【Rockman.EXEA】
屈さぬ焔に炎は想い焦がれる
)寝バックを中心にメスイキや指フェラ等



ヒノケンにとっては僥倖と呼ぶべきか。
つまりは、アツキにとっては災難だけれども。
恐らく「それ」は、つまらないであるとか。自分自身の性質には合わない行為と思っていた。
だが、実際は───

……ぬちっ、にちゅ…にゅるる…っ…ぬぽッ…

「…こんなモンか。へっへっ…よく解れたぜ」
「…っとにオッサンは、ねちっこいだ」
「お前がキツくならねぇ様にやってやってるんだろうが、それとも無理矢理がイイのか?」
「…そげな趣味は無ぇべ。…で?オッサン今日は…」
「そうだなぁ…バックで気分良くヤらせてもらうか。そら、さっさと四つん這いになりな」
「も少ス言い方っちゅうモンが有るべ!…はぁ」

互いの炎と焔を確かめ合い、何時かは自分のモノにするのだと夢想する手段がセックス。
だから今夜も身体を重ねる二人、ゆるり前戯を行い。
挿入という段を迎えてバックの気分だったヒノケンは、アツキに後ろからの体勢を取るように指示すれば、普段通り文句を言いながらもアツキは尻を向け。

…にちゅっ…ぐ、ぷ……ンっ…!
ズプッ、ずぷぷぷぷ…ッ!

「ッ、は…ア…!」
「へっ…スンナリ、だな。遠慮しねぇぞ」
「寧ろ遠慮ばスた事が、あるン…ッ!…ひ、アッ」

ずるるる…ッ…ばちゅンッ!じゅぶ、じゅぷっ!
ぱちゅ、ぱちゅっ、じゅぽっ、じゅぽ…!

「イ、ぁっ、はっ、アアッ、そげ、にぃッ…!」
「クゥ…ッ、お前の鳴き声は堪らねぇ。へっへっ…」

丁寧に解したその後孔にヒノケンは自身を深々と埋め込むと、腰を掴みガツガツと獣の交わりの如く突き立て、じゅぽじゅぽと激しく抜き挿す度にアツキの口からは喘ぎが溢れ零れ。
それが、燃え盛る炎の如き蹂躙が。
焔を制し焔を感じる、きっと自身に合う性交。

…じゅぽっ、じゅぷ!…ぱちゅっ!ずぷっ…じゅ…

「……」
「はッ、あッ…う…?…オッサ、ン…?何、止まっ…」

ヒノケンから与えられる悦に対し、アツキはアツキで只々屈するという事は無く、自分以外では満足を得られぬのだと炎に分からせ炎を感じ取る。
そうした中で不意に、ヒノケンの動きが止まった。
アツキのナカから自身が出ていった訳ではなく、ぐっぷりと埋め込ませたままであるから。
もしや、焦らしを加えようとしているのか?そうアツキが予想したところに降った言葉は。

「……ちょいと試してみるか」
「はぁっ?オッサン何をスッつも…り…!」

…ドッ…ギシ…ッ…!

結果的に、そのアツキの予想は合っていたのだろう。
ただ、寝バックの姿勢に持っていかれる事までは…予想出来ず。膝が崩されてアツキの身体はベッドに押し付けられ、背にはすぐさまヒノケンにのし掛かられ。
それは当然、ずっと自身を挿入されていて。
強い抜き挿しによる悦は失せたが、代わりにジワジワとした絶え間無い快楽が押し寄せ、アツキには焦らしの一種とも感じられる体位。

……ギッ…キシ…
…ず…っ……ぬぷ…ずぷ…ッ…

「ッ、ふぅ…アッ…」
「へっ…存外、ヨさそうにしてるじゃねぇか小僧」
「…るっ…さい、べ…オッサン…離れねッ、か…!」
「冗談。…思ったより愉しめそうだってのによ、そうそう簡単に離してやる訳が無ぇだろ」

…ムク……ギチ…ッ…

「まッ、た…おっきくスっと、か…ン、んっ…!」
「イイねぇ、逃げられねぇってのに俺の下で足掻こうとしやがる小僧は。…燃えてくるぜ」

こうした"大人しい"体位は好みではないと思っていたヒノケンだが、戯れに試してみた寝バックの───アツキにのし掛かり押さえ込む様な形は。
アツキへの支配欲を満たすに繋がり。
加えて、緩やかに与え続けられる悦を必死に堪えようとする喘ぎ声も、激しい抜き挿しの時に上がるモノとは異なり、ヒノケンの内なる嗜虐心を擽って。
埋め込んでいる自身が更に昂り、熱を増す。

…ちゅっ…

「ッ…な、に…スてるだ…」
「耳を愛でてやるのも、やり易いな」

れろ…ちろっ……チャリ…
…ちゅ、ちゅっ…はみ…っ…

「く…ふ…ッ…舐めるン、やめ…ッ…」
「ふうん、耳はそういう反応すんのか。…へっ」

ヒノケンは口唇をアツキの耳に寄せると。
リップ音ひとつを合図に舌を這わせ。
アツキの耳で煌めく青い焔を模したピアスに構わず、外耳から耳たぶまでをゆるりと舐め。
時にはわざとらしくリップ音を響かせるキスを降らせながら、戯れる様に軽く食みもする。
頭の中が痺れ蕩けそうになる聴覚からの刺激。

…よ、じっ…よじ…

「…ン…う…ッ……ふ…ンッ…」
「おいおい、床オナし始めるとか物足りねぇか?」
「ち、違ッ!そッ…そげなつもりでねぇべ!」

ナカと同じく決して激しいモノではないが、悦を与えられる二点の事を余計に集中して感じ取ってしまい、アツキは悦を散らそうと無意識に腰を捩らせたが。
ヒノケンにのし掛かられていては悦から逃れられる筈も無く、それどころか捩ったせいでナカにみっちりと居座る自身を進んで求めているかの様。
更に言えば、うつ伏せでの捩りはアツキの自身に床オナの効果も与えて熱が帯びるを感じ。
その総て、ヒノケンに見抜かれてしまう。

……する…クニ…キュウッ!

「ン、ひぁッ、どっこ摘まンで…ッ!」
「あんま床オナは良くねぇからな、気持ち良いのが足りねぇってンなら乳首弄ってやるよ」
「バッカでねぇの、か、オッサン!オラそげなの、頼んで…ッ…ンアっ、ア、アン…ッ…!」

れろおっ…れる、れろっ……チャリリッ…
…クニクニ…コリ…コリッ…キュッ、キュウ…ッ…

「く、ぅンッ…ホント、ねちっこいだな、や…!」

嫌味すら行為へのスパイスの様に受け止め。
ヒノケンは続けてアツキの耳たぶを舐り、ささやかに主張する乳首を愛玩の如き手付きで捏ね回し、アクセントのつもりか少し強めに摘むも織り交ぜれば。
のし掛かられている圧迫感も手伝い、緩やかに続く悦はアツキの思考を次第に朧気にして。
後孔はヒノケンの自身に吸い付きキュウと締め付け。
腰の捩りは止まらず、それこそ本当に床オナの行為と成って自身をベッドに擦り付けだし。
明らかに射精を望み始めているアツキ。

「へっへっ…床オナさせねぇつもりで気持ちイイのを追加してやったってのに、小僧には返ってオカズになっちまったみてぇだな」
「解って…ヤッとるべ、オッサン…!」
「どうだかな、盛り付いてる小僧のせいだろ」
「ヒトのせいにスるでね…ッ…!?」

…ずるるるっ…じゅぶンッ!

「ンいッ…!あ、アアッ…!は、ア〜…ッ!」

びくっ、びくんっ…!ぶるる…び、くっ…!

「おやおや、メスイキしちまったか」

生意気な口を黙らせるように。
ヒノケンはアツキに構えさせる暇など与えず、急に腰を引いてアツキのナカから自身を抜け出ぬギリギリのところまで引き出し。
そこから再び奥まで突き入れナカを穿つと。
衝撃の様な快感にアツキは瞬間、目を見開いて射精を伴わずにメスイキして全身を震わせ。
密着してのし掛かり直したヒノケンは、達した事で一層に締め寄せてくるアツキのナカの心地に満足した様子で───口角を上げ浮かぶ笑みは、愉悦。

「オンナが中イキし易い体位だとか言われてるが、オンナノコみたいにイっちまったなぁ」
「…るっ、さ…バカにスる、で…!…か、ふ…ッ!」

興が乗りアツキを弄ぶは止まらない。
今度は尚も抗おうと開いた口に指を捩じ込み。
すぐさま、にむにむとアツキの舌の感触を愉しむ。

にむ…にむ…っ…じゅ…
…にゅむっ、ちゅぷ、じゅぷっ…

「ンッく、うっ…ふッ、う、くふ…ッ…」

始めは捩じ込んだ二本の指で舌と戯れていたが、徐々に舌に構いながら抜き挿しへ移行し。
強制的な指フェラに、アツキの口端からは声が漏れ。
以前にも、こうして指フェラをさせられた事が有るアツキは、その時と同じ様に抗い噛み千切る覚悟で指に歯を立てるものの、やはり同じく力が入らず。
それでもヒノケンにも、歯が立てられた事は伝わり。だが…それに気分を害する事は無い。
アツキは"そう"だから───ヒノケンは。

ちゅぷっ、じゅぷ、にゅむっ…ちゅぷ…
……ずっ…ずちゅ、ずぷ、ずぷっ…

「ふぅ、うッ…!ううンッ、ン、ふッ、く…!」
「前にヤってやった時も思ったが、小僧はケツを突かれながらの指フェラもかなりイイらしいな。へっへっ…俺のがもう一本あったら、口にも突っ込んでやりてぇぜ」
「ンふっ、う…む、ぅッ…!」

恐らく、咥内に指が捩じ込まれていなければアツキの口からは、アホな事を言っていないで指も自身も抜けオッサン!といった旨の言葉が出てきた筈。
だが残念な事に捩じ込まれた指で全く言葉にならず。
言葉になっても、ヒノケンは聞き入れないだろう。
暫し指を抜き挿しアツキの咥内を蹂躙しながら、短いスパンで奥をトントンとノックするようにしてアツキのナカをも穿ち、悦を与えてやると。

ちゅ、ぷっ、ぢゅぷっ、むにむに…っ…
ずっぷ、ずぷっ、ずちゅっ、ぱちゅっ…!

「んぅッ、うン…ッ…!んン〜〜〜ッ…!」

びく…びくん、びくんっ…!

「…へっ。すっかりメスイキを覚えたな」

アツキには、咥内に捩じ込まれているのが指であるとは捉える事が既に出来ず、口の中もヒノケンの自身をしゃぶらされているのだという錯覚に陥り。
それでいて連続してナカをノックされ続けた事で二度目の射精を伴わぬ絶頂を迎え、仰け反り上を向いた瞳には快楽に溺れ蕩けた涙が薄く滲む。

……ちゅぽっ…

「…は、あ…はぁッ…ンっとに、このオッサン…!」
「まーだそんな口が利けるのかよ。…面白え」

ぐいっ…!

「はッ…な、ちょ、オッサン待ッ…!」

漸く咥内から指が引き抜かれ。
すぐさまヒノケンに食って掛かる台詞を吐こうとしたアツキだが、そんな態度を取ってくるであろうもヒノケンにとっては折り込み済みの事。
一際に口角を歪め釣り上げたかと思うや。
未だアツキのナカに自身を埋め込んだまま身体を起こし、半ば無理矢理にアツキの腰を引き上げ辛うじて膝がベッドに付いたところで。
ガッシリと腰を掴み、後孔を犯し始めた。

ずるぅっ…ずちゅっ、ぶちゅ、ぱちゅっ、じゅぶ!
ぱんっ、ぱん、じゅぽっ…じゅぽ…っ!

「う、アッ、アンッ、オラまだ…イッたばっかスだッ…ちゅう、に…ぃ…ひ、ぁアッ、ア!」
「イッたっつってもメスイキだろ?今度はキッチリ射精させてやろうってんだ。…そら!」

ぱちゅっ、ばちゅんっ!ぱんっ!
じゅぶ、じゅぽっ、じゅぽ、ずちゅっ!

まるで尻が使えれば構わないといった風。
アツキの体勢は四つん這いにすらなっておらず、無理に上げさせた腰を掴む手だけで支えは充分だとばかりにヒノケンは自らの腰を無遠慮に打ち付け続け。
激しく自身をアツキのナカで行き来させると、水を含んだ様に卑猥な音が、肉がぶつかり弾ける破裂音の如きが熱の篭もる寝室内に響き渡り。
二人の吐精欲は、程なくして限界に。

「ッあア、あッ、ふぅッ…く…ぅア…ンっ…!オッサンッ、オラ…イクぅッ…も、イク…ッ!」
「へっ…!俺も一滴残らずお前に注いでやるぜ、俺の熱さで派手にイキまくりな小僧…!」

じゅぶっ、じゅぷっ…じゅぼっ!
…びゅぶるるっ、びゅーっ!びゅるるるッ!
どぷ、どぷどぷッ…どぷん…どくっ…

「ぃアっ…ア…!オラのナカでッ、オッサンのが暴れ…ッ!…アッ、あ、アア〜〜〜ッ…!」

ぶびゅるっ、びゅるるる…びゅくっ…!
…ボタボタッ…ぱた、ぱたた…ッ…

宣言通りヒノケンは自身を深々とアツキのナカに突き入れ、一滴たりとも零させぬようにして射精に及び、暴力的な量と長さでアツキに自らの熱を染み込ませ。
ドプドプとお構い無しに侵入してくる欲の熱さに全身を震わせたかと思うと、アツキもまた自身から白濁を迸らせて果て、シーツの上に精を撒き散らかし。
互いの射精が終わるまでの時間。
とても、とても永くすら感じられる、時間。

……ぬ゙…るるるる…ッ…にゅぽんっ!
…こぷっ、ぶびゅっ…ぷひゅ…っ…

「…ひ、ァ…」
「へっへっ…コレだコレ、この瞬間が堪らねぇな」

まだアツキは達した反動で身体をビクビクと跳ねさせ落ち着かぬ様子だったが、先に多少は落ち着いたヒノケンはアツキの状態に構わず。
ナカから自身を引き抜き始め、亀頭も抜け出ると。
散々に弄ばれて弛緩したアツキの後孔は自身という栓を失い、注ぎ込まれた精が噴き出し。
ヒノケンはその姿を、うっとりした様に見詰める。
支配欲に加えて、秘めさせた筈の嗜虐心も危うい程に刺激される光景、欲の火の粉が舞う。

「…ッ…う…ぅ…」
「メスイキが二回にガチ一回と、流石に盛りが付いてる小僧も連続でへばっちまったか?」

崩れる様にベッドにうつ伏せで身体を投げ出し。
今も後孔からは小出しにヒノケンの精を噴き出させながら、微かな呻きを上げるアツキ。
優越に浸りながらヒノケンもアツキの傍に寝転び、悦に堕ちた顔を見てやろうと───

「……ッと、無茶苦茶なオッサンだなや。…マトモに相手スてやンの、オラだけだかンな」
「!……はぁっ、小僧…」

渦巻いた感情は呆れや苛立ち等ではない。
それはヒノケンが最も"望んでいる"反応だから。
故に吐き出した溜息は、喜びを含ませた感嘆。
激しく抱いても搦手を用いてもアツキは折れず屈さず、精を吐き出した情交の後となれば反抗心を取り戻した口を利き、瞳には灼ける焔を灯す。

「本当、お前ってヤツはよ」

まだ、大丈夫だった。
ヒノケンの言葉にはアツキが気付かぬ安堵を含む。
アツキが自分に屈する事を夢見ながら、決して現実にはしないところで抱き潰すという事。
その減らず口すらも、自分だけのモノだから。
出会った時の生意気な焔に、焦がれたのだから。

「オラが何だっちゅう…」

そんなアツキの口にヒノケンは、湧いた激情の赴くまま口唇を重ねて息も出来ぬ程に貪りだし、アツキはあまりの性急さに咄嗟に対応が出来ず、始めは貪られるがままであったが。
次第に困惑を滲ませながらもヒノケンに腕を伸ばし。
やがて、自分のモノなのだと主張する意思を持ったアツキの腕はヒノケンの身体を抱き締め、そんなのでは足りないと挑発する様に力が込められ。
口唇を重ねたまま微かに上がる口角、どちらも。
互いに焦がれゆく、炎と焔の夜。

■END■

◆ヒノアツ4種で寝バックえっち!という事で。
ホワイトデーなお話のアツキちゃんで最初に寝バックを書いたのですが、これは他のヒノアツでも書きたいな!となったので第2弾のお話に。
えっちとして動きの描写はユルいけれど、色々と受を愛でれるのは良いですよね寝バック。
本当に単に寝バック書きたい!だけで書いたので、他のテーマとかは全然でしたけど(苦笑)
何時もの、ヒノアツの基本は愛だ恋だのの前に「お前は俺の!」みたいな独占欲と所有欲がどちらも先行しているんだという自分自身の確認です(*´∀`*)

2022.06.01 了
clap!

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