【Rockman.EXE@】
夏の終わりと終わらない熱
「じゃーン!どうだべ?オッサン!」
「……26点」
「…な、ちょ、ちょっと待たねっかー!!なンね!その点数はどっから出てきたべっ!」

さて。
ここは例によってヒノケンの家のヒノケンの私室。
残暑が厳しいとはいえ、世間的な感覚からすれば夏は終わりを迎えていて。
2人が今年の夏を満喫出来たかというと―――
何だかんだで双方の折り合いが付かず満喫出来なかった、というのが本音である。
暑くて熱いこの季節に大人しくしているのは、全くもって性に合わない。
しかしながら、過ぎ去った時間に文句を言ってもどうしようもなく。
かといって納得している訳でもない。
その辺りの愚痴でもアツキは言いに来たのかと、ヒノケンは最初思ったのだが…
どうも、様子が違う。
何時もの様にチャイムを礼儀程度に押して勝手に上がり込んだ後、アツキは私室に居たヒノケンに

「オッサン!いいモノ見せてやンべー♪」

と、上機嫌で一言残して。
再びドアを閉めて、部屋を後にしていったのだ。

数分後。

ぱたぱたと、音を立てて戻って来るアツキの足音をドア越しに聞いて。
PCに向かっていたヒノケンは顔をドアに向ける。

と。

ばたーん!!

「じゃーン!どうだべ?オッサン!」

勢い良くドアを開け放ったアツキはビキニタイプの水着を着ていて。
満面笑顔でウインクを決めつつ、(一応)胸強調のセクシーポーズをとっていた。

「……26点」
「…な、ちょ、ちょっと待たねっかー!!なンね!その点数はどっから出てきたべっ!」

くるり、と。
再びPCに視線を戻すヒノケンの背中に向かって、アツキの叫びが飛ぶ。

「オッサンも海サ行けなかったス、喜ばスてやろうと思ったンでねかー!!」

ぎゅー。

「あででででででで!髪を引っ張るんじゃねぇ!!」

室内に入ってきたアツキに髪を引っ張られて、顔が90度上昇しているヒノケン。

「…ぶー…つっまンねぇべなぁ…」
「ンな事を言われてもな…オメエの身体じゃ、その水着に敗けてるぞ」
「どーゆー意味だべぇっ!!」

ギリギリギリギリ。

「あだだっ!スリーパーホールドをかます様な女には似合わねぇって事だ!つうかテメエ、いい加減にしやがれ!!」
「ギャー!何するべーっ!!」

振り解く、と思いきや。
ヒノケンはアツキの身体を押さえ込む様にして自分の胸元に抱き寄せる。

「離すべオッサンーっ!!」
「ったく…マジで落としに掛かるヤツがあるかよ」
「…ンだって、この夏は結局オッサンもオラも…どこサも行けねくて。だから気分だけでもーって、思ったンに…」

しゅん、と。
先程までの勢いとは裏腹に、寂しそうな顔を見せるアツキ。
普段の元気が良過ぎるくらいのアツキの顔が愛しいとヒノケンは思うのだけれど。
自分にしか見せないであろう、そんな顔には。
また別の気持ちで愛しさが湧く。

「…しょうがねぇ嬢ちゃんだな、お前はよ」

ヒノケンはアツキを完全に抱き寄せて、椅子に座る自分の上に身体を乗せた。

「そりゃ有難ぇけどな、そういう水着はもう少し胸がデカくなってからにしろよ」
「そ、そンな簡単に言うでねぇべっ!」
「なぁに、揉むのは手伝ってやる」
「ア、アホーっ!!」

アツキは恥ずかしさと怒り半々で顔を赤らめて。
ぷくう、っと膨れっ面をヒノケンに向ける。

「…だからよ、お前のその顔は…可愛いとしか思えねぇっつうの」

ちゅ…

膨れるアツキの頬に口唇を寄せて。
ついでに、スリスリと唇で撫でる。

「バっ、バカーっっ!!怒ってるんだべ!オラはーっっ!!」
「へいへい、聞き飽きたぜ」
「う゛、う゛う゛〜〜〜…」

アツキの剣幕を余所に、ヒノケンは愛でる事を止めない。
こうなってくると、怒りよりも恥ずかしさの方が割合を増す。

「も、もう、止めるべオッサンっ!オラもう、怒ってねっからっっ!」

ぐぐっと、アツキはヒノケンの胸を押して逃れようとするが、しっかりと身体を抱き寄せられていて思う様にはいかない。
自分の腕の中で、もぞもぞと不自由ながらに暴れるアツキの様子に笑みを零して。
やっと、アツキの頬から唇を離した。

「へっへっへ…さ、そろそろ着替えてこいよ」

気ぃ遣ってくれたのは分かったからよ、と。
今度は、頬ではなくてアツキの耳元に唇を寄せて囁く。
そのくすぐったさに、また顔も赤くなる訳だが。
実はこの時、アツキは別の決意を持っている事をヒノケンは知らなかった。

「ン、ンじゃ…"着替えて"来るべっ」

するりと、緩んだヒノケンの腕から離れ。
アツキは再び部屋を後にした。

…数分後。

再び近付くアツキの足音に、ヒノケンは今一度ドアに顔を向ける。
普段の私服に着替えてきたのだろうと、別に構える気持ちも無く出迎えようとしたのだが。

ばったーん!!

「やっぱ、オッサンにはコッチの方がいいンだべー?」

現れたアツキは、確かに着替えていたが。
学園指定の「スクール水着」に、であった。

「…あ、あのなぁ…」

ヒノケンにしてみれば確かに予想外の行動な訳で、最初よりもむしろ虚を突かれた。
お前の中の"オッサン好み"はそれなのか、とも同時に思ったりもしたが。

「へへン♪どーだべ?」

ぎゅ、と。
半ば唖然としている…のか、呆れているのか判断は微妙なところだが。
虚を突かれた事は間違いない、そんなヒノケンにアツキは抱き付く。

「…まぁ、さっきの水着よりは確かに似合うけどよ…」
「なンね、もうちっと素直に言っても罰は当たらねぇべよ?」

要するに。
アツキとしては、やはり毎度になるけれど翻弄されっぱなしなのは嫌で。
多少なりともヒノケンを驚かせたいとか、そういった意地。
ただ、アツキ本人のはっきりとした意思はそこで途切れている。
本当は。
心の奥底で、もう一つの意地があることを。
アツキは明確に意識、理解していない。
そんな意識がある事に気が付いたのは、ヒノケンの方だった。

「…ところでよ、アツキ」
「なンね?オッサン」
「つまり、だ…"ちゃんと女として見ろ"っつう事な訳だな?」
「…へ?…な、何を言ってるべっ!オ、オラは別にそ、そげな意味で…!」
「違うのかよ?」

"違う"と、言い切れない。
少なからずやはり、水着の自分を見て無反応というのは…面白くない以上に、女としてのプライドに触る。
ただ。
そうした部分を意識しないできたアツキには、「そんな意識があっての自分の行動」なのだという認識が遅れたのだ。

「ンな格好で女の方から誘ってるってのに…乗らねぇ、ってのは失礼な話だよな確かに」
「だっ、だからっ!オ、オラは誘ってるとか、そ、そーゆー事でねくてっ!!」

ここまで来れば、流石のアツキもヒノケンの言わんとする事。
そして、自分がうっすらと抱いていた意識の意味も理解出来る。
しかし当初は、確かにそんな意志でやろうとした事ではないのだ。
どうにか反論を試みようとするが…

それ以外の理由が最早、見付からない。

「そういう事じゃなくて…何だ?」
「う、う゛…そ、その…えと…ひゃあっ!?」

これ以上の問答は無用。
アツキ自身に、自分のとった行動の意味を理解させたヒノケンの行動は早く。
気持ちがたじろぎ、抱き付いていたアツキの腕が緩んだところで軽々と抱き上げた。

「ちょ、オッサン!な、なにス…きゃうっ!!」

抱きかかえられた時間は短く、運ばれた先はベッド。
身体を投げ出され、そのアツキの身体の上にヒノケンは覆い被さる。

「パットが邪魔だな…」
「ひゃ、あっ…」

肩から水着をずらして内側のパットを外すと、再び水着をアツキの身体に戻す。

「オ、オッサン…そ、その、もスかスて…水着、着たまま…ス、スる…ン、か…?」
「当たり前だろ、折角なんだしな」
「な、何が"折角"なンだべっ!!」
「スクール水着のお前がイイ、って言ってんだよ」
「え…ン、ンっ、あンっ…!」

アツキの有無を言わさず、ヒノケンは水着の上から胸を愛撫し始める。
ちゅ…、と。
先端を定めて口唇を落とすと、吸い上げると同時に舌での愛撫も忘れない。

「…つうか…今日、着たのか?この水着」
「ン…最後のプール授業があったかンな…」

乾いていない水着で、しっとりとした感触がアツキを包んでいる。
そんな効果もあってか…何だかとても、淫猥で。
ぞくぞくとした昂りを感じさせた。

「へぇ……悪くねぇな…」

そんな昂りのままに口角を歪めて笑むヒノケンは。
アツキの頭の上側に備え付けられている引き出しから、何某かを取り出す。

「オ、オッサン…?な、に…っ!」

トロ…

粘質を含んだモノ。
ローションがアツキの下腹部目掛けてトロトロと落とされていく。

「ん、ンっ…」

流れ落ちる感覚は、水着越しでも伝わって。
ヒノケンは指でローションの流れを広げ、内腿から徐々に下肢の秘部へ。
水着の上から潤滑のままに、突起を愛撫する。

スリ…ぷちゅ…じゅっ…じゅっ…

「ふ、ぁっ…あっ…ンンっ…やぁっ…なン、か…いつも、よりっ…変な、かン…じ、だべっ…あっ、アンっ…!」

きゅ…
胸の、先端も。
紅い突起も…既に主張をしていて。
水着越しからでも分かるソレを、ヒノケンは軽く摘み上げる。
普段に無いシチュエーションで高まる羞恥がアツキの感度を高めており。
それは、ヒノケンにもすぐに伝わった。

「…四つん這いになりな」
「う…う、ン…」

覆い被さるのを止めて、そう告げたヒノケンの言うままに。
アツキは身体を起こしてヒノケンにお尻を向ける。

トロ…トロッ…

「ンっ…ま、た…?」

お尻のラインを伝う様に流されたローションの感覚に、アツキは少し身悶えた。
再び、撫でる様に這い始めるヒノケンの指はいつもの愛撫より控えめで。
けれど、水着越しの感触であることがいつもと違った感覚で擦れ、快感を走らせている。

「あっ、あンっ、オッサン…っ…!」

ぬりゅ…

「ふ、え…っ?」

不意に、ヒノケンの身体がアツキの背中に覆い被さる。
ローションで濡れた掌は胸を這い、塗り付ける様に…愛撫を始めて。
そして、今まで指が這っていた内腿には熱い塊が挟み込まれていた。

ぬりゅ…ずっ、ぬちっ…ズッ…

「は、やぁ、な、なにスて、ぇ…っ…」
「水着で素股っつーのも、なかなかイイな…」
「ば、ばか…ぁっ…んく、ぅ…っ!」

ズル…じゅぷっ、ズッ…じゅっ、じゅっ…!

「あ、ンっ!はっ、あっ…そげ、なっ…やぁっ…ア、ソコが、ぁ…ジンジン、スて…っ…」

アツキの突起を狙って擦り上げる抜き差しに、熱は全身に広がる。
ローションの潤滑も手伝ってスムースに繰り返されて、快感は途切れることを知らない。

ずっ、ぬちゅっ…じゅぷ、じゅっ…ぬちゅ…っ!

「…ッ、く…出すぜ…!」
「え、ぁっ…ン、んんっ…!」

びゅるるっ…びゅく、びゅぶっ…!
ぱたっ、ぱた…

「ふぁ…あっ…あつい、べぇっ…」

水着越しの秘部に自身を押し当てられて、白濁を吐き出される。
一枚隔てたソレでも…アツキは脈動と熱さを感じて。
鼓動が跳ね上がるくらい、感じてしまう。

「…アツキ?」
「オ…オッサン…っ…そ、の…」

吐精の余韻で、自身の息が整うまでアツキの身体を離していたヒノケンだったが。
アツキが、懇願する様な瞳で自分を見ている事に気付く。
熱っぽく潤んだそれは。

「す、ぐ…だいじょう、ぶ…だべ、か…?」

欲している、ということ。
そんなアツキに欲情しない道理は、無い。
もっと。
アツキを包んでいる紺を、白で染め上げたい。
そんな欲望がヒノケンの心に湧き上がるのに、多くの時間は必要としなかった。

ぎゅ…

「あンっ…!」

ローションと、精液。
それに加えて内側から溢れていたアツキの愛液に塗れて濡れる水着にヒノケンは手を掛け。
お尻に食い込む様に引き上げると、絞られた水着からはポタポタと混じり合ったソレが零れていく。

「そんな事を聞きたいんじゃねぇだろ?」
「や、ンっ…!な、なンだべっ…!」

ぎゅう、と。
引っ張り上げる力を更に込められて、ただでさえ熱くなっている秘部はその刺激に対して敏感に反応する。
スリスリと、露になったお尻も撫でられて。
しかし決定的ではないその行為では、もどかしさしかアツキには残らない。

「欲しいなら、ちゃんと言わねぇとよ…」

ぬちゅ…ぐ…っ…

「ふぁ、あンっ…!」

ぎちぎちと…水着に小刻みな振動を与えつつ、ヒノケンは再び水着越しに自身をアツキの秘部に押し当てる。
ソレはもう質量を取り戻していて。
その熱い感触が、アツキに響く様に届く。

「ソ、レ…っ…オッサンの、ソレが…欲スぃ、べ…」
「随分と素直じゃねぇか」
「ン、くぅ…っ…だ、だって…っ……!?…あ、ンぅ…!」

ズッ…ズプゥ…ッ…!

「…弄くらねぇでもスンナリ入るくらい濡れてりゃ、素直にもなるか…」
「く、ふぅ…ンっ…ば、かっ…い、いうで…ね、ぇ…っ…」

不意に、水着を掴む腕の動きが縦から横へと変わり。
露になったアツキの秘部に、愛撫もせずヒノケンは自身を挿し入れた。
しかし、ナカは既に愛撫が必要が無いくらい蕩けていて。
一気に奥まで挿入されたアツキは、あまりの強い快感に…思わず、身体を捩じらせて逃れようとする。

「何、逃げようとしてんだよ」

ぐ…っ

「ふ、ぁ、ああっ…そげ、な…おく、に…ぃ…っ…!」

そんなアツキの身体を押さえ込む様に、ヒノケンは背中へ覆い被さり。
それは同時に、自身をより深く導く行為を兼ねている。

「ぁ、あ…?…やっ…オラ、の、おく…サ…ぁ…」
「ああ…当たってるのが、オメエも分かるか?」

ぐりっ…

「あ、あンっ!やぁっ、あっ…そンな、ナカの…い、いちばん…奥を…そげなコトされた、らぁっ…!」

ヒノケンは抜き差しをせず、アツキの身体を押さえ込んだまま…ぐりぐりと最奥を刺激する。

「じゃあ、こんな方がイイか?」

ぎちゅ…ずっ、ズッ…ず、ズズッ…ズッ…!

「ふあっ!?あっ、アンッ、あ、あぅっ…はぁっ、あっ…あんっ…!」

長いストロークではなく、小刻みに。
短い距離の往復で最奥を突かれ、当たるその度にアツキからは嬌声が漏れた。

ぐいっ…

「あっ、あンっ!」

アツキの膝裏に手が伸ばされると、そのまま抱え上げられる。
その勢いで。
最早うつ伏せに近い状態だったアツキの身体は仰向け…とまではいかないが、横向きになる。
ヒノケンは抱えた足を離さず、そのまま今度は強いストロークを開始した。

じゅぶ、ずっ、ずちゅ…!
じゅっ、ぢゅぷ…っ

「ぁ、あっ!やぁ、っ、あンっ!や、めぇ…こ、げな、カッコ…や、やだべ、ぇ…っ…は、ずかス、ぃ…ふ、あぁっ!」

足を大きく広げられたまま突かれ、自分が晒している姿を客観的に想像するだけで恥ずかしくて堪らない。
けれど。
与えられる快感に、身体はソレしか考えられなくなっていて。
アツキのナカは、貪欲にヒノケンを受け入れる。

「嘘つけ…この角度、イイんだろ?…すげぇ締めてきやがるぜ」
「ン、くぅっ…ケン、イチの…あ、あほ、ぉっ…きゃう、ンっ…!あン、あン…ぅ!」

じゅぽっ、じゅぷ…じゅっ、じゅぶっ…!

ちゅ…ちゅ、と。
アツキの身体にキスを落としながら、打ち付ける強さを変える事はしない。

「コッチの足も、と…」
「は、ぁ…っ…あっ…?あっ、あンっ!?や、ぁンっ、な、ンね、コレぇ…」

両足を抱え上げられて今度こそ仰向けにされ、晒す秘部にグリュ…とヒノケンの自身を捻じ込まれ。
ずぷずぷと咥え込む感触がアツキにはダイレクトに響く。

「こうすっと、突っ込まれてる感触がまた違うだろ」

ずぷ…ずちゅ、ぐちゅっ…

「ふぁ…っ…あ、ぅ…っ…きょ、うの…ケンイ、チ…は、はげスぃ、べ…ぇ…」

ギシギシと揺れるベッドの上で快楽に溺れながら。
アツキは、いつも以上に自分を貪るヒノケンに困惑する。

「…思ったよりも、な…燃える訳だ、水着のお前とセックスするってのはよ…!」

ぐちゅ…ずっ、ずぶっ、じゅぶっ、じゅぷう…っ!

「…!あっ、あンっあんっ!ま、た、そげに…オラのナ、カ…かきまわ、ス、たらぁ…っ!」

ビクビクと、奥に挿れられる度に身体は反応して。
ヒノケンを受け入れているナカは、先程から軽く達し続けていて…痙攣を繰り返している。

「さっきから、軽くイきっぱなしだろ」
「こ、げなコト…された、ら…あ、あたりめぇ、だべ…っ…!」
「大きいのが欲しいか?」

不意にヒノケンは動きを止め、アツキからの返事を待つ。
勿論、それは「NO」という選択が無い事は分かっていての意地悪。

「…ぅ…」
「ん?」

ぐりゅ…

「ン、ふぅっ…!ズ、ズルい、べぇっ…」
「へっへっへ…」

追い討ちの様に、ヒノケンは軽くアツキのナカを突くが。
すぐにそれも止めてナカに留まった自身は、時に脈動して。
欲しているアツキの身体は、そんな僅かな刺激にも過敏に反応してしまう。

「…で、どうだ…?」
「ス…好きに…スたら、い、いいでね、か…っ…!」
「それじゃ答えにならねぇぜ」

ぐ…ぷちゅ…

「ふっ、ふぁ…っ…あっ…」
「イイ声上げてる場合じゃねぇだろ、それともコレで満足か?」
「ほ、欲スぃべ…ぇ…おっき、い…の…っ…!」
「そうそう、素直に…な…!」

ずちゅ…ぅ!

「あんっ…!」

どうしてもアツキの顔が見たくて、ヒノケンは肩越しに覗き込む。
喘がされて、ぽろぽろと生理的に零れた涙でアツキの顔は濡れていて。
けれど、それでもまだ足りない…そんな切なさを含む表情。

「イきたくてしょうがねぇ、って顔してンぜアツキ…」
「ば、っか…み、みるでねぇっ…」
「可愛いぜ…たっぷり、気持ち良くしてやるからな…!」

じゅぷ、ずぷ…ずっ、ぶちゅ…ぐちゅ…!

「あッ、あンっ…ンっ…ふ、ぅっ…」

激しい律動を開始して。
嬌声を漏らすアツキの口に舌を挿し入れて。
水着の下から硬く主張する胸の先端を弄んで。

アツキの身体全部を、総てを、貪る。

「ぷ、はぁっ…ケ、ケンイチ…っ…ンっ…」

性急に追い詰められて耐え切れず、僅かでも口唇を離して息を整えようとするが許されない。
咥内を這う舌は激しさを増して、口の端から零れる唾液は身体にまで伝ってゆく。

じゅぶ、ずちゅっ…じゅぽっ…ぷちゅ、ぢゅぷ…ぅっ…!

「ンっ、ふぅっ、ふ、ぅっ…!ンっ、んンぅっ、んン―――…っ…!」

ビクッ…ビクンッ……きゅうぅっ…

「…っ…!」

じゅ、ぽ…っ!
びゅる…っ…びゅく…とぷっ…ぱたっ…ぱたたっ…

深いキスをしたまま、アツキは達して。
きゅうきゅうと自身を熱く締め上げる心地良さに…ヒノケンは、アツキの水着に再び白い熱を吐き出した。

ちゅ…

「はあっ…は、あッ…ふ…」
「…はッ…ぁ…」

離された口唇。
達して落ち着かないアツキの身体はビクビクと震えて。
全てをぶち撒ける様に達したヒノケンもまた、直ぐには身体を落ち着ける事は出来ない。
室内には暫し荒い息遣いだけが響いたが、少し落ち着くとヒノケンは身体の上のアツキをベッドに下ろして余韻に浸る。
下ろされた時のアツキは背を向けていたけれど、次第に落ち着きを取り戻してきたのか、ゆっくりとヒノケンの方に向き直り。
互いの双眸が交われば。
アツキの瞳は、相変わらず熱っぽくて。
けれど、その中には満足感と…幸福感が見えた。
そんな愛しい様子に、ヒノケンはスリスリと手の甲でアツキの頬を撫でて。

もう一度―――
今度は触れるような。


優しいキスを、落とした。



「…つ、疲れたべ…」

身体を洗い流して戻って来たヒノケンのベッドに、アツキはボスッっと身体を投げ出す。
気だるい感覚は、まだ抜けていない。

「水着で、っつうのはなかなか燃えたな」
「るっさい!いちいち、その、反芻するでねぇっ!!」

ベッドの端に腰掛けてからかうヒノケンに、アツキは身体を起こして食って掛かる。
疲れようが何だろうが、行為を離れれば…いつものアツキだ。

「なぁ、アツキ」
「な、なンね…」

ずい、と。
顔を近付けるヒノケンに、アツキは起こした身体を少し引く。

「やっぱどうせ水着でヤるなら、海がいいよな…来年は、海で水着エッチをシようぜ」
「ン…ンな誘い方があるべかーっ!!」

ぼすぼすと、枕を引っ掴んで殴り掛ってくるアツキに。
腕で枕をガードしながら、くっくっと笑みを零す。

「…オッサン」
「ん?何だ?アツキ」

ぴたり。
枕で殴る手を止めて。
アツキはぎゅう、と枕を抱きかかえてヒノケンを見上げる。

「来年…も、傍サ居てやっから……絶対、海サ連れてくべ…」
「…来年だけじゃねぇんだろ」
「と、取り敢えず、だべぇっ!」
「へっへっ…そうかそうか」

なでなで。

「な、なんね、もーっ!オ、オッサンなンか嫌いだべーっ!!」
「分かった分かった」

ぎゅう。

「む、む〜〜〜…」

抱きしめて、やっと大人しくなったアツキにキスを落として。
アツキもまた、枕を避けてヒノケンの身体をしっかりと抱きしめる。

「そうだな…来年も、な」
「…ン…」


夏の終わりに刻む、「来年」の約束。
終わらない熱は、「来年以上」をお互い予感しているけれど。


取り敢えず来年の夏も。
貴方と一緒。

■END■

2006.09.06 了
2020.02.13 加筆修正

サイト2周年記念小噺でした
それが水着エロってどういう事だ自分(苦笑)
clap!

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