【Rockman.EXE@】
放課後の恋人/第一研究室【RE】
「…っとに…放課後、研究室サ来いっちゅうから手伝いかと思えば…"コレ"なンかオッサン」
普段通り授業を終えた何でもない学園生活。
その筈だったアツキは今、ヒノケンの才葉学園の居場所である第一研究室へ放課後来るように呼び出され、気付けばパソコンデスクに両手を付いて。
下半身は既に露出させられており、ヒノケンの前に尻を突き出す格好は明らかに性交の前。
この状況に納得をしていない様子で悪態をつくが。
同じく下半身を露出させて屹立した自身を取り出し、軽く扱いて準備を整えるヒノケンには、そんな悪態など意味を成さないだろう。
「へっへっ…小僧も"そのつもり"だろ? つうか、いい加減オッサンって呼ぶんじゃねぇよ」
第一研究室に放課後、アツキが呼び出される時は。
ヒノケンが取り組んでいる電脳世界での炎研究において、成果の発表前など忙しさが増す際に細々とした雑用の手伝いを頼まれる場合か。
アツキが秘める焔に触れる為に、身体を重ねるか。
その二択であると、アツキも解っている。
「研究」を扱う以上は流出や横取りといった事態を防ぐ為に、才葉学園では当たり前の監視カメラも設置されておらず、交わるには好都合だとも。
「…オッサンはオッサンだから、スかたねぇべ」
「ったく減らねぇ口だな、コレで静かになるか?」
ぬりゅ…ぷちゅ、ずっ…ぐぷ、んっ…!
…ずぷぷ…ずぷっ、ぐぷ…
「ン、ンんっ…!」
突き出されていたアツキの尻から覗く後孔は、鈍く輝きローションが使われた跡があり。
ナカは解し終えているのが見て取れ、自身を受け入れる入り口と化した孔にヒノケンは亀頭を押し付けて腰を進め、問答無用で先端を埋め込み。
そのまま竿までも埋め進めてしまう。
「ッは、ぁ…オラは、後ろっからは好かねッて…!」
「後ろから可愛がってやる方がイイ声で鳴いてるだろうが。…本気でイヤなら抜くけどな」
「ンな…ッ…そ、そンれは…」
…ずるるるっ…じゅぷんっ!
「うアッ…アンっ…! ズ、ズルいでねか…ッ!」
「へっへっ…ここまで来て抜く筈が無ぇだろ」
「…ッ、の…ぇ、エロ教師…っ…」
「何とでも言いやがれ」
ずる…ずちゅっ、じゅぷっ、じゅぶっ、じゅぽっ!
ぱんっ、ぱちゅっ、ぱちゅ! ぐちゅんっ!
「ひァ…ンんッ…! そげにッ…最初っから激スくされッツまったら…ぁ…! あンっ、あ…!」
抜くと見せかけて根本まで勢い良く突き挿れ。
ヒノケンはアツキの腰を決して逃さぬ様にガッチリと掴み、最初から手加減無しの抜き挿しを始め、研究室内には腰と尻とがぶつかり弾ける音が響く。
添えられるのは淫らな水音にアツキの喘ぎ。
穿たれる度、次第に足はがくがくと震えてしまい、デスクに手を付く腕も身体を支えるには力が入らなくなり、徐々に崩れてゆくアツキの身体。
ばちゅっ、ぱちゅ! ずちゅ…じゅぶっ!
「はぁ…ッ! もっ…少し休ませる、だ…!」
先に腕の方が限界を迎えてしまい、デスクへ突っ伏すようにアツキは上半身を崩れさせ。
悦でままならない呼吸をどうにか整えたいが、簡単に許してくれるヒノケンでもない。
「へっ…何だ? こういう角度がイイのか?」
ぐん…っ!
…じゅぶっ、じゅぽっ、ずぷ、ずぷっ!
「そゆ、事で…! ンぁッ、はァっ、アン…っ!」
腕が崩れてデスクに突っ伏したアツキの身体を、ヒノケンは腰を強制的に引き上げナカを抜き挿す角度に変化を付けて、休ませる事なく性交を続ける。
変化といっても僅かな違い程度なのだろうが。
より深くまで侵入されている感覚が増し、グズグズに蕩けてヒノケンの自身を包み込むアツキのナカは、精を求めてキュンキュンと締め付けてしまって。
射精されるのだと意識は後孔へ向いていた、その時。
じゅぶ、んっ…!
…にちゅ…シュッ、シュッ…くちゅっ…
「…! ど、こ…触っとる、だ…!」
自身を根本まで深々と埋め込まれたが、そこから引き抜く動作が無いとアツキが思った途端、ガチガチに勃起して先走りを溢れさせていたアツキの自身がヒノケンに握り込まれ。
寧ろ射精をするのは、お前の方だと。
先走りで濡れた音も混じえさせながらシコシコと扱く手付きに、アツキの射精欲はあっという間に高められ、耐える事など出来そうに無い。
シュッ、シュ…にちっ、にちゅっ、シュッ…!
「やめねっ、か…アッ…あぅッ…あぁああッ…!」
びゅるるるっ! びゅくっ、びゅるる…!
…ぱたぱたっ…ぱたたっ…
「…っは、ぁ…はぁ…ハァっ…」
研究室の床に白濁の跡を刻んでアツキは達し。
荒い息を繰り返しているところに、背後のヒノケンが笑みを浮かべた口元をアツキの耳へ。
「…突っ込まれたまま扱かれんのは、気に入ったか? それに、やっぱり小僧は後ろっから可愛がってやる方がイイ声で鳴いてんぜ…へっへっ…」
「る、るっさい…い!?」
にゅるるるる…っ…にゅぽんっ!
「うぁ、ッ…な、なス…て…」
突然の喪失。
射精により更なる締め付けが起こり、最早離すまいと咥え込んでいたヒノケンの自身が引き抜かれてしまい、アツキは思わず何故かと口にしてしまう。
それではまるで、物足りないみたいで。
だが実際、アツキの後孔はヒクヒクと疼き蠢いてしまっており、ヒノケンの自身を求める。
勿論、ヒノケンの方も。
これで終わりだからアツキのナカから引き抜いた訳ではなく、もっと焔を求め味わう為。
「へっ…安心しな、終わりじゃねぇよ」
「な、いや、終わりッちゅうンなら…そンでも…」
「俺がまだイってねぇんだよ。そうだな…後ろからの方がイイ声で鳴くが、別に前からが良くねぇって訳でもねぇから対面座位でもすっか、ちょっとどきな」
「…ちっとはオラを休ませようとか思わねンか、このオッサンは…気軽にぬかスでねぇべ」
デスクに突っ伏すというよりも倒れ込むに近い状態で、辛うじて首だけ可能な限り後ろへ向けてヒノケンと話をしていたアツキは。
ヒノケンからの要求に呆れを見せるけれど、残念な事に身体はまだまだヒノケンの熱を欲してしまっていて。呆れているのは自分自身に対してもか。
「どけろ」というのは、恐らくデスクの縦に並ぶ引き出し部分からだと解釈したアツキは、射精で気怠い身体を起こして場所を明け渡してやると。
思った通りヒノケンは空いた場所に座り込みだし、引き出し部分に背中を寄り掛からせ。
"来いよ"、と誘う眼鏡の奥の視線。
アツキは座るヒノケンに跨り、腰を落とす。
…ぬちゅ…ぷちゅっ…ぐぐっ…ぐぷ、ん…ッ…
「はッ…ふぅッ…」
埋め込み直したパンパンに膨らむ亀頭。
敏感になっている身体は、その挿入だけでも快楽に震えて艶を孕んだ息が自然と漏れ出て。
より腰を落とし進め、ひとつに。
すぷぷ…ずぷ、ずぷ…ん…
「…はぁッ…全部、入っただなや…」
デスクライトが照らしたアツキの顔には微かな笑顔。
悦によって、少しばかり理性が剥がれ落ちた顔。
恍惚にも見えるその表情にヒノケンが宿す炎は盛り、口角を上げて下からの突き上げを。
…ずっ、ずちゅっ、ずぷじゅぷっ…!
「ァアっ、はぁ、アンっ…イイ…べっ…!」
座っているヒノケン側からでは大きくは動けないものの、逞しい体躯からの律動は充分にアツキへ届き、すぐさま善がり声を上げ。
本能として炎を求める焔は───
「な、ぁ…ッ…セ、ンセー…」
「ん…? …っふ…」
…ちゅ…っ…
対面座位の為に今はアツキの頭の方が高い。
それをヒノケンの位置に合わせ寄せ、重ねる口唇。
ちゅっ、ちゅくっ…
…ピクンっ…
「ん…ン、んぅ…ふッ…ン…」
口付けをねだられてヒノケンの律動は落ち着いたが、アツキのナカに居座り続けているのには変わり無く、時に竿がピクンと脈打ち。
ささやかな刺激だが、今の蕩けて悦を覚えさせられたナカには充分過ぎる程で、重ねている口唇の端からアツキは甘い声を漏らして一層に口付けを求め。
腰の疼きが止まらず自ら腰を揺らし、結合する箇所から控えめながら淫らな音が零れた。
ぐちゅ…ぐち…っ…くちゅっ…
……コツ、コツ……
「…! …ッ…おい、小僧…声を出すな」
「…ぷ、ぁっ…ちょっ、なスてキスば止め…」
コンコン…
「火野先生?」
「(〜〜〜〜〜ッ! は、はぁあッ!?)」
「(…チッ…これからがイイとこだってのによ)」
「(ン、ンな事より!開けられたらどうスるだ!)」
「(この研究室の鍵は俺だけの専用だから、開けられる事は無ぇが…とにかく、黙ってろ)」
「(…わ、分かっただ…)」
ヒノケンに口唇を離され不満げなアツキだったが、離された理由を理解して慌てたけれど。
落ち着き払ったヒノケンから諭され素直に口を閉じ、ドアの方へ顔を向けて様子を窺う。
「…いらっしゃいませんか?」
「(だ、誰も居ねぇべ…っ!)」
鍵を開けられる事は無いとヒノケンは言うものの。
それでも乾いたノックの度に、アツキには見られてしまうのではないかという思いが湧き。
走る緊張や軽い恐怖感、それらから。
意図せずに締め付けてしまうヒノケンの自身。
キュウッ…キュン…ッ…
「……ッ…」
ず…っ…ずっ、ずぷ…ッ…
「(ン、ぁ…っ…!?)」
この状況でヒノケンはアツキのナカを軽く穿つ。
ドアの向こうの、恐らくヒノケンに用事があると思われる教師の挙動へ意識を向かわせていたアツキにとって、それは完全に不意打ちで。
かなりギリギリで声を抑え込む。
「(なっ…にスとるだオッサン…! ふ、ぅあ…ッ…)」
「(締めた小僧が悪いんだろ)」
「(し、知らねぇべっ! …ふぁ、あ、ン…ッ!)」
ずっずっと小刻みに動かれ。
見られるかもしれない中での性交は、認めたくないが身体を高揚させて身体の熱が増し。
これで声を抑えろだなんて。
ずちゅっ、ぐちゅっ、ぬちっ…ずぷっ!
「……ッ、は…ァ…アっ…!」
とうとう漏らしてしまった声。
アツキは即座に我に返り、気付かれていないかと。
再びドアの向こうを気に掛けようとした、が。
ぐいっ…!
…ちゅくっ…にゅる、るる…くちゅ…
「…!? ン、んむ、ふッ、ぐ…」
自分だけを見ろとばかりにアツキの頭を引き寄せると、今度はヒノケンが口唇を奪い重ね、有無を言わさず舌をアツキの咥内へ捩じ込み。
舌同士を激しく絡め合わせて意識を向けさせた。
再び鳴るノックなど聞こえない、聞かせない。
咥内を隅々までじっくり味わい尽くしてから舌を引き抜けば、互いの口から引かれる銀糸。
「(…続けるぜ、声はどうにかしろよ)」
「(…なンちゅう勝手なセンセーだべな…)」
「…資料でも探しに行かれているのかな…」
ドアの向こうからは、まだ声が聞こえるけれど。
続きを求めてしまっているのは、お互い様。
…シュル…ぎりっ…
「ン…ふっ…」
「…へっ」
声はどうにかしろと言われた通り、アツキはヒノケンのネクタイを手にすると口元へ運び、赤い炎のファイアパターンが入った部分を噛み咥え。
それは声を抑える意味も勿論あるのだろうが。
青い焔が、赤い炎も自分のモノだと挑発している様にもヒノケンの目には映り、眼鏡の奥の双眸を細めて口角を上げ、アツキのナカを突き上げ情事の続きを。
ぢゅっ、ぢゅぶ…ずぷっ、ずぷ、じゅぷ…
「ふ、ンっ、うンッ…ふぅッ、う…!」
「……仕方がないな」
ゾク…ッ…キュウ、キュンッ…
ヒノケンに突き上げられ、自らも進んで腰を揺らし。
行為に没頭するがドアの向こうから声や物音が聞こえると、やはりアツキの身体には悦とは別の見られる恐怖感や羞恥で背中にゾクリとした波が走り、ヒノケンの自身を締め付けて。
自分のナカで熱く昂る自身のカタチを感じ取れば、もっとこの熱が欲しくて行為へ耽る。
入り乱れる感情に支配されるアツキ。
「明日にするか…」
…コツ…コツ……
「…おい。もう大丈夫だ、離してイイぜ」
「…かは…ッ…あ、あン、アンっ…ぁ、アン…ッ!」
ドアの向こうの足音が完全に去ったのを聞き。
ヒノケンがネクタイを離しても良いと言葉を掛けるや、アツキはすぐさま咥え噛んでいたネクタイから口を離し、まるで発散するかのように喘ぎ声を上げだす。
ナカを突かれるのに合わせて夢中で腰を振り、腕は自然とヒノケンの頭を抱き締めていた。
「へっへっ…随分な乱れっぷりじゃねぇか。見られると思うと、興奮するタチなんだな」
「ッ、は…オラ、そげな訳、ねっ…あンッ!」
じゅぶっ、じゅぷっ! ずちゅ、ずぶ、ぐぷっ!
アツキの痴態に盛る自らの炎を心地好く受け止め。
焔を求める欲のままにスパートを掛けるヒノケン。
可能な限り抜き挿しを早め、アツキのイイ箇所を抉り打ち付け互いを射精へと導く律動。
「ひァッ…ぁア…ッ! センセー…ぇ…! そこ、もっと…ぉ…オラ、イクっ…イッツまう…!」
「へっ! お望み通りイかせてやらぁ、そらよ…!」
ずちゅ、ずちゅっ…ぱちゅんっ!
びゅくっ! ぶびゅるるるるるっ! びゅぶるる…!
…ドプドプっ、ドプン…ドクドク…!
「ふぅうっ…! 一滴残らずブチ込むからな…!」
「ひぐっ、ア…ッ! どンだけオラのナカ、サ…! うぁ、あンっ…ああぁあ〜〜〜…ッ…!」
びゅるるっ、びゅーっ…びゅくるる…っ!
竿の殆どをアツキのナカへ埋めて及ぶ射精。
容赦なく熱を宿した白濁が注ぎ込まれる感覚に身悶え、ヒノケンの頭を強く抱き締め縋り付きながら、長く多量に吐き出される総てを全身で迎え入れ。
アツキの自身からも、二度目の精が放たれていた。
───…
「はあぁ…ガッコでスるのは金輪際、ゴメンだべ…」
夜の帳が下りる、人気の少ないセントラルタウン。
ヒノケンとアツキの二人は、寮と自宅のそれぞれへ向かう分かれ道迄の帰路に就いていて。
しかしアツキの方は情事のせいで、足腰ヨロヨロ。
隣のヒノケンに対し、恨めしげな声で話す。
「興奮してたクセによ」
「ン、ンな訳ねぇっちゅうてるでねか!」
くっくっ、と。
意地悪く揶揄う笑みを浮かべられ。
反射的にアツキは強く否定するものの、それで効果があった試しは無いし。寧ろそんな態度はヒノケンを調子に乗らせるだけなのだが、反さずにはいられない。
「公園辺りで青姦して、誰かに見られてみっか?」
「アホか! そげなのこそ絶対にやらねぇだ!」
「冗談だジョーダン、へっへっ…」
「オッサンの場合、冗談に聞こえねっちゅうに…」
やっぱり、といった何時ものやり取り。
しかし愉しげに笑んでいた筈のヒノケンの表情が次の瞬間には笑みをスゥッと引かせ、何時になく真面目な面持ちに変わると。
何も言わずにアツキの肩に腕を回し、抱き寄せる。
「なっ…なンね、オッサン…」
ヒノケンが真剣な表情をしている事に気付いたアツキは、急な抱き寄せも含めてどうしたら良いのか分からず、一先ず歩くのを止めて立ち止まれば。
合わせてヒノケンの足も止まり、ひとつ呼吸を置き。
アツキの耳元に寄せる口唇。
「…お前の可愛い姿を、他の奴等なんぞに見せるかよ」
「…は…え…? セン、セー…?」
アツキは、どう言ったら良いのか解らなかったが。
自分の存在を…"特別'だと思ってはいるのかな、と。
そんな想いの火が、ココロに灯る感覚。
少し、嬉しく思っている自分が居て。
「…まぁ、それはソレとしてだ」
「? …ど…どスただ?」
「次は体育館倉庫とかどうだ? 王道っちゃ王道だろ、ジャージと体操マットでヤろうぜ」
……
「…お…」
「お?」
「オラの気持ちを返さねッか、こンのエロ教師!」
「バカヤロウ、往来で人聞きの悪い事言うな! つうか、お前の気持ちが何だっつうの!」
「やっかまスぃ! サッサとオラに謝るだ!」
夕闇に響く二人の声は、隠す気が有るのか無いのか。
炎と焔を重ねる情事も何時もの事だけれど。
帰り道の喧嘩も、二人には何時もの事だから。
■END■
◆約14年後に体育館倉庫編を書きました(笑)
2006.03.01 了
2023.01・旧作から全面リメイク