【Rockman.EXE@】
放課後の恋人/夕陽の教室
放課後の教室はオレンジ色。
落ち行く太陽、燃える様な夕陽が射し込む。
校舎内の人影も徐々に失せ、どの教室もまた同じく誰の気配も無い筈で。
だが、ひとつの教室内だけは…夕陽が、情欲の交わりを照らしていた。

───びゅるるっびゅぶ…どぷッ、とぷ…

「っ、あ、はあッ…オッサ、ン…」

自分のナカに吐き出される欲の熱さに、アツキは艶を含んだ声を上げ。
びくびくと身を震わせながら、意思を介さず後孔はキュウと締まる。
散々に突かれて蕩けたアツキのナカの肉壁もまた、射精する埋め込まれた自身に勝手に吸い付き、まるでもっと注いで欲しいとねだるかの様。
そんなアツキを抱いている男は、ヒノケンは。
少し前まで日常の授業を行っていた教室の床で、正常位の情交に耽り。
遠慮無しにアツキのナカに精を注ぎ、悦楽に潤むアツキの双眸を見詰めて口角を上げ笑む。

…ぐっ…ぐちゅっ、グチュ…

「ばっ、か…やめねっ、か…!」
「何かカワイー顔してっからよ、もう少し頑張ってやろうかと思ってな」
「要らんっちゅう、に…!ん、アッ…あアッ!」

抜き挿しではなくて円を描く。
繋がる箇所からは精が掻き混ぜられる卑猥な音。
アツキ自身も射精しており、そこに休みなくナカを刺激されてしまい。
快感が止まらない拓かれた身体は跳ね続け。
喘ぎ声も抑える事が出来なくなっている様から、徐々にヒノケンの熱も再び増し。

ずっ…ズチュッ、じゅぷじゅぼッ…!

「ちょ、センセっ…オラそげにされた、らっ」
「お前が俺を"先生"って呼ぶ時は、俺がもっと欲しいって時なの自分で解ってるか?」
「…!…ン、ンな事ねぇ、べっ…!」
「へっ、それじゃあ解らせてやるよ」

じゅぽっじゅぶ…ぐぷッ、じゅぶッ!

「は、げし…っ、ンあっアッ…!」

キュウっ…キュンッ…

「っ…そんなに締めるんじゃねぇよ。…まあ、身体は解ってるって事だな」
「知らねっ…ちゅう、に!…だけ、ンと…解らせてぇンなら、オラをきっちりイかせる…べ」
「本当、素直じゃねぇな。…そういうトコロがまた燃えるけど、な…!」

じゅぽじゅぽッずちゅっ、じゅぷじゅぽ…ッ!

「ああっ、ンんっ…セ、ンセぇ…センセ…っ…オラ、ま、た…あっ…!
「俺もそろそろだな、ご要望通りきっちりイかせてやるぜ、アツキ…!」

じゅぶっ!…びゅるるるっ!びゅぶ…!
どぷどぷっとぷ…びゅる…

「〜〜〜…!…ぅああっ…!あ、ンっ…あ、ァ…

…びゅるっ…びゅく、びゅ、る…ッ…

「クゥ…ッ…へっへっへ…きっちりイったみてぇだな」
「ぅ、るっさ…い、べ…」

可能な限りアツキのナカに自身を挿し入れ、ヒノケンは二度目の射精を果たす。
最初程の量では無いが勢いは変わらず、白濁の熱はアツキのナカで滾り。
トプトプと注がれる感覚に、アツキもまた己の自身から精を吐き出した。

……にゅ、るるるるっ…ぬぽンっ…
びゅぷっ…こぽ…ごぽ…ッ…

「はぁあッ、はあ…は、ぁっ…はー…」

暫し蕩ける肉壁に包まれる余韻に浸っていたヒノケンだが、身体が落ち着いたのか。
名残惜しげに竿の中に残る精も絞り出して、ゆっくりと自身を引き抜く。
まだ身体が落ち着かないアツキは荒い呼吸を繰り返し、ピクピクと震えさせており。
栓を失ったアツキの後孔からは、すぐに注がれた精が小出しに溢れ零れ。
その姿を見下ろす眼鏡の奥のヒノケンの瞳には、欲を満たした充足の輝きが浮かぶ。

「……アツキ」

不意に。
教室の床に身体を投げ出すアツキに覆い被さる様。
ヒノケンはアツキの顔の横に手を置き囲い、ただ静かに双眸を合わせる。
見上げるアツキは徐々に身体が落ち着いてきているが、悦の熱にまだ浮かされていて。
ぼうっとしたままの思考。

(…ちっと前まで、つまンね授業がサッサと終わらねっかなとか思っとった教室で、何だって…オラ…こげな事をヤッてるンだべ、なぁ…)

そんな事をとりとめも無くボンヤリと。
教室は今も夕陽が照らすオレンジ色、ヒノケンとアツキも…オレンジ色。
だが決して、アツキの目前の男の赤髪は夕陽のオレンジに溶け込まない。
夕陽のお前よりも熱いのは自分の方だと。
そんな事を示しているかの如くオレンジを受け止め、糧として赤は燃え。

(何だって……って)

今、この時だけ。
アツキだけが見る事の出来る光景が。
焼けるように、妬けるように。
どうしようもないくらい───赤が、美しいから。

「……オッサン」
「ん?…」


……ちゅっ……


「…何でデコなんだよ、そこは唇にしとけよ」
「オラの方からキスばスてもらえるだけ、ありがてぇと思うべオッサン」
「へっへっ…全く、小僧様は口が減らねぇぜ」

外の夕陽は大半が地平に沈み、オレンジは徐々に夕闇へと代わり行く。
教室内も静の色に塗り変わり始め。
暮れる色の中でなら…ほんの少しは素直になれる。
そっと、腕を伸ばして。
アツキは自分だけの、沈まぬ教室の陽を抱き締めた。

■END■

◆診断メーカー結果
事後の二人
ヒノアツの事後の様子は、『教室で見つめ合いながら、受けが攻めのおでこにキス』です。
#shindanmaker
https://shindanmaker.com/354803

2020.05.23 了
clap!

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