【Rockman.EXE@】
放課後の恋人/屋上
◆高校でアツキの担任なヒノケン先生×アツキ
先生×生徒設定でえっちを書きたかったシリーズです



空気が凛とした雰囲気を持ち出すこの季節。
冬は近い。
自然の摂理として日が落ちる時刻も早まり…まだ放課後を迎えて間もないというのに校舎の周囲は既に薄暗く、闇夜に染まりつつあった。
校舎内の人気は昼間と比べるべくも無く小数で、僅かに点在しているのが伺える。
その中の一つが、バタバタと「廊下は走らない」と張り出された標語の脇を完全無視して走っていた。
向かっている先は自分の教室。
廊下の角を曲がったところで彼は走るのを止め。
目的地が視界に入る。
並ぶ教室の中でたった一つ。
自分の通う教室だけが電灯の光を発していた。

「……」

それを確認すると、止めていた歩みをゆっくりと再開する。
教室の前へ辿り着くと、扉に据え付けられたガラス越しに見慣れた顔が見えた。
この教室に来る、目的。
居なければ…もうこの場に用事など無かったのだけれど。
教卓に、「彼」は居て。
その横顔に引き寄せられる様、扉の引き手へと手を掛けた。

ガラ…ッ

「オッサン、何スてるべー?」
「教師をオッサン言う奴があるか、クソガキ」
「…生徒をクソガキとかぬかス方が問題あると思うべ、センセー」
「じゃあ小僧だ」

黙々と、ヒノケンはアツキの方を一度も向かずに今までの作業を続行している。
教室に入ってきたのがアツキなのは明白だから。

「ンで、何スてるンだべ?」
「お前等のテストの採点中だ…見るんじゃねぇぞ」

カチカチッ…

採点を終えた解答データを保存し、次の生徒の解答をPCのモニターに表示させる。

「ったく、めんどくせぇ」
「…なスて教師やってるンだか、このオッサン」

ずり下がってきた眼鏡を押さえ上げつつ。
ガシガシとヒノケンは不機嫌そうにキーボードを叩いて採点を進め、最後の解答データを開く。

「…機嫌悪そうだべな、オッサン」
「ったりめぇだろ、テストの採点は漏れねぇ様に学校内のPCでしか出来ねぇってのに、あンのハゲが校舎内は全面禁煙とかぬかしやがる」

ベシッ、と。
殆ど叩く形でEnterを押して保存を実行。

「さっさと外に出て一服してぇっつうの」
「不良教師だべなー」
「るっせぇ、ニコチンでも入れねぇとお前等の相手なんざしてられっか」
「……だから、なスて教師やってるンだべ…このオッサンは…」

…プツン…

全ての採点を終えて用事が済んだPCを終了させ、ヒノケンはここで初めてアツキの方へと向き直った。

「ハゲの相手も、な」
「…ハゲっちゅうンは…教頭?」
「他に誰がいるっつうんだ。あのハゲ、いちいち事あるごとに俺に突っ掛かってきてうるせぇんだよ」

教師的に見てどうかと問われたら、オッサンの方がどうかと思う。
とは思ったが、アツキはそれを心中で留めておいた。
それを言うよりも。

「あー、教頭センセー!火野先生が教頭先生の事ばハ…」
「っだああああああああー!!!」

アツキは教室の扉を開けた後、室内には入らず扉のところでヒノケンの採点が終わるのを待っていた。
廊下が見渡せる位置に居るアツキは、つい先刻から教頭が教室内の見回りをしていることに気が付いていたのである。
当然、ヒノケンにはそれが分からない。
分からなかったが。
アツキが今、誰に何を言わんとしているのかを瞬時に理解したヒノケンは、教卓から扉までの短い距離を全力で詰めてアツキを取り押さえた。

「…どうかしましたか?火村君。それに…火野先生?」
「ああ、いや、な、何でもねぇ、ない、です、よ?教頭先生」

かなり不審な物言いで、3つ先の教室前に居る教頭へ返事をする。

「……そうですか」

怪訝そうな顔をするものの、取り押さえられているアツキから今のヒノケンの発言に対して言及する素振りが無かったので、一応納得したらしい。
最も、今後更に目を付けられそうな予感はするが。

「そうだ、火野先生」

まだ何かあるのかよハゲ!
とは思うが、流石のヒノケンでもそれは言えない。

「今日は先生が屋上付近の見回りをして頂く日ですから、忘れないで下さい…カードキー、持ってますよね?」
「あー、へい、いや、はい!んじゃ、今から行ってくるんで…俺はこれで!!」

そう言うと。
取り押さえていたアツキを抱え直して、全速力で屋上へと向かっていった。

「火野先生ーッ!廊下を走らないで下さいーッッ!!」

いかん、またハゲに目を付けられる要素が増えた。



…ガチャリ…

屋上へと続く扉のロックにカードキーを差し込む。

「クソッ…あのハゲ、明日っからまたうるせぇんだろうな…」
「大変だべなー」
「誰のせいだ、誰の!」

アツキに文句を言いつつ、ロックを外して扉を開放すると。
同時に、この季節特有の刺さる様な冷たさを含んだ風が校舎内に入り込む。

「いやー!まンず、屋上はやっぱス気持ちいいべなー!」
「…馬鹿と煙は高いところが好き、っつーのは本当だな」

自分の脇をすり抜けて屋上へと飛び出したアツキを見つつ、ヒノケンは半ば呆れながら呟いた。

「学校の屋上っつうンは、やっぱ特別なンだべ!」
「そんなモンかね」
「ンだべ!なンに、最近はここサ上がれねよに施錠されッツまってて…つまらねぇべ」
「オメエみてぇなクソガキが上がらねぇ様に、な」

シュカ…ッ

鉄柵の向こうに浮かぶ、夜の帳に包まれつつある景色を見ていたアツキの後方で。
Zippo独特の金属が擦れる音が耳を掠める。

「…全面禁煙なンでねかったか?」
「校舎内はな…一応外だ、文句言われる筋合いは無ぇな」

紫煙が広がり、アツキへと向かう足音。

「ガキみてな屁理屈ばーっかこねるオッサンだべな」
「ハゲと似たような事を言ってんじゃねぇよ」
「…言われた事あるンかい…」

ガシャ…

アツキの背後に辿り着き、肩越しに腕を伸ばして鉄柵と共に重ねて貼られた金網に左手の指を絡めた。
右手の中の既に短くなった煙草を適当に放り、点の様な火を踏み消す。
そうして空いた右手は―――
アツキを抱き寄せることに用いられた。

「…何スてるべ?オッサン」
「ぁあ?…ヤるんだろ?」

そう言うや否や、ヒノケンは器用に片手でアツキの学ランのボタンを外し始める。

「……エロ教師」
「さっきから期待してるツラしやがってよ、説得力無ぇぜエロガキ…」

ボタンを全て外し終えて、ベルトへ手を伸ばす。
アツキが抵抗らしい抵抗を見せる素振りは、無い。

「…ちゅうか、ここでスるンか?」
「扉のロックならもう掛け直してるぜ…キーは、俺が持ってるのしか無ぇ」

ベルトを外し、容易にシャツをたくし上げれば。
僅かに露出した肌が、そう辺りに多くは無い微かな光を受けて際立つ。

「…それもそうだけンど…っ…!」

まだ何かアツキは不満がありそうだったけれど。
ヒノケンは金網に絡めていた指を外し、その手でアツキの顔を自分の方へと向かせて強引に口唇を奪う。

「ン…っ…ふ…」

じっくりと唇の感触を味わうと、ヒノケンは軽くアツキの唇を舐めて口唇を割るように促す。
割るか否かの決定は、あくまでアツキ自身に委ねられている。
余裕を見せられている気がしてくるけれど。
薄く、口唇を割ってその要求を受け入れる。

あくまで、薄く。

自分から欲している訳じゃない。
そういう態度。
アツキがそんな態度に出るだろうとは、ヒノケンの想定内の事。
それで充分。

ちゅく…

薄く開かれた口唇から舌を差し入れて…深く、深く咥内を犯す。

「…っふぁ…っ…ン…ンぁ…」

アツキが思っていたよりも激しく咥内を掻き回されて、酸素を求めようとする度に鼻に掛かった甘い声が漏れる。
時折角度を変えて咥内を味わわれ、口の端からは行き場の無い唾液が零れて顎へと伝う。
それに構うことなく、お互いの舌を絡め合わせて貪り。
ヒノケンはアツキの咥内を犯しながら、アツキのシャツのボタンも解放させ始めていた。
シャツのボタンを全て外し終えると胸板に指を這わせ。
咥内を犯すのを止めて口唇をずらし、流れ伝った唾液の跡をなぞる。

「ン…ンン…っ!」

瞬間、ヒノケンが口唇を離したかと思ったら首筋に口唇を寄せられ、アツキは反射的に首をすくめる。
軽くを吸い上げて小さな赤い跡を残すと、ヒノケンはアツキの身体から口唇を完全に離した。

「…で、さっき何か言ったか?」
「…流石にこの時期に外でスるンは寒ぃべ、って言おうとスたンだべ!…あとオッサン、煙草クサ…」
「へっへっへ…ンなこと考えられねぇくらい…死ぬ程、熱くしてやるさ」

さも問題無さげに軽く流して。
もう一度、キスを落とした。



鉄柵を背にして座るヒノケンの上に、背面でアツキを跨らせる。

「…ッ…なンか…当たってるンだけンど…」
「言えたクチかよ」

アツキの脇腹をすり抜けて腕を通し、ズボンの上からアツキの自身に指を這わせれば。
既に反応を示し、張り詰めているのが分かる。
そのままヒノケンはズボンのボタンに手を掛け、下肢の解放を始めた。

「…腰、少し浮かせろ。」
「…ン…」

座りつつ背中越しからの作業で、そう思うように事は進められない。
ある程度までアツキの服を脱がせてやったところで、もう一度ヒノケンは口を開いた。

「…これ以上は脱がせられねぇな…脱げよ」
「…え、オ、オラ…が?」

今まで自発的に服を脱いだことが無かったアツキは、一瞬躊躇したけれど。
おずおずと、中途半端な位置に止められた下肢の衣服を全て取り払った。

「…ひゃ…っ!」

不意に、それを見計らったようにして細い腰を指でなぞられる。

「なっ、何するべっ!」
「腰弱いよな、お前」
「…う…」
「…何だ、悪くねぇぜ?」

そう言うと、アツキを引き寄せて自分の胸元に背を預けさせた。
そして肩越しに頬へ軽いキスを落とす。

「他にもオメエはわりと俺好みだぜ…ココとか、な」

つぷ…

「ちょ、ま、まっ…!!」

するりと指を滑り込ませ、ヒノケンの指先はアツキの後孔へと辿り着く。
その感覚にアツキは可能な限り顔を背後のヒノケンへ向けて抗議の意思を見せた。
よもや、とは思うが。
何の潤滑も無く挿れられるのでは、という「このオッサンならやりかねん」予感が働いたのだ。

「バーカ、指でもいきなり突っ込んだりしねぇよ」

少々意地悪くアツキを翻弄すると、続けて耳元で囁く。

「…それとも、たまには無理矢理ってのがイイのか?」
「ばっ…馬鹿言うで…!…っはぁ…ン…っ!」

弄ばれている後孔に意識を集中していて。
突然。
自身を扱かれたことに対応が出来ず、無防備な嬌声が漏れる。

「足、もっと開けよ…」
「ンぁっ…」

不意打ちで自身を扱かれ、身体は素直に反応し続ける。
その快感に腰がビクビクと持ち上がり、ヒノケンは浮いたその隙から腕を通してアツキの膝裏を抱え…足を開かせる。

「や、め…ンぅあ…っ…は、恥ず…っ」
「俺しかいねぇんだ…別に構わねぇだろ?」
「ン、ンな問題で…は、ぁ…っ…あ、ン…ね、ねぇべ…っ!」
「へぇ…オメエの身体は気に入ってくれてるみてぇだぜ…?」

左足を高く抱え上げられている状態で自身を擦り上げられ、羞恥心で満たされている筈なのに。
ヒノケンの言うとおり…アツキの自身は羞恥の中に興奮を覚えていた。
自身はヒノケンの掌の中で、急激に硬度を増してゆく。
その上、自分でする時とはまったく異なる動きも加わり、身体はどんどん熱を帯びる。

にちゅ…くちゅ…くちゅっ…

鈴口から溢れた先走りが伝い、擦り上げる度に淫猥な音が響く。
掌の中で脈動するアツキ自身の頃合を見計らって、ヒノケンは先端へと指を伸ばした。

「あ、あッ…!」

鈴口を撫で回されて、電気が走った様に大きな反応を示す。
ドクンッと、アツキの身体全体が脈打った様な感覚。

びゅる…びゅく…っ…ぱたっ…ぱた…

一際強く擦り上げられて、アツキは達した。
握り込まれた自身の先から白濁がトロトロと流れる。
そのアツキの白濁で塗れた右手を軽く舐めると…ヒノケンが今、自分が放ったモノをどうしているのかを察してアツキの顔がより熱を持つ。

「へっへっへ…可愛いぜ、そのツラ…」

わざわざ、恥ずかしさで染まるアツキの顔を肩越しに覗き込んで。
抱えていたアツキの左足を解放してやり、達した直後で身体全体が放心しているアツキを抱き締める。
アツキは荒い呼吸を繰り返し、自分を覗き込むヒノケンの顔を見やった。
眼鏡のレンズ越しに…見透かされた様な。

そんな瞳が見える。


…何だか…嫌だ。


レンズ越しで見据えられるのが、嫌だ。


「…どうした?」
「…どうせ、伊達なンだべ?」

果てて脱力した身体は、まだ力が篭らない。
それでも、アツキはゆっくりと腕を伸ばしてヒノケンの眼鏡に手を添え。

「…今は…センセーでも…」
「手のかかる生徒でもねぇ、か。…違いねぇな」

眼鏡が外れて。
「普段の関係」という枷も外れた。
自分だけを見据える…直の熱い瞳にアツキは射抜かれそうになる。

「…さぁて、次は俺のを気持ちよくしてくれンだよな?」
「じょ、冗談言うでねぇべ!ン、ンな立て続けで…!」
「誰も、直ぐ突っ込む何て言ってねぇだろ」
「へ?」
「口でシてくれ、ってんだよ」
「…それもどうかと思うべ…って、どわぁっ!!」

これに関して、アツキに決定権は無いらしい。
急に身体を反転させられて、顔をヒノケンの胸に埋める形になる。

「…シてくれんだよな?」
「…どうせ、何言ってもさせる気なンだべ?」

よく分かってるじゃねぇか。

返事代わりに口角を歪めて、満足そうな笑みを浮かべた。
そのヒノケンの様子に、諦めとも慣れともとれる表情をアツキは見せる。
ごそごそとスーツのベルトに手を伸ばして、ぎこちなくヒノケンの下肢を解放させ始めた。
そうして部分的に露になった部分的な下肢だけでも…偉躯であることが伺える。

ごく…

一度喉を鳴らしてアツキは覚悟を決めたのか、ゆっくりとヒノケンの胸元から下肢へ顔を近付けてゆくと。

ぴちゃ…っ

逞しいソレの先端に舌を這わせ、愛撫を始める。

くちゅ…れる…っ…

控え目に…けれど丁寧に愛撫して。
先端からカリ首、そして竿へと舌を進める。

「は…ぁ…っ…ど…だ、べ…?オッサ、ン…」

根本近くまで舌による愛撫は行われ。
拙い手付きながら、先程自分がされたのと同じ様に鈴口をなぞりつつヒノケンの自身を扱く。
ちゅ、と。
不意にカリ首へキスを落として。
興奮を覚えていることが伺える潤んだ上目で、行為の出来具合を問う。
上手い下手の正直な話をすれば、奉仕具合はお世辞にも上手いと言えたものじゃない。
けれど、「その行為をアツキが行っている」という事。
視覚的に、感覚的に、それは訴える。

「悪くねぇ…続けろよ」
「…ン…わ、かった…べ…」

アツキの頭を撫で、行為の続行を促す。
それを聞いて心なしか、アツキは安堵した表情を見せた。

ぺろ…っ…ぴちゃ…

もう一度。
今度は逆に、流れ出た先走りを舐め取りながら先端へと舌を這わせる。
軽く、鈴口に口付けて。
咥内に熱いヒノケンの自身を含んだ。

じゅぷ…

まだ躊躇もあって、深く咥え込んでいる訳ではないが…やはり咥内は相当な質量に襲われ、アツキの顔が歪む。
それでもどうにか丁寧に舐り、ヒノケンが自分にしている時の様にポイントを突こうとする。

「…ッふ…いいぜ…上手くなったじゃねぇか」

這う舌は的確なモノではないが、アツキの「気持ちよくさせたい」という感情が行為から滲み出ていた。
それがヒノケンの興奮を増幅させる。
微かに、艶を含んだ声をヒノケンは漏らす。

ぢゅぶ…じゅぷ…っ…

その声を聞いてアツキはゆっくりとストロークを始めた。
顔を上下に動かし、舌での愛撫も忘れない。

「ンむ…ぅ…っ…」

じゅるっ…ぐぷ…っ

粘膜特有の水音が辺りに響き渡り、それは徐々に激しさを増す。
可能な限り深く咥え込んで吸い上げ、またストロークを続ける。
咽返しそうになるのを堪えているからか、アツキの瞳からはうっすらと生理的な涙が零れた。

「―――ッ、出す…ぜ」

軽く頭を撫でていた手でアツキの後頭部を押さえ、喉元近くまで自身を一気に咥え込ませる。

「ン…!?ふぅ…っ…!」

びゅく…っ…どぷっ…どくっ…

熱い欲の全てを吐き出すまで後頭部を押さえつけられて。
咥内深くへと納められる。

「ン、ん…っ」

ごきゅ、と。
注ぎ込まれたソレをどうにか飲み込み、ゆっくりとヒノケンの自身から口を離すと、白濁の糸がつぅ…と伸びた。

「…げほ…む、無茶スるでねぇべ…ごほっ…」

粗方は飲み込めたものの、ねとつくソレはアツキの口の端から漏れ落ちてくる。
それを手の甲で拭いながらアツキは抗議の声を上げた。

「ンなエロ顔で言われても、ソソるだけなんだがな」
「…っ!る、るっさいべ!!」

顔を真っ赤にしながら先程の数倍の勢いでごしごしと口の周りを拭う。
バツが悪い…のと、拗ねているのが半々らしく、何となく俯いてしまいヒノケンと目が合わせられない。
そんな可愛らしい態度にヒノケンは軽く笑みを漏らし、アツキを抱き寄せた。
そのまま軽く抱え上げると、自分の肩にアツキの顔を乗せる形にする。
そして。

くちゅっ…ずぷ…

「あ、ン…っ」

アツキの後孔へ指を這わせ、ソコまで流れ落ちてきた白濁と先走りを纏わせて…ゆっくりと差し入れた。

ちゅぐ…ず…っ…ぐちゅっ…

抜き差しの速度を徐々に上げて、アツキのナカをじっくりと解してゆく。

「は、ぁ…っ…あンっ…あぁン…っ!」

アツキはしっかりとヒノケンにしがみ付いて、自分のナカで蠢く快感に身悶えている。
漏れる嬌声と熱い吐息は直接ヒノケンの耳元へ響き、温度を上げる身体の熱がお互いを行き来して。
それが、行為の加速を促す。
蠢く指の数を増やして解し、アツキのナカはすっかり蕩けてヒノケンの指を受け入れた。

ずる…っ

「ン、ぁ…」
「…さっきみてぇに背を向けな」

受け入れた具合をみてヒノケンはゆっくりと全ての指を引き抜くと。
アツキの身体を抱き起こして、今一度身体を反転させる。

ぬりゅ…

背を向けたアツキの腰を抱き締めて身体を支えてやり、後孔に自身をあてがう。

「いいぜ…腰、下ろせよ」
「あ、っは、ぁ…っ…」

ずちゅ…ぐぷ…っ

快楽を生み出すのは自身の意思と重み。
アツキの体重で…奥へと導かれる。

ぐちゅっ…ずちゅ…っ

「ンぁ…っ、あ、ン…っ…は、ぁ…っ!」

奥へと達して。
その狂おしい熱さに身悶えていると、休む暇も与えられず重力に逆らう様に下から突き上げられた。
反射的に腰が浮き、足が逃げる。

それをヒノケンは見逃さなかった。
今度は、両の太腿に腕を回して膝裏を抱え上げたのだ。

「な!?ちょ、ちょっとま…や、ぁ、ア、あンっ…!」

大股に足を開かれた上に抱え上げられたことで突き上げられる角度が変わり、擦れるナカが今までとは違う快感を産む。

ずぷっ…じゅぷ…ぐちゅっ…

「く、ア、ん…っ…アんっ…!」

身体を抱え上げられ、上下に激しく揺らされて快感に喘ぐ。
燃える様に上がり続ける身体の熱に、理性も何も、かなぐり捨てたくなる衝動。

「鏡が無ぇのは残念だな」
「じょ…じょ、だんじゃ…っは、ァンんっ…ね、べ…じゅうぶ、んはずかスぃ…ンぁ、あ、ああンっ!」

一気に抱え上げると、また深々と最奥へ突き立てる。
下半身を抱え込まれているアツキに、この行為での主導権は無い。
けれど、湧き上がる腰の甘い疼きに耐え切れなくなったアツキは…もっと深く、奥を強請る様に不自由な腰を自発的に振り始めていた。

「ひぁっ…アんっ…!ふ、ぁ、あンっ!」

アツキの鈴口からはトロトロと蜜が零れ続け、いつ吐精してもおかしくない程に硬度を増した自身に纏わり付く。
既に羞恥は高揚に変わり、ヒノケンとの深い交わりを貪る様に享受していた。

「ああン…っ!ア、んっ!も、ぉ、だめだ、べ…ぇ…っ!」
「…前に、手ぇ付けよ」

言われるままに、抱え上げられている両足の間からどうにか身体を倒してアツキは手を付く。
指先まで熱に包まれている掌に、コンクリートの冷気が染みた。

ずぷぅ…っ

「ふァ、っ、あンっ…!」

両足を解放されたかと思うと、差し挿れられたまま身体を更に前へ倒されて腰を持ち上げられる。
四つん這いにされて…ヒノケンはアツキの背中に圧し掛かって最奥へと突き入れた。

ずちゅっ…ずちゅ…っ…ぐちゅぅ…っ

「くぁ…アんっ…!あ、あッ、あっ!はげ、し…っ…あ、あンっ!」

コンクリートに膝を擦らない様、アツキの腰を高く押さえて的確にイイ場所を打ち付ける。
吐き出した蜜で濡れるアツキの自身に手を添えて。
突き立てる律動に合わせてソレを擦り上げ始めると、アツキは一際大きな嬌声を上げた。

くちゅ…ずぷ…っ…ちゅくっ…

自身と後孔から淫らな水音が鳴り、ぱたぱたとコンクリートには先走る蜜が飛ぶ。
与えられる強い快感に、アツキの腕はもう身体を支える機能を果たしていない。

「あっ…アんっ…!で、る…ぅ…も、い、イっツまぅ…っ」
「あぁ…イケよ…!」

擦り上げる掌の中のアツキが熱く脈動して。
押さえるアツキの腰をより強く抱き締めて深々と自身を沈める。

「ッ、ぁ、―――――ッ!」

びゅる…るっ…びゅくっ…ぱたたっ…ぽた…っ

冷たい無機質のコンクリートの上に、アツキは熱を放ち。
収縮する熱いアツキのナカに…ヒノケンは全ての欲を吐き出した。



「べっくしょいっ!!」

射精の後で放心する身体ではあるが。
取り敢えずどうにか制服を整えて、アツキは今までと同じ様に鉄柵を背にして座るヒノケンの隣に座っていた。
座っている…と言うよりは身体の自由がまだままならず、ヒノケンに寄り掛かって身体を投げ出している、に近いが。

「う〜…寒っ…」
「何だ、かなり熱くしてやったじゃねぇか」
「るっさい!寒いモンは寒いンだべっ!!」
「いい汗かいただろ?」
「それが冷えて余計寒いンだべっ!!…ぶえっくしゅっ!」

そんなアツキの様子に笑みを漏らしつつ、ヒノケンはアツキの肩を抱き寄せる。

「…ンじゃ、ま、続きはあったかーい俺の家で補習といくか」
「な、ななっ!?ほ、補習って、ン、ンなま、まだスる…あでっ!」

ゴンっと。
不意打ちで頭を殴られて、アツキはヒノケンの方に向き直った。

「なーに期待してんだ?テメエ、また赤点取りやがってよ」
「…ぇ、え!?」
「その分の補習…って事なんだがな。…なぁ、エロガキ?」
「う、うぐ…」

ついうっかり先走った考えを露呈させてしまい、反論できないアツキは顔を真っ赤にして俯き、身体を縮こまらせる。
くっくっと可愛いアツキの様子に小さく笑い声を発して、ヒノケンはアツキの肩を抱き寄せる力を強めた。
そのまま、口唇をアツキの耳朶に寄せて軽く食む。

「ひゃ…っ」
「…ま、ちゃーんとお勉強出来たら…ご褒美をくれてやるぜ?」
「…や、やっぱス、オラよりオッサンの方がエロいべっ…」

そんな事を言いつつも。
自分に身体を預けてきたアツキに、ヒノケンは軽く数度のキスを落とした。



―――翌日。

「やっぱり、この時期は風邪で休む生徒が増えてますねぇ」
「ですね…火野先生のところはどうですか?」
「あ?あー…」

本日最初の授業を終え。
職員室で次の授業の準備をしていたところで、不意に話を振られる。

「そうッスねぇ…」

ポリポリと頭を掻きつつ、ヒノケンは今日の出席簿に目を向けた。
数日前から風邪で欠席している生徒に加え、本日新たに欠席した生徒が一人。

「…今日は…火村も風邪で休みッスねぇ」
「火村君が?」
「元気な生徒ですよねぇ、早く治るといいですね」
「……はぁ…です、ねぇ…」


ぶえっくしょんっっ!!


「く、くそ…あンのエロオヤジ…っ…オ、オラの皆勤が…っ」

ヒノケンのベッドの中で、アツキはずび―――っと鼻をかんでいた。
何となく、今のくしゃみは風邪のせいではなくて…ヒノケンが自分の事を言っている様だと野生の勘が働く。

「な、治ったら…お、覚えてるべ…っ…は、へ、はっくしょんっ!!」


恨み言を言っても。


それでも。


やっぱりあの先生がいいのだ、と。


想うココロとは裏腹に…
どこまでも素直になれないアツキのココロは、何度目になるんだか分からないヒノケンへの報復を誓っていた。

■END■

2005.11.23 了
2020.02.01 加筆修正
clap!

- ナノ -