【Rockman.EXE@】
初めては甘いナイフの様に
「…すかー…Zzz…」
「……この嬢ちゃんはよ……」

たった今、ヒノケンは才葉学園から帰ってきたところである。
明日は休日。
学園の設備が使えなくなる為、ヒノケンは今日の内に出来る限りの研究作業を進めていた。
それ故、帰ってきた頃には結構な時刻。
玄関先の照明を点けたところで、アツキの靴がある事に気が付いて。
遊びに来ていること自体は別段珍しい事ではないが…

「…なんつう寝相で寝てんだ」

堂々と自分のベッドで大の字に寝ている様に、少々呆れつつネクタイを緩める。
アツキはセーラー服のまま眠っており、学校から寮には帰らず直接ヒノケンの家へ来たことが伺えた。

「呑気に寝やがってよ…」

少し口角を上げて笑み、ヒノケンはアツキが眠るベッドの端に腰掛ける。
ネクタイを完全に外してサイドテーブルに適当に放ると、スーツとシャツのボタンも緩めた。
ついでに、眼鏡もサイドテーブルに外し置く。

「すぅ…」
「…襲うぞ?ったく…」

冗談混じりの口調だけれども。
ギシ、とベッドを軽く軋ませて…ヒノケンはアツキに覆い被さる。
そしてゆっくりと、無防備なアツキの頬に口唇を落とした。

「ン…」

口唇を寄せたままアツキの様子を窺うが、起きたという風ではない。
そのまま口唇を…重ね合わせる。

「ん…ン…」

枕とアツキの後頭部の間に手を滑らせ、引き寄せる様にして口唇を味わう。
アツキの意識は徐々に覚醒を迎えているが、それに構う気は無いらしい。

「…ンッ…ふ、ぅ…ン、んン…?」

ゆるゆると眠りから覚め、うっすらと開いた視界の先に居る…ヒノケンとの距離。
それが何を示しているのかを理解するのに、アツキは少々時間を要した。
現状を把握しようとしたところで息苦しさに襲われる。
その息苦しさが何か…
やっと、我が身に起こっている状況を理解したアツキは完全に目を覚ました。

「ンん…ッ!…っは、ぁ、ちょ、な、なにスてるべ!オッサン!…ンぅ…っ…!」

一瞬目を見開き、どうにかヒノケンから口唇を離して酸素を求めつつ抗議の声を上げる。
しかし、それも直ぐに塞がれて。
酸素を求めて口を開いたのをいい事に、ヒノケンはアツキの咥内へ舌を侵入させた。

「ン、ん…っく…ぅ…っ…」

歯列の裏をなぞり、舌を絡め取る。
起きたとは言え、まだハッキリと定まらないアツキの意識は簡単に快感に傾いて。
咥内を弄ばれるその感覚は、甘く痺れる様にアツキの全身を駆け巡った。

ちゅ…

ゆっくりと舌をアツキから引き抜き、再び柔らかいアツキの口唇を味わうと。
軽いキスを落として、ヒノケンはようやく口唇を離す。

「…ね、ね、寝込みば襲うって、どーゆー神経スてんだべ!オッサン!!」
「無防備にグースカ寝てるオメエが悪い、襲えって言ってるようなモンだ」
「気が付いたら寝てたンだべ!…寝てた…?い、今何時だべ!?」
「細かい時間は知らねぇが…まぁ、寮の門限はとっくに過ぎてるぜ」
「ぇ、ええー!!」

まぁ大方、そんなところだろうとヒノケンは思っていた。
制服で来ていた時点で、寮に帰るつもりは一応あったのだろうと。
ところが本人は寝こけていたし、ヒノケンの帰りは遅かった。

「明日は休みだし、別にいいだろ…泊まってけよ」
「そ、それはそうだけンど…って、な、何スてンだべ!?オッサンっっ!!」
「襲えって言ってるようなモンだって言ったじゃねぇか…キスだけで終われるかよ、今夜は寝かせねぇぜ?アツキ…」

しゅるり、と。
アツキのセーラー服に巻かれた臙脂のスカーフを解いて、サイドテーブルへ放る。

「そ、それってその…ば、ばばば、馬鹿言うでねぇべオッサン!」
「本当に嫌か?」
「うっ…」

アツキに覆い被さったままの体勢でいるヒノケンは、ゆっくりと身体を落としてアツキの耳元に口唇を寄せる。

「んん?」
「い、嫌ではその…ね、ねっけど…オ、オラ、えと…は、初めて…」
「ああ…安心しろよ、後悔はさせねぇ…燃えさせてやるからよ…」
「ひゃ…」

軽くアツキの耳朶を食んで、落ち着かせる様に数度のキスを落とす。
それに応える様に…アツキは、ヒノケンの身体を強く抱き締めた。



「…ほら、腕上げろ」
「あ、う、うン…」

首筋や頬に口唇を寄せながら、ヒノケンはアツキのセーラー服を丁寧に脱がせていく。
細かい事を気にしない性格がそのまま表れた様な、シワくちゃになった制服をベッド下に落として。
下着だけになったアツキは、恥ずかしそうに少し身体を縮こまらせた。

「隠す事ねぇだろ」
「や、やっぱ恥ずかスぃべ…」

ヒノケンは胸の前に組もうとする腕を引き離して、アツキの背中へ腕を潜らせる。
器用にホックを外すと、アツキの身体から…するりとブラを離す。

「あ…っ…」

露になった胸にヒノケンが軽く掌を這わせると、アツキは小さく声を漏らした。
初々しい反応に満足して、指を胸の先端へと当てる。

きゅ…

「ン、ン…っ」

軽く摘み上げて弄ぶと、徐々に芯を持ち始めて。
微かに零れるアツキの声には、その感覚に戸惑いを孕む。

「…感度は、イイんだがなぁ…」
「…"は"って…ど、どーゆー意味だべ、どういう!」
「へっへっへ…まだ、ンな口がきける余裕はあるみてぇだな」
「な、なにス…ひゃう…っ…!」

…れる…っ

指で弄ぶソレとは逆。
もう片方の先端に舌を這わせる。

「や、ちょ…ッ…ン、んッ…!」

ちゅく…

時折、吸い上げれば、その度にアツキの身体はピクンと波打つ。
這い回る感覚の中に織り交ぜられる、ピリッっとした痛みに近い感覚が…身体に走る。
指と舌で執拗に弄ばれて、先端は完全に芯を持っていた。

ちゅう…っ…ちゅぷ…

「は、ひゃ…ぁン…っ、ソ、コばっ、かぁ…ン…っ!」

きゅう…っ

「ぁ、あンっ…!」

一際強く、ヒノケンは先端を摘み上げる。
最早、痛み…ではなくて。
反応して上げた声には、艶が含まれていた。

「可愛い声で鳴くじゃねぇか…」

ちゅぷ…れるっ…ちゅくっ…

「ン、ぁあンっ…!わ、かンね、ぇべ…っ、く、すぐった…ぃ、からぁ…っ…」
「気持ちイイんだろ?」

くにゅ…きゅううっ…

「ひゃ、ぁンんっ…」

初めての感覚で、自分が上げている艶の意味が…まだ、よく分からない。
くすぐったい以外の、熱い感覚。
徐々に、身体全体が甘く痺れてきて。
高まる熱は、濡れて蕩けだす。

すりゅ…

「ひゃ!?そ、ソコは…ぁ…」

舌での愛撫は止めず、不意にヒノケンはアツキの下肢に手を伸ばした。

すり…くちゅ…っ

「…布越しでも分かるな、濡れてるぜ?」
「あ、あンっ…!し、知らねぇ、べっ…ア、アンっ…!」
「知らねぇって事はねぇだろ、パンツの中から聞こえてるんだしよ」

すりゅすりゅっ…ぐちゅ…ちゅう…っ

「…ッ、ひゃうっ…っ!」
「ここが弱ぇか?」

つ…

「アンっ、ぁ、や、ひゃぁンっ…!」

布越しで軽く掠めた紅い突起に、撫でる様に指を這わせれば。
上がる嬌声は艶色を増す。

すりゅ…すり…っ

「あ、やぁっ…だ、めだべ、ソレ…っ…あ、アン、ぁ、あンっ!」

熱を上げて、紅い突起も布越しで分かるくらいに芯を持つ。
ヒノケンはソレを重点的に擦り上げてアツキの熱を上げ続ける。

「あっ、アンっ、はぁ、あンっ…!…っ、あ…!」
「すっかり蕩けてんな…」

不意に擦り上げる手を離して、アツキの身体から最後の衣服を取り去った。
つい、と再び這わせた指には…熱く蕩けた愛液が纏わり付く。

くちゅ…ぬりゅ…っ…ぬるっ…

「ひぁンっ!?ぁ、あんッ…アンっ…ら、め…だべっ…ちょくせ、つ、された、ら…ぁンっ!アンっ…!」

溢れ出た愛液を纏わせて、再び紅い突起を擦る。
直に触れられて、今までとは比べ物にならない快感がアツキの全身を伝う。

「あ、は、あンっ、ぁあんッ…」
「…ッ…そんな暴れんじゃねぇって」

思わず暴れる足を押さえ込まれて、益々快感は的確にアツキの身体を襲う。

ぬるる…ッ…ぬちゅっ…くちゅ…っ

「はぁ、ンっ、アンっ、も、ぉ、そンな、ぁっ…」

ビクビクと身体は波打って。
瞳には、うっすらと生理的な涙が浮かび始めた。

ちゅく…きゅううっ…

「あぁンっ…!」

胸の先端をそうした様に、紅い突起を摘み上げれば。
一層強く、身体は波打つ。

「相当、イイみてぇだな」

ぬるっ…ぬちゅ…ぬるるっ…!

「は、ぁンっ、ンんっ…!オ、ラもぅ…っ、らめッ…ア、ぁン…ふぁ、ああンっ…!」

ビクンッ…ビクッ…

「ふ、ぁ…っ…はぁっ…は、ぁ……」
「クリでイっちまったか?」
「〜〜〜っ!」

ぷい、と。
アツキは顔を真っ赤にして、恥ずかしさから顔をヒノケンから逸らす。

「可愛いぜ?アツキ…」

背けて露になった頬にキスを落として。

「…もっと、イイ顔見せろよ…」

もう一度、アツキの下肢へ腕を伸ばす。

ちゅぷ…

「…っ!ちょ、ま、待つべ…っ!」

くちゅ…ぬる…ズ…ッ

「ひゃ、ぁン…っ!」
「…ナカ、すげぇ熱いなオメエ…へっへっへ…俺の指まで蕩けそうだぜ…」

ぐちゅぐちゅ…っ…ぢゅぷっ…

「あ、あンっ…そ、ンなにスたら、ぁ…アンっ…!」

激しく指で掻き回されて。
達したばかりのアツキのナカは、ヒノケンの指に吸い付く。
動かされるその度に、室内には淫猥な水音が響いた。

「ふ、ぅンっ…ンっ…くぅ…っ…」

徐々に、切なさと…物足りなさがアツキには込み上げて。
どうしたいのか、どうされたいのか。
生理的な涙で濡れた瞳で、アツキはヒノケンに懇願する。

「ん…エロい顔してるぜ?アツキ…そろそろ、指じゃ足りねぇか?」
「ンくっ、ふ…っ…わ…かンねぇべっ…んンっ…オラっ…スご、く…切ねくて、ぇ…っ…」
「それを"物足りねぇ"ってんだよ」
「ふ、ぇ…?」

ずっ…

「ンんっ…」

アツキのナカから指を引き抜けば、愛液が糸を紡ぐ。
蕩けるその銀糸を軽く舐めて、ヒノケンは頃合を悟った。
自らも総ての衣服を脱ぎ去ると。

「コレが欲しいだろ?」
「え…ぁ、ン、んんっ…!」

ぬりゅ…っ

アツキの足を割り開き、既に昂った熱い自身を入り口に押し当てる。

くちゅ…くぷっ…

「う、うン…っ…」

圧迫される感触に身悶えて。
アツキはぎゅっと、固く目を瞑った。

「……アツキ…挿れるぜ…」

ズ…ズッ…!

「いっ…ぁ…っ…痛…っ…!」
「…キツイ、か?」

浅く沈めた程度ではあるが、アツキが想像していたよりも強い圧迫感と痛みが走る。
ヒノケンは、思わず声を上げて顔を歪めたアツキを気遣い動きを止めるが…
正直、余裕は無い。

「…っく、ぅンっ…だ、いじょ、うぶ…だべっ…だ、から…」

微かに、アツキはヒノケンの様子に察しが付いた。
自分を見下ろすヒノケンに、出来る限りの笑顔を向けて。
ヒノケンの身体に腕を伸ばして迎え入れる。

ズズッ…ズ…ッ!

「ンは、ぁっ…!」

アツキの腰へ腕を回して、ゆっくりと奥へ挿し入れ。
腕に篭める力を少し強め…最奥へと辿り着く。

「…ッ…やっぱ、狭ぇ…な…」
「ん、ぅンっ…オッサ、ン…ッ…」
「…悪ぃ…これ以上は気遣ってやれそうにねぇ…」

ずちゅ…っ…ズプッ…ズッ…!

「きゃ、ぅ、ううンっ…!」

緩やかではあるけれど、深いストローク。
打ち付けられる度シーツに零れる…紅い、初めての証。

「ア、く…っ…うンっ…!」

ギシギシと軋む音が徐々に増して。
それに呼応する様に律動も早まる。

「ん、ぁあンっ…はンっ…あっ…」
「…ンな可愛い声で鳴くんじゃねぇよ…もっと鳴かせたくなるじゃねぇか」

始めは痛みが勝っていたが、次第にアツキの声には艶色の度合いが増し。
しっかりとヒノケンの身体に掴まり、与えられる快感に身を任せて嬌声を上げた。

「ひゃ、う、アンっ…!ふ、ア、あンっ…オッサン…っ…ケ、ンイチ…ッ…!」
「…ッ!…バカヤロ…」

ぢゅぷっ…ずちゅ…っ…じゅぷ…っ!

「ひゃあっ…あッ、アンっ…はァンっ…く、ぅ、ううン…っ…!」

きゅうっ…くにゅっ…

「あ、アンっ!だ、めっ…胸…っ…らめだ、べぇッ…!」

ストロークの激しさを上げながら、ヒノケンはアツキの胸を愛撫する。
クリクリと先端を転がして弄び、ぎゅうと…掌全体で柔らかい膨らみを包む。

「ン、んんッ…!らめぇっ…だめッ…イっ、ちゃうべ、ぇっ…」
「駄目な事ねぇだろ?アツキ…ホラ、最高に熱くなれよ…」

ぎゅう…ッ…ずちゅっ…じゅぷっ、じゅぽッ!

「あッ、ぁあーっ…!やら、べっ…も、イク…ッ…イ、クぅ…っ!あっ、あッ…!」
「…っく…ッ…!」

…びゅる…るっ…びゅるっ…ぱたっ…ぱたぱた…っ

達して、ヒノケンの自身に強く吸い付くアツキのナカ。
ギリギリで引き抜き、アツキの身体に白濁の熱を放つ。
ビクビクと、絶頂の快感に身悶えるアツキを見下ろして。

ヒノケンは優しくキスを落とした。



ちゃぷん…

「はふぅ…」

アツキは湯船に浸かり、先に入っていたヒノケンの胸に背中を預ける。
まだ身体に残る倦怠感に任せ、気の抜けた声が零れた。

「へっへっへ…どうだった?」

ヒノケンはアツキの腰に腕を回して抱き寄せ。
耳元に口唇を寄せて囁く。

「ど、どうって…わ、分かンねぇべ!ンな事!」
「気持ち良かっただろ?」
「う゛〜〜〜〜〜…だ、だからぁ…オラ…わ、分かンねって…」

ヒノケンが身体を抱き寄せていなければ、ぶくぶくと湯船の中に沈みそうなくらい身体をすくめて。
アツキの顔は、口唇を寄せられている耳元まで真っ赤になった。
口は正直になれないが、その様子を見れば"良かった"のは間違いない。

「ふ〜ん…」

その辺りの判断が出来ない様なヒノケンでは、ない。
基本的にはこれで満足している…が。
まだ手に入る事が出来るなら、それをみすみす逃す様な人間でも、ない。
アツキからは見えないが、ヒノケンはほんの少し口角を歪めて意地悪な笑みを浮かべる。

ちゃぷ…っ

「ひゃっ…なっ、ど、ドコ触ってるべオッサンっ!!」

不意にヒノケンの腕が動き、湯が揺れた。
アツキの腰に回していた腕を放して、掌を胸に這わす。

「…んじゃ、分かるまで気持ち良くしてやるよ。後悔させねぇって言ったのに、分からないままじゃ後悔するかもしれねぇからな」
「ん、ンっ…!あ、アホかオッサンーっ!!…ひゃうンっ…!」
「大体、言っただろ?寝かせねぇってよ、アツキ…」
「ンも、ば、バカぁ、っ…」

アツキの甘い声が、湯気と共に立ち上る。
二人の蕩ける様な時間は…まだまだ終わりそうに、ない。

■END■

2006.03.14 了
2020.02.10 加筆修正

キリ番6500hitリクエスト作品でした
clap!

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