【Rockman.EXE@】
夏の終わりと終わらない熱【RE】
!
)水着えっち│後半からハート喘ぎ有り
+
「ジャーン! どうだべな? オッサン!」
「……39点」
「ンなッ?! ちょ、ちょっと待たねッかオッサン! なンね、そのビミョー過ぎる採点は!」
夏の終わりが近付く、ある日のヒノケンの家。
残暑が厳しいとはいえ世間的な感覚では秋を意識した商品の方が目に付くなど、朝晩にも幾ばくかの涼しさが感じられて季節の移ろいを思う時期。
二人は今年の夏を満喫する事が出来たかといえば。
残念ながら、何だかんだで双方の折り合いが付かず不完全燃焼、というのが本音である。
暑くてアツい夏に大人しくしていたなんて全くもって性に合わないけれど、過ぎ去ってしまった時間に文句を言っても仕方がない。だが納得も出来ず。
だから当初ヒノケンは、その辺りの愚痴を言いにアツキは来たものと思ったが様子が違う。
何時ものようにチャイムを礼儀程度に押して合鍵で入り、寝具の入れ替えを行う為に寝室に居たヒノケンの元までバタバタ騒々しくやって来ると。
「オッサン! エエのを見せてやっからな!」
「はぁ? なに言っ…て、もう行くのかよ」
何故か上機嫌の一言。
ドアが閉められ騒々しい足音は離れて別室に入った様子が窺え、アツキ曰く「エエもの」とやらの準備を始めたのだろう。ヒノケンは構わず作業に戻り。
しばしの時間が経った後。
微かなドアの開閉音から再びパタパタと音を立てて戻ってくるアツキの気配、寝具を交換する手を止め、ヒノケンは今に勢い良く開くであろう寝室のドアへと目を向けて待ち構え。
数秒の間から。
ばったーん!
「ジャーン! どうだべな? オッサン!」
予想と違わぬ勢いで開いたドアの先に現れたアツキは、鮮やかな水色ビキニという水着姿。
満面笑顔でウインクを投げつつ、(一応)胸を強調したセクシーポーズを決めて立っていた。
それに対するヒノケンの返しが件の。
「……39点」
「ンなッ?! ちょ、ちょっと待たねッかオッサン! なンね、そのビミョー過ぎる採点は!」
くるりと目線をベッドに戻して。
再び黙々と寝具の入れ替え作業を始めたヒノケンの背に、アツキの不満炸裂の叫びが飛ぶ。
「オラもオッサンも海サ行けねかったス、喜ばスてやろうッちゅう健気な彼女の気遣いに対スて、そげな態度を取るとかどういう事だべな!」
ぎゅうぅぅうう!
「痛ぇな! 髪を引っ張るんじゃねぇ!」
あまりのヒノケンの態度に腹が立ったアツキは。
ずかずかと寝室内に入ってヒノケンの背後に立つと、トレードマークとも呼べる燃える炎の如き赤髪を遠慮なくむんずと掴み、思いきり引っ張りに掛かる。
「…ぶー…つッまンねオッサンだなやホント」
「んな事を言われてもよ。…嬢ちゃんの乳具合じゃあ、そのビキニに敗けてるじゃねぇか」
「そげな事をハッキリぬかスでねぇだ!」
ギリギリギリギリ!
アツキは引っ張っていたヒノケンの髪はすぐに離していたのだが、ヒノケンが要らぬ追い打ちを掛けたものだからアツキは先程よりも腹立ちを強め。
髪を掴むと見せ掛け後ろから腕を首に回し、かなり本気の力を込めて落としに掛かった。
「あのなあぁあ! スリーパーホールドをかましてくるような女には、そんな水着は似合わねぇって事だ! 合ってるだろうが! つうか、いい加減にしやがれ!」
「ギャー! 何スるだーッ!」
アツキを振り解き離すかと思いきや。
ヒノケンはスリーパーホールドから腕力の差で逃れると、逆にアツキの身体を捉えて自分の胸元へ抱き寄せる形で押さえ込む事に成功したが。当然、アツキはジタバタと暴れだす。
「離さねッか、オッサーン!」
「ったく…マジで落としに掛かるヤツがあるかよ」
「…ンだって…この夏は結局オッサンもオラも、それらスぃ場所サ全然行けねくて。…こげな水着ば買ッといたっちゅうのに…ンだから、気分だけでもッて…」
しゅん、と。暴れていたのは何処へやら。
段々と小さくなる声で想いを吐露し、寂しそうな表情をヒノケンの胸元で見せるアツキ。
ヒノケンは直接は言わないけれど、普段の生意気で元気が良過ぎるアツキの表情の事を愛しく感じているが、これはまた別の…自分だけに見せている顔。
そう思うと新たな愛しさが湧く。
「…へっ。しょうがねぇ嬢ちゃんだな」
寝室のベッド傍で二人、座り込む。
ヒノケンはアツキの肩を抱き寄せて覗く瞳。
まだ少し拗ねた様子を見て、細める双眸。
「なる程な、嬢ちゃんなりの気遣いは有り難いけどよ。…しかし、やっぱりそういう水着ってのは、もうちょい胸が育ってからにしろよ。ケツは合格だがな」
「そ、育ってからとか簡単にぬかスでねぇだ!」
「なぁに、揉んで育てるのは手伝ってやるぜ」
「ア、アホか!オッサン!」
アツキは恥ずかしさと怒り半々で顔を赤らめ。
ぷくう、と膨れっ面をヒノケンに向けるが。
「お前のそういう顔は、俺にはただの御褒美だな」
ちゅっ…
膨れるアツキの頬に落とす口唇。
ついでに、スリスリと愛らしい唇を撫でるオマケ。
「バッ、バッカ! オラは怒ッとるンだかンな!」
「へいへい、聞き飽きた聞き飽きた」
「
、
〜〜〜ッ…」
アツキの剣幕などかりそめだと言わんばかりに、ヒノケンは愛でる指先を止めずに続行し。
こうなると、怒りより恥ずかしさが増してしまう。
「も、もう止めねッか! オラ怒ってねッから!」
ぐぐっと、アツキはヒノケンの逞しい胸板を押して逃れようとするが、しっかりと抱き寄せられている肩を掴む手はビクともせず思い通りにはいかない。
自分の腕の中でモゾモゾ不自由ながら必死でもがくアツキの様子にヒノケンの口元は上がり、愉しげに暫し眺めていたけれど。流石に解放してやろうか。
アツキの肩からするりと離れるヒノケンの手。
「むぐ…ッ…」
「へっ…さ、そろそろ着替えてこいよ」
嬢ちゃんの気遣いと気持ちは分かったから。
そうした意味を込めて、自力脱出が出来ずに不満そうなアツキの耳に口唇を寄せて食む。
くすぐったさから、また赤くなる顔。
けれどアツキはこの時───ヒノケンが想像していない、別のサプライズを決意していた。
「…そンなら"着替えて"くるかンなッ!」
「おう」
立ち上がり、寝室から出て行くアツキの顔には。
ヒノケンからは見えぬ、イタズラな表情を。
───数分後。
パタパタパタパタ…
再び迫って来るアツキの足音にヒノケンは。
普段の私服に着替えてきたのだろうと、別段構える気持ちも無く出迎えるつもりでいたら。
ガチャッ…ばったーん!
「待たスただな! やっぱ、オッサンはビキニよりもこげな方が良かったりスンだべー?」
ドアを開けて現れたアツキは確かに着替えていたが。
学園指定の「スクール水着に」、であった。
「…いや、あのなぁ…」
ヒノケンからしてみればスクール水着というのは予想外、ビキニよりも寧ろ虚を突かれて。
だが同時に、アツキの中の「オッサン好み」というのが世のオッサン全般の意味なのか、それとも自分だけに向けてそういう趣味持ちだと思われているのか、というのも気になる。
「ヘヘン、どうだべオラのスク水は」
虚を突かれた唖然と、アツキの「オッサンの好み基準」に複雑さと呆れを伴う顔をして固まっているヒノケンに近付き、傍に寄り添い腕に抱き付く。
アツキから見ればサプライズ成功というトコロ。
「…そりゃ、似合うっちゃ似合うがよ」
「なーンねオッサン、もうちッと正直な感想を言ってくれてもバチは当たらねぇかンな?」
「(……この嬢ちゃん…へっ)」
ここ迄は自分が翻弄しているとアツキは思っているし、それは要するに負けず嫌いの意地。
ヒノケンから翻弄されっ放しなのは御免だという何時もの事で、アツキ本人の今回のサプライズに対するハッキリとした意思はそこで途切れてる。けれど。
ココロの奥底には、もう一つの意地があり。
それをアツキは明確に意識や理解をしておらず、逆に気付いてしまったのはヒノケンの方。
「…ところで嬢ちゃん」
「ンー? なンね、オッサン」
「さっきからそういう水着を見せてくるってのは、ちゃんと女として見ろって事だよな?」
「…は、はぁッ? なッ、なーにをぬかスとるだ、また! オラは別にッ、そげな意味で…!」
「ふうん、違うのかよ?」
「……ぬぐ…ッ…え、えと…ッ…」
違うと、声に出せない。
勝ち気で男勝りなアツキではあるものの、ココロの何処かで水着の自分を見て素っ気ない反応というのは、面白くない以上に女としてのプライドに触り。
だが、そうした気持ちを抱く自分というものを意識しないできたアツキには、ヒノケンに水着を見せようという思いに、そんな心理が働いていたのだとは知らず。
今、この段階になって気付かされてしまったのだ。
「そんな格好で女の方から誘ってるってのに、乗らねぇってのは確かに失礼な話だよなぁ」
「ななッ、オ、オラは誘ってるとか言ってねぇだ!」
ヒノケンの導きで自分自身が薄っすらと抱いていた意識を暴かれ、しかし確かに当初のアツキはそんな意思で水着を見せに来た訳ではない筈。
満喫する事が出来ずに過ぎゆく夏を惜しみ、だからせめて夏らしいお裾分けをヒノケンに。
───あれ、でもそれならば水着ではなくても。
やっぱり自分は───
「じゃあ、何て言ってんだ?」
「う、
…そ、そンれは…その…ひゃあッ?!」
これ以上の問答は無用。
アツキに己が取った行動の意味を理解させたヒノケンの次の動きは早く。気持ちが動揺し、抱き付いていたヒノケンの腕に込める力が緩められたところで。
すっくと立ち上がったかと思うと、アツキの身体を手早く捉えて軽々と抱き上げてしまう。
「ちょ、ちょッ、な、なにス…わひゃあッ!」
抱きかかえられた時間は僅か。
何故なら目的は寝具を換えた目の前のベッド。真新しいシーツ上にアツキは仰向けで放られ、逃げられぬようヒノケンがすぐさま身体の上に覆い被さる。
「パットは邪魔だな」
「えっ、あッ…」
肩から水着をずらして抜き取る胸のパット。
適当に放り投げ、水着を戻してやれば浮かぶ乳首。
ソレは気のせいではなく、芯を持っている様子。
「オ、オッサン…そ、その、もスかスてこのまま…水着のまま、え、えっちスるン、か…?」
「当たり前だろ、誘いに乗ってやらぁ。…嬢ちゃんだって乳首が勃ってるじゃねぇの、それなりにこうなるのは期待してたって事だろ? あと、折角だしな」
「ン、ンだからそげな…! あと折角って何ね!」
「スクール水着のお前がイイ、って言ってんだよ」
「な…あッ…ン、ンッ…あンッ…!」
ちゅ…ちゅう、ちゅううっ…れろれろっ…
…きゅ…クニクニ…コリコリ…ッ…
「う、ンッ…ちく、び…そげに、あッ、あン…ッ!」
アツキに構わず水着の上から乳首に口唇で吸い付き。
乳を強請るように吸いつつ、時には水着越しでもぷっくりと主張してきた乳首を舌で舐めて愛撫をし、更には空いている方の乳首を摘んで刺激を与えるのも忘れない。
…ちゅぱっ…
「…はッ、はーっ…」
「おいおい、ちょっと乳首を可愛がっただけだぞ。…これからがお愉しみなんだから、よ」
一度、口唇を離してアツキを見下ろすヒノケンの口角は上がり。瞳に灯るのは情欲の炎。
その赤い炎を灯してしまったのはアツキの方。
ヒノケンはベッド傍のナイトテーブルの引き出しに腕を伸ばすと、夜の営みに使用しているローションの瓶とコンドームの箱を中から取り出す。
「オッサン、な、なに…ッ?」
トロ───ッ…
粘性のローションがアツキの下腹部にトロトロと。
たっぷり流し落とされる感覚は水着越しでも伝わり、不思議な心地に委ねていると、やがてヒノケンは充分と見たのかローションを流すのを止め。
胸や下肢に手で広げてゆき、愛撫を行う。
ヌチュッ、二チュッ…ヌチュ…
…スリ…プチュッ、ヌチュッ、ヌチュッ!
「や、あ、アッ…乳首も、だけンとぉ…オラ、ソコはダメって…アンっ、アン、アア〜…!」
「へっへっ…水着越しのクリ弄りでも弱ぇか」
片手は胸ごと乳首を擦りながら愛撫し。
片手はアツキの割れ目を覆う箇所に指を伸ばし、ローションを撫で付けながら陰核を重点的に責ると、元より弱いが水着セックスのシチュエーションに普段以上に感じているのか。
腰を捩り、嬌声を上げるアツキ。
ヌチュ…
「は、アン…はあっ、はぁ…」
「へっ…もっと弄りてぇが…四つん這いになりな」
「…う、ン…ッと…こう、でエエだか…?」
もっと可愛がりたいモノだか。
ヒノケンはヒノケンで、我慢はし難い。
覆い被さるのを止めてアツキに自由を与え、荒い熱を孕んだ息を吐きながら体勢の指示を出すと、アツキは素直に従い四つん這いになってヒノケンに向けるお尻。
トロ…トロー…ッ…
…ヌチッ…ニチュ二チュッ、ヌチュッ…
「ンっ…ま、た…だか…? ふぁ…アッ…」
今度はお尻の割れ目のラインに沿うように流されたローションの感覚に、少し身悶えし。
再び水着と馴染ませるべく這い始めたヒノケンの指が、お尻から前の割れ目から陰核までじっくりと撫で回し、水着越しの何時もとは異なる擦れ具合に身体は快感を走らせていた。
「アっ、あンっ、オッサン…ッ!」
ニチッ……バサッ…
…ゴソ…ブルンッ! …カサ、カサ…ピチッ…
「(…後ろ…見えねッけど…オッサン、オラのナカ…サ、挿れる準備ばス始めとるだなや…)」
離れていった指に切なさともどかしさ。
けれど、続けて聞こえてきた微かな音の一連は。
服を脱ぎ捨て、取り出した恐らく上を向いて勃起しているであろう自身にコンドームを装着する音。すなわちアツキのナカを貪ろうという、それらに。
アツキが胸を高鳴らせていると。
グッ…ぬりゅっ…ずにゅ…っ…!
「…へ、え…ッ? 熱…っ…何スてる、だ…ッ?!」
予想とは異なる挿入。
アツキのナカではなく太腿の間に熱い塊が挟まれる。
という事は、ヒノケンの目的は素股。
ずりゅっ、ずりゅ…ぬりゅっ、ずちゅっ…
「ゴム越しだが、水着に素股ってのも悪くねぇな」
「バ、バッカ…ぁ…ンく、ぅ…うンッ…あン…」
ずりゅ、ずりゅっ、ぱんっ、ぱちゅっ、ずちゅ!
「あンッ、アンッ! 本当に挿れてる、みてに…ぃ…アソコが、ジンジンっ、スるぅ…っ!」
開始された抜き挿しは、素股なれど殆ど後背位で交わる時と変わらぬ律動で繰り返され。
腰をアツキの尻に打ち付ける音も混じり響く。
ローションの潤滑がしっかり機能しており、スムーズな行き来はアツキの割れ目や陰核を刺激し続けて快感は途切れる事を知らず押し寄せ。
ぱちゅぱちゅと打ち付けられては、悦に震える身体。
ずにゅっ、ずりゅずりゅつ、ぱちゅ、ぱちゅんっ!
「…クゥッ…出すぜ…!」
「え、あっ…ン、ンン〜…ッ!」
ぬ゙るるる…にゅぽっ! …ぷちゅんっ…!
びゅぶるるるるっ! びゅく、びゅーっ! びゅるっ!
「…ッふ…水着とゴム越スでも…あッつ…ぃ…」
まずは素股での射精、ヒノケンは太腿から自身を引き抜くと、次は挿入するであろうアツキの割れ目に亀頭を押し付けながら射精に及び多量の白濁を放つ。
その迸りはコンドームが受け止めているけれど。
アツキには水着とコンドームの隔たりがあっても熱さと自身の脈動が感じられ、まるで本当に挿入されたまま射精されたのではないかという錯覚を覚え、ビクビク甘イキしてしまう。
ぬちゅ…
「…交換しねぇとダメだな。…へっ」
「……な、なぁ…オッサン…」
吐精の反動で自らの息が整うまでアツキの身体から手を離していたヒノケンは、タプタプに精が詰まったコンドームを自身から外して口を結ぶなどしていたが。
そこにアツキからの、か細くも艶めいた声。
後ろのヒノケンに向けた瞳の焔には懇願するような揺らめきが灯り、熱を孕んで潤むのは。
「ス、ぐ…続けても大丈夫だべ、か…?」
欲している、という事。
そんなアツキに射精後だからといって萎える筈は無く。ヒノケンは黙って箱から次のコンドームを取り出して、未だ硬度を保ってそそり立つ自身に装着し。
再び近付く気配、今度はきっとナカに。
…ぎゅうっ…!
「ッ! ひゃあ…んンッ…!」
外からはローション、内側からはとうに溢れ出していたアツキの愛液に塗れる水着の、お尻を覆う部分からヒノケンは手を入れて水着を掴み。
お尻に食い込むよう引き上げると、絞られた水着からポタポタと混じり合った液が零れた。
「言い方が違うぜ嬢ちゃん」
「や、ンッ…! ち、違うって何がだべ…ぇ!」
ぎゅううっ、と。
引っ張り上げる力を更に強められてしまい、ただでさえ熱くなって愛液を次から次へと溢れ返らせている割れ目は、ずっとずっと甘く痺れて堪らない。
ただ、このままでは甘イキは出来ても。
「ナニが欲しいのか、ちゃんと言わねぇとよ」
ぎちぎちっ…! …グリグリッ…
「は、ぁッ…硬くて、あッついの…分かるだぁ…ッ」
水着を限界まで引きながら、ヒノケンは再び水着越しに自身を割れ目に押し付け浅く沈め。
それだけでも、またビクンと軽くイッてしまうが。
このままでは挿入して貰えない事も薄々と。
「…ソレ…ッ…ケンイ、チの…ソレが…欲スぃべ…」
「ん〜、"ソレ"じゃ伝わらねぇな」
「ンもぅ…ッ…お…オチンチン…欲ス…ふぁアッ?!」
ぐいっ…! ぬぷっ、ずぷ、ずぷぷぷ…っ!
…きゅうっ
きゅんっ、きゅんっ
「あ、ああア〜〜〜ッ…!
そげに、いきなスぃッ
オラのナカ…みっちり…
」
「ふぅうッ…やっぱり指で弄らねぇでもとっくに蕩けていたか。…また良く締めやがるぜ」
「はーッ
はぁっ、アッ…またイク…ぅ
」
アツキがヒノケンを満足させる答えを口にすると、掴んでいた水着を横にずらして濡れそぼる割れ目や陰核を露わにされ、そのまま愛撫されずにヒノケンの自身が奥まで挿入された。
しかしナカは解す必要が無い程に蕩け済み。
ずぷずぷと竿の根本まで咥え込んで自身を締め付け更なる甘イキを重ねるが、あまりに強い刺激的な快感の連続に、無意識で身体を進めて逃れようとする。
「おいおい。何、逃げようとしてんだ?」
ぐっ…じゅぷっ…ずぷぅ…
…クニ…きゅ…コリコリッ…
「ふ、ぅうッ乳首ッ
それにオラの奥…までぇ…
」
逃がす訳がないヒノケンは口角を上げ。
アツキの背中に覆い被さり捕らえて挿入を深め、おまけに乳首へ指を伸ばして弄り捏ねる。二点からの責めは激しくないが、出来上がった身体には充分。
短い喘ぎを繰り返してアツキは悦によがり、ぐっぷりとナカに居座る自身の熱さと質量から瞳にはハートの焔を灯し、触れられていないのに陰核はジンジンと疼く。
「ケンイチぃ…オチンチン…動かスてほスィ…だ
」
「へっ! 随分おねだり上手じゃねぇか。イイぜ、そろそろ派手にイかせてやるとするか」
珍しい程に素直なアツキのおねだりに、ヒノケンは一際に口角を歪め上げると覆い被さるのを止めて身体を起こし、ガッチリと両手でアツキの腰を掴めば。
手のひらの感触はアツキの肌ではなくスクール水着。
ふと、我に返ったようにして改めて見下ろしたヒノケンの目には、この数年だけが現役として着れるスクール水着姿のアツキが居て。その姿で交わっているのだと今更ながら想い。
燃え上がる背徳と興奮の炎。
アツキの奥まで埋め込んでいた自身を抜き挿す。
ずるるる〜ッ…
ずちゅんっ!
じゅぷ、ずぷっ
ぱちゅんっ、ぱんっ
じゅぽっ
「アアあ〜〜〜ッ
はァンッ、アンッ
」
まずはゆっくり、意識させるように抜ける直前まで自身を引き抜くと、現れるヌラヌラと鈍く輝くコンドームを纏った竿。亀頭も見えようかというところで。
再びアツキのナカへ総て埋め込み、そこからは素股の時と同じように腰をアツキの尻に打ち付ける音を混ぜながら、律動を行いナカを徹底的に穿つ。
どちゅっ、どちゅっ
ぱちゅ、ぱちゅんっ
「奥ッ、奥ぅ
そげにノックばされたらァ…っ
」
ある程度の規則的な抜き挿しから、少し動きを変えて奥で短く力強く穿つ律動にも感じ。
アツキは四つん這いでシーツを握り締め、獣のように後ろから突かれてずっとイキ続け、背中に走るゾクゾクとした悦の波は次第に強まり。
身体の奥底から湧き上がる、望んでいた絶頂。
じゅぷっ
じゅぷ、ずちゅっ
どちゅっ、どちゅ
ぱんっ、ぱんっ!
ぱん、ぱちゅっ!
「ケンイチ、ケンイチぃ…
オラぁ、イクぅッ…
ケンイチのオチンチンで、イクぅ…
」
「へっ…イイぜ。今から出してやるからナカに出されてると思って受け止めなアツキ…!」
「え、えッ
そげな事とか考えたら余計…に
」
ばちゅっ!
ばちゅんっ!
じゅぽじゅぽっ!
「あーッ
あア〜…ッ
くるぅッ、あッツいのが…オチンチンからオラのナカにぃ
」
「おらっ…! 出すぜアツキぃ…!」
どちゅっ!
…ぶびゅーっ
ぶびゅるるるっ
びゅるっ、びゅるるる…
トプトプ…トプッ…
「〜〜〜…ッ!
あああ〜ッ…
あーッ…アンッ…
ひ、あぁ…
熱…ッ、ホ…ホントにナカ…サ…出されてるみ、て…
う、あ…アン…っ
」
ビクビクっ
ビクンッ
…キュウウウッ
欲望の炎のままにヒノケンは腰を打ち付けアツキを貪り、アツキの絶頂を見計らいスパートを掛け、性交に溺れる雌の嬌声を上げるアツキのナカで射精に及ぶ。
勢いは激しいがコンドームの中に収まる精。
だが、直前に中出しの想像を誘導されたアツキは、まるで奥まで迸りが広がっているように感じながら絶頂を迎えて全身を跳ねさせ、ヒノケンの自身を締め。
互いに最高潮。
熱の篭もる寝室内で余韻に浸り、徐々に落ち着きを取り戻したところでヒノケンから動く。
にゅるるる〜…っ…にゅぽんっ
……ドサ…ッ…
「…はっ、はッ…はーッ
はぁあっ…
」
ナカから自身が引き抜かれ、腰からも手が離れていったアツキは支えが無くなり、四つん這いになっていた腕や膝も力が入らずうつ伏せでベッドに身を投げ出し、荒い息を繰り返す。
まだまだセックスの余韻は抜けそうもないが。
次第に落ち着いてくる筈───
カサ…ピッ、ピリ…ゴソ…ゴソ…ピチッ…
「(……へえ…ッ? こ、の…音って…まさ、か…)」
…ぐっ…ぐいっ! トサッ…がぱっ…
「わひゃあぁああッ?! なッ、何スてるだ!」
ヒノケンも休んでいるのだろうと思っていたアツキだったが、不意に聞こえてきた微かな物音は、新たなコンドームを装着しているに違いなく。
まさかと思ったが、まだ身体を動かせずにいると、急に強い力で身体を捉えられてうつ伏せから仰向けに転がされ、笑みを浮かべるヒノケンに脚を開かれた。
チラとアツキが覗き見れば、やはりヒノケンの自身には新しいコンドームが被せられており、セックスを続行する気なのだとギラつく眼差しが伝えてくる。
「まッ、まだスるつもりなンか!?」
「そりゃあ現役スク水のお前とセックスとか、今だから価値がある訳だしな。なに、もう一回で満足すると思うからよ、付き合ってくれよな」
「もッ…! こ、この…調子サ乗るで…!」
ぷちゅっ…
ずぷぷぷぷ〜ッ
ぱちゅんっ!
「ぁ、ああ〜ッ
あーッ
なスてまだ、こげに…ガチガチなンだべぇ…
あ〜ッ
」
「へっへっ…悦んでもらえて光栄だぜ。…そらよ!」
じゅぽっ
じゅぽっ
ずちゅっ
じゅぷっ!
「アンッ、アンッ
ケンイチのオチンチンがぁッ
またオラのナカで暴れるだぁ…
」
今度は正常位で水着のアツキのナカに押し入り。
その自身は二度の射精を経ても硬く熱く、じゅぽじゅぽ
と抜き挿しアツキを悦ばせて。
絶頂した後の敏感な身体はまた甘イキの連続に陥り、ぱちゅんっ
と奥を突かれてはイッているようなもので、口は開き舌を出してされるがままに快楽を与えられ。
乳首も水着越しでビンビンに勃つのが分かる程であり、性感の昂りの強さが窺い知れる様。
ぱんっ、ぱん!
どちゅっ、どちゅ
じゅぽっ
「ケンイチ、ぃ…
オラ…オラと、ちゅースたまンま、一緒にイクべぇ…
エエだか…?」
「へっ…可愛い事を言うじゃねえの。…イイぜ」
……ちゅ…うっ…
今日のアツキがおねだり上手なのは水着効果なのか。
そんな事を思いながらヒノケンは自身をアツキのナカに埋めたまま、情熱的に口唇を重ね。
少しの間、深い深いキスに耽った後。
キスは絶やさずに抜き差しを再開してゆく。
ずっ、ずっ…
とんっ、とちゅっ…
「ンっ
ふッ
ふうンっ
ンふ…ぅ
」
キスの為にヒノケンは大きく律動する事は出来ない体勢になったが、奥を短いスパンで的確に突き、アツキはとんとん
とノックされては口の端から気持ち良さそうな声を漏らす。
開脚していた脚をヒノケンの腰に絡め寄せ。
赤髪ごと首に腕を回して自ら抱き寄せ重ねるキス。
今日の情事の終わりは、このまま。
ずっ
ずぷっ、ずぷっ
ずっ…ずんっ!
「〜…!
ン〜…ッ!
ンンンっ…!
」
ビクンッ
ビクッ
ビクビクっ…
奥を幾度も突かれて高められた性感を解放するように、深々と自身を突き入れられた衝撃でアツキは今一度、大きく絶頂し。身を跳ねさせながらヒノケンに縋り付く。
ぎゅうっと抱き締めると同時、ナカも締め付け。
びゅーっ
びゅくるるっ
ぶびゅるっ…
…トプン…
トプトプ…トプッ…
「…ふっ…クゥ…っ…」
「ンぅ…っ
ふーッ…ふぅ…っ
」
その心地でヒノケンも三度目の射精に及び。
コンドームの中に溜まる白濁を想像してアツキは小さく達し、抱き合ったまま迎える静寂。
そうっと、口唇を離して見つめ合う赤い炎と青い焔。
言葉は交わさず視線で互いの意思を窺い。
やがて口唇は当然のように重なり合う。
夏よりもずっとアツい二人のキス、夏の終わりを惜しみながら長く長くベッド上で続いた。
───…
「はぁあ〜…つ、疲れただ…」
図らずも始まってしまったアツい水着セックスを終え、ヒノケンに沸かしてもらったお風呂に入って身体を洗い、寝室へ戻ったアツキは新しくなったシーツのベッドに身体を投げる。
気怠さを伴う余韻は今も熱として身体中に。
「へっ…水着で、っつうのはなかなか燃えたな」
「るッさい! いちいち思い出させるでねぇべ!」
ベッドの端に腰掛けて揶揄ってくるヒノケンに、アツキは身体を起こして食って掛かって。
どれだけ身体が気怠くて堪らなくても、情事から離れてしまえば普段通りのアツキのまま。
「なあ、嬢ちゃ…アツキ」
「! なッ、なンね…ケ、ケンイチ…」
ずい、と。
突然アツキに向かって名を呼びながら顔を近付けてきたヒノケンに、驚きと仄かな嬉しさから怒りは引っ込み、反射的にアツキも名を呼び返す。
その様子に恒例の口角を上げ、開く口。
「水着でセックスするなら、やっぱり海に出掛けたかったよな。来年こそは必ず行こうぜ」
「…も、もっとマトモな誘い方が出来ねンかーッ!」
どう考えてもヒノケンの悪い癖である「わざと」。
枕を引っ掴んでボスボス殴ってくるアツキに、ヒノケンは腕で容易くガードしながら笑む。
「……オッサン」
「どうした?」
ぴたり。
枕を振り上げる手を止め。
乱暴に叩きつけた事を労るかのように、アツキは枕をぎゅうっと抱き締めヒノケンを見る。
本当に本当に、イジワルな恋人だけれども。
「…来年…も、スかたねぇからオラが傍サ居てやッから…海、絶対に連れてくだオッサン…」
「へっへっ…来年だけで良いのか?」
「とっ、取り敢えず! だべ!」
「へっ! そうかそうか」
なでなで…
「な、なンね! オッサンなンか、もう知らねぇだ!」
「またまた、嬢ちゃんは素直じゃねぇなあ」
……ちゅっ…
「う…む、むぅ〜〜〜…」
近付くヒノケン顔が更に進み、アツキの前髪を上げて優しく柔らかに額へそっと口付け。
ささやかな感触、けれど柔らかなそれに思考はふわふわしてしまい、大人しくなるアツキ。
静かに枕を手放すと、腕はヒノケンに抱き付く。
「…そうだな。まずは来年、だな」
「……ンッ…」
夏の終わりに誓う、「来年」の約束。
終わりそうにない互いの熱なら、きっとそれ以上の未来も一緒に歩んでいくのだろうけど。
先ずは来年の夏から。
二人だけのアツい夏が、きっと来る。
■END■
2006.09.06 了
2023.09.06・旧作から全面リメイク
◆サイト2周年→サイト19周年記念リメイクでした
clap!
- ナノ -