
瞬時に気付き、好きにしろという態度に変えると。
アツキはにんまりと笑み、乳首に吸い付く。

ちろ…ぺろ、ぺろつ…ちゅっ、ちゅうっ…
…クニ…クニッ…きゅうっ…!

「〜〜〜…っ…」
「…どスただ?やっぱス、感じるンだべ?」
「…つねるのが、ちょっと強ぇんだよ」
「ふふン、強がりなオッサンだべサ。…まあ今日は、これっくらいにスといてやるべかな」

ヒノケンの胸から口唇を離し、跨がったままチラリと舌を覗かせて見せるアツキの表情。
色を艶を含む、まことの魔女の様で。

「…ゴム、着けてやっから少ス待つだ」

そう言うとアツキは一度、ヒノケンから降り。
ナイトテーブルの引き出しの中で定位置にしまわれているコンドームの箱を取り出し、1つ封を切って再びヒノケンの元に戻ると、自身に手を伸ばし。
すっかりと勃ち上がる熱塊に、するすると被せる。

「これで…いっかな、そンで…は…」

……ぷちゅ、っ……

「…っ…おい、嬢ちゃん」
「ン?何だべ?オッサン」

コンドームを被せ終えたアツキは、愛らしいものを扱う様な優しい手付きでしっかりと装着されている事を確認し、ひとつ呼吸を整えると再びヒノケンに跨がり。
しかし今度は腹筋の上にではなく。
アツキの手付きで更に屹立した、ヒノケンの自身の上。
そっとアツキは自身を手にして角度を調整し、亀頭を割れ目へと導けば…情欲を駆り立てる、いやらしくも可愛らしい水音の響き。
既に濡れているのは先程から解っている、だが。

「たまには騎乗位もオツなモンで良いけどよ、ナカを解してやらなくても大丈夫なのか?」
「えっ、えーっと、そンれは…そ、その…」

解っていてもヒノケンには気掛かりで。
この先に及ばれる前に、アツキに声を掛けると。
どうしてか目線を外して言い淀み、迷った様子のアツキだったが…ぽつりと小声での返答。

「…そ…それだったら、オラ自分で…"準備"スただ」
「は?準備?…つー事は…」
「えっ、ええい分かったなら何も言うでねぇだ!とにかくっ!オラなら大丈夫だべっ!」
「ほー…そうかそうか、見たかったぜ"準備"」

そういえば。
前回のミイラ娘は包帯を巻くのに時間が掛かっただろうと理解出来たが、今回はヒノケンのシャツを羽織るだけなのに妙に時間が掛かっていた。
何故なのか"準備"の内容を知ったヒノケンは、わざとアツキをまじまじ見て愉しげな表情。

「見てかったって…い、1回、前に見てンべ…」
「ソイツは覚えているが、そろそろ記憶が薄くなっているからなぁ、上書きさせてくれよ」
「だぁもう黙るだオッサン!この話は終わり!」

このままでは駄目だとアツキは強制的に話を切り。
キッとヒノケンに強い目線を送るが、余裕のある眼差しを返されるだけで懲りていない。
「むむ…」という顔をするアツキ。
もう少し───イタズラを追加してやろう。

ぷちゅ、くちゅ…

「…オッサンの、こげに熱くなっとるっちゅう事は、オラの事…欲スいって事なンだべ?」
「そりゃあな、これで勃たねぇ方が無理だ」
「へへン…そンだったら…」

く…ぷンっ…

「は、ぁ。…ホレ…大丈夫、でねか…」
「ふ…ッ…」

割れ目はすんなりと肥大した先端を飲み込み、確かにこの様子ならば問題は無いだろう。
充分に解されたアツキのナカの心地は、先端だけでもコンドーム越しでもヒノケン好みの熱さを感じ、早くもっと味わいたそうな吐息が漏れる。
アツキも本当は早く挿れてしまいたい。でも。

くちっ、くちゅっ…くちゅ…

「おいっ…何して…」
「へっへー…もっと挿れてほスぃだか?」

先端だけに止めて腰を左右に揺らすアツキ。
繋がってはいるが物足りなく、けれど刺激が及ぶ。
先程の仕返しに加えて、情交の時にヒノケンから受ける焦らしに似せているという事か。
煽るアツキ自身も余裕は乏しいが、僅かに焦りを浮かべたヒノケンの表情を見下ろし、優位を取れたと感じる事で挿入したい欲を抑え込めたものだから。
つい、もう一言。

「ふふン、"挿れさせて下さい"ってキチンとお願い出来たら、挿れるの許可スてやっかな」
「…挿れさせてほしいっス、頼むっス」
「…は、はあっ?」
「キチンとお願いしたんだから、良いんだよな?」

ガッ…!……ずぷんッッ!!

「〜〜〜…!!…あっ、あ〜〜〜ッ!

言う筈が無い、そう思った追加の煽りが裏目に出た。
ヒノケンは学園時でのキャラ作り口調で、いとも容易くアツキにお願いの言葉を告げると。
すぐさま口角を上げ、アツキの腰をガッシと掴み。
一気に自身を奥まで挿入する。
全くココロの準備をしていなかったアツキは、串刺された様な衝撃と快感であられもない声を上げ、舌を覗かせながら仰け反り天井を見上げ。
びくびくとヒノケンの上で身体を震わせてしまう。

「いきっ、なり…ぃっ…
「ちゃんと言われた通りにお願いしたんだから、守ってもらわねぇと困るぜ魔女さんよ。…へっへっ、今ので化けの皮が剥がれたか?俺に化けようとか、まだまだ早いぜ嬢ちゃん」
「く、うんっ…今日は、ぁ…オラが上なンだべっ…」

ず…ずっ、ずぷっ、ずちゅ…

身体を走る快感を必死で抑え込み、アツキは意地で。
この騎乗位という体位に持ち込んだのだから、あくまで自分が優位に進めるのだと示す様、腰を掴んだヒノケンの手を除けて上下に抜き挿しを始め。
だが衝撃と快感でまだ覚束ないのを差し引いても騎乗位には慣れておらず、ぎこちない。

「…無理すんなよ」
「べっつ、に。無理とか…スてねっから…っ…」

ずぷ…くちゅんっ、じゅぷ、じゅぷっ

「…ッ、は…あ、アッ…んンっ…

流石に少々やり過ぎたと思ったのか、声を掛けるヒノケンの声色は本当に心配げなトーン。
けれどアツキは引き下がらず、ぎこちないながらに動き、自身を自分のイイ場所に当てて。
次第に必死さは薄れた甘い声が漏れ始めたが。
何か足りない、指先の熱が足りない。
手の置き所が分からず宙ぶらりんな、この手を。
しっかりと絡ませて動けたら、きっと、もっと。

……きゅ…むっ…

「あっ…?…ケンイ、チ…?」
「何か何処に手を置きゃ良いのか分からなそうにしてるからよ、しょうがねぇ握ってやる」
「…ふ、ンっ…余計な…だけンと、許可スるだ…」

察したヒノケンの指が、不意にアツキの手に絡み。
指と指とが交差して握られる恋人つなぎ。
自身だけではなく、より深くヒノケンと繋がれた様で、アツキはしっかりとその手を握り返しながら一層にヒノケンの自身を咥え込み上下に抜き挿す。

じゅぷっずっぷ、ずぷ…ずちゅっ

「あ、ンっ、手…繋ぎ、ながらっ…イイだ…
「そりゃ結構、大分ノってきたじゃねぇか」
「…ケンイチは…?ちゃンと、きもち…い…っ?」
「ああ、イイぜ。…だが今日の主役は嬢ちゃんだ、しっかり見てやるから好きに動きな」
「え、あ…そげに、見られた、らっ…

今になってアツキは気が付いた。
騎乗位ならば自分が優位に動いてリード出来ると思ったし、実際に主導を握ってはいる。
だけれど見上げるヒノケンからは自分の姿が総て見られるという事で、じっと焼き付ける様に見詰める眼差しに射抜かれ急激に恥ずかしさが溢れ。
しかし止める事はもう出来ない。
視線に焦がされアツキのナカはキュンと疼き、ならば総てを見せるべく抜き挿しを続ける。

ずっ、ずちゅ、じゅぽっ…ずちゅ、んっ

「〜〜〜…っ!あっ、アふぁ…あ…っ

……ふらっ…とさ、っ…びく、びくンっ…

「おっ…と、大丈夫かよ嬢ちゃん」
「は…はぁっ…はあ…ン…

段々コツを掴み、自身を咥え込んでいたアツキだが。
ふとした拍子に思う以上の勢いでイイ場所を自身が突き、腰に力を入れられない程に蕩けてしまい、あまりの気持ち良さからヒノケンに倒れ込む。
繋がったままアツキを受け止める胸板は逞しく。
身を委ねても良いのだと安心させられ、軽く達してしまった身体を無防備に跳ねさせた。

…する……ぎゅうっ…

「あ……わっ…」

腰だけではなく全身の力が抜け、当然指先も。
絡め繋いでいたヒノケンの手が離れたのを感じ取り、アツキは思わず寂しげな声を上げてしまったけれども、すぐに何時も熱を持った手がアツキの背中に回されて身体を抱き締め。
シャツから覗く胸元が直に強く触れあい、互いの熱と早い鼓動が行き来する静かな時間。

「…嬢ちゃんから俺の匂いもするな」
「…ケンイチのシャツば着とるかンな」
「俺に化けていてどうこうってよりも、俺の女だって思いの方が上回るぜ。…悪くねぇな」
「…オラは、そういうつもりで…ね、っ…!?」

ずっ、ずちゅヌプッ、ズプッ

「やぁっ、めっ下からっ、突くで、ねぇだっ

がっしりとアツキを抱き締めたまま、ヒノケンは器用に腰を使いアツキのナカを突きだす。
普段通りには動けていないが。
蕩けたきったアツキには充分過ぎる刺激が身体を巡る。

「もっ怒るかンなっ、オッ、サンっ
「そんなお目目にハート浮かべて甘ったるい声で怒られてもな、かえって燃えるだけだぞ」
「ン、ひぁああンっアンっ

ぐぷ、ぬぷっずちゅ、ずちゅ…ズンッ!

「あっ、は、ああ〜〜〜ッ…
「へっへっ…またイッたか。イキ癖が付いてきたな」
「…ふ……うぅ…っ……ケンイ、チ…」
「……どうした?嬢ちゃん」

短いスパンで的確に奥を穿たれアツキは再び達し。
ぎゅっとヒノケンのシャツごと胸元にしがみついてブルブルと身を震わせ、快感に溺れ。
荒く息を吐く中で、ポツリとヒノケンの名を。
その声が達したばかりだとしても妙に弱々しく、ヒノケンも茶化さず何事か耳を傾けると。

「こ、こげに…はスたねぇおなごは…イヤだか…?」
「───…っ!」

何を。
今にも泣き出しそうな顔で言うのかと思えば。
そんな事。

「…バーカ…イヤな訳が無ぇ、そもそも嬢ちゃんの身体を"そう拓いた"のは俺なんだからな。サイコーに熱い、俺好みに仕上がってやがるぜ」
「ホント、だか?イヤでねンだ?」
「ああ。ったく…普段はとんだじゃじゃ馬のくせに、急にカワイイ事を言うんじゃねぇよ」
「……へっへー…」

ヒノケンの言葉を聞いて安心したのか、アツキはふにゃっとした柔らかな笑みを浮かべ。
そんな表情がまた可愛いものだから。
くしゃくしゃと、ヒノケンはより安心させる意味も含めて少し強めにアツキの頭を撫でて。
頭のなかが、ふわふわトロトロ。お菓子みたい。

「……な、ケンイチ…」
「今度は何だ?嬢ちゃん」

今度のアツキに不安の色は無く。
ヒノケンも気持ちを軽くした様な声色。

「嬢ちゃん…でねくて、名前…呼ぶだケンイチ。スキ…とか言わねくて良(い)っから、オラも…ケンイチって呼ぶ時は…そう、言ってンのと同じだか…ら」
「…へっ。…ったく、呼ぶに決まってる。…アツキ」
「へへ…良(い)がっ…わひゃあっ?!」

ごろんっ!…くちゅ…ぷちゅっ…

「ンん、もう、っ…挿れたまンまっ…

また、ふにゃふにゃの笑顔を見せられて。
そんな愛しい事を言われたら、ヒノケンのココロの炎が燃え盛ってしまうに決まっている。
アツキを抱き締め直すと、繋がりは絶やさず勢いを持って転がると、上下を入れ換えて。
ヒノケンが、アツキに覆い被さり見下ろす。

「へっへっ…ハロウィンなんで"魔女さん"に付き合ってやったが…こっからは"彼シャツでお誘いしやがるカワイイ俺のアツキ"として扱ってやるぜ。…俺が動いてイイだろ?アツキ…」
「…スっかたねぇ、許可スてやンべ。オラをたーっくさン気持ち良くスるだ、ケンイチ…
「へっ!上等だ、燃えさせてやるよ」

魔女の変身の魔法は解けた筈だけれど。
恋の魔法は、一生解ける事はない。
もっと、沢山のお菓子なひと時を───ふたりで。

■END■

◆ヒノアツ彼シャツえちえち第2弾で、2021年のいちゃいちゃハロウィンでした(*´ω`*)
アツキちゃんでの彼シャツなお話はどんな内容にしようかなと考えた時に、そういえばハロウィンもどうしよう彼シャツとは別かな…と最初は思いましたが。
「彼シャツでオッサンの仮装」という展開に着地(笑)
えっちはあまり書いていなかったので騎乗位、アツキちゃんのリードでハロウィンは進めるという事もあったから…ヒノケンにすぐ逆転されるけどね!
ちょっとイジワル、でも甘えっちがヒノアツ♀。

お話の頭に入れたヒートマンとのやり取りは、お顔がジャックランタン似だとエグゼのまとめサイト的なのを見たら書かれていて、そうだなぁと。
脚部が無くフロートで浮いているし、腕をマントの中でしまってカボチャの被り物を被ってふよふよしているのが似合うかもしれない(*´∀`*)
あと『ヒーホー!』も似合いそう(メガテン感)

2021.10.30 了
clap!

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