【Rockman.EXEA】
アオハルな好奇心も程々に
)ローションガーゼ/潮吹き/濁点喘ぎ(少)/ハート



好奇心は身を滅ぼす、などと言うけれど。
人の好奇心が無くては知識が拡がる事も無い。
例え本当に大ヤケドを被る様な事になってしまったとしても、そこには誰か先駆者が居て。
その話に、興味という火を灯してしまったのならば。
気になってしまうというのが、人の性。

「───あ…ちょ、ちょっと待つだ、オッサン」
「ンだよ、ココでお預けをさせてくる気かよ小僧」
「いや、そげなつもりは無(ね)っけど…」

昼はそれぞれ才葉学園へ教師と生徒として通い、夕方は電脳世界での炎研究者とその助手。
じゃあ夜は。…まだ何なのかハッキリとは出来ないが。
強いて言うならば互いの炎に触れ合う存在。
セックスという形で相手の炎に触れて、何時かは自分のモノにするのだと確認しあう関係。
だから今夜もベッド上。
ヒノケンもアツキも既に裸身になっており、ヒノケンがアツキの後孔を解してやろうとしたところで、アツキから待ったが掛けられる。
もう何度も身体は重ねていて今更に躊躇する事など無いだろうし、アツキにとって羞恥を伴う様な体位だとかも今日は要求していないヒノケンは少々、不満顔。

「…"ソレ"見て思い出スただけンと…」
「あん?…ローションか?」

アツキが指差したのはヒノケンが持つローション。
普段のセックスの際にアツキの後孔を解し挿入を助ける潤滑として用いているが、特に変わった品ではなく、コレで何を思い出したというのか。
ヒノケンは不満顔から疑問を含む顔に変わる。

「…今日、クラスのダチと話ばスとった時…そンの…オナニーの話サなったンだけンとも…」
「…ま、お前らくらいの男子なら話してそうだな」
「オラは適当に合わせて聞いとっただけだけンど、ダチの一人が…ロ、ローションガーゼ…?ちゅうンが、えっらい良(い)がったとか言っとって…」
「ほぉ?…そりゃあつまり…興味が有るのか、小僧」
「…その言い方は、オッサン分かるンか」
「まぁ、分かるも何も言葉通りのコトだしな」

どうやらアツキはクラスメイトの男子と、青少年らしいといえばらしい自慰トークを行い、その中で聞いたローションガーゼに興味が湧いた模様。
ヒノケンが手にしたローションを見て、そういえばセックスの時には使ってくれていたと気付いた事で、昼間の性春なトーク内容を思い出した。

「……オッサン、ヤッ…た事は」
「お前とセックスするようになってからはオナニー自体がご無沙汰だな。だからどんなモンかは俺も体感は分からねぇが…確かにイイとは聞くぜ」
「そ、そうなンか…」
「言ってみりゃ亀頭責めの一種だし、俺の主導で構わねぇなら試してやってもイイけどよ」
「はぁっ?!な、なスてオッサンの主導で…!」
「俺の主導がイヤなら自分でヤるか?お前のローションガーゼオナニーを俺に見せてくれるってんなら、俺はそれでも構わねぇけどな」
「ぐ…そ、そういう事になるンか…」

ローションを目にした為、深く考えず昼間の会話内容を口にして興味が有る事を示したが。
この状況でソレを言ってしまっては、ヒノケンの主導による亀頭責めプレイにするか、アツキがヒノケンの目の前で行う自慰視姦プレイという選択になる。
また己の短慮を恨む羽目になったアツキ。
しかし興味が有る事を明かしてしまった以上、ヒノケンの様子をチラと見るだけでもローションガーゼを実行する気になっているのが窺え。
仕方なし、アツキの選択は。

「……お…オッサンの主導で頼むだ…」
「よっしゃ、任せろ」

何でノリノリなのかと思うもヒノケンの主導を選ぶ。
結局は自らの口が招いた事には違いなくても、ヒノケンの主導にしてしまえば興味が有るのは自分だけではなかった、ヒノケンもだと思える気がしたから。

「…ちゅうか、ガーゼは有るンか?」
「ん〜っと…そうだ、確か理科の授業の余りが…」

必要なのはローションの他にガーゼ。
この場に有るのかアツキが問うとヒノケンは短く思案し、最近授業でガーゼを使用した事を思い出すと、一度ベッドからは離れて。
寝室のクローゼットに掛けていた自分のスーツのポケットを弄り、ガーゼの残りを見付け。
その様子を見ていたアツキが待つベッドへ戻る。

「あったぜ、小僧」
「…あッツまっただか…」
「何だよ、お前がヤッてみてぇって言い出したんだから良かっただろ。…さて、コイツにローションを染み込ませるんだが…どんなモンだ、多い方がイイか?」
「…ガーゼの感触が直に当たるよりかは、多分…」
「まぁ、そうだよな」

…トロ───…ッ…トロ、トロ…

何枚か重なって出てきたガーゼの一枚を取り。
普段よりもかなり多めにローションを流し落とし、軽く揉み込んで全体的に馴染ませ完成させると、アツキの亀頭に覆い被せてしまう。

ニチュ…ぎゅ…っ…

「……ッ…!」
「多分こんな感じだと思うけどよ。…どれ」

…プチュ、ニチッ…ヌチクチュッ、ヌチュ

「ン、ひッ…?!ちょ、ま、オッサン…コレっ…

グチュ、プチュッヌリュッヌリュニチュ…

「ヤバいッ…かもスれ…ねッ、アッ、ンんッ…!」

ヒノケンが亀頭を重点的にローションガーゼで刺激し始めるや、アツキの口からは感じた声が我慢出来ぬ様子で次から次へと漏れ出し。
想像以上の快楽が押し寄せているのだと知れ。
そんなアツキの様子を目にしては、ヒノケンが宿すアツキへの情欲の炎は一層に燃え盛り、もっとその声を聞かせろとばかりにガーゼで強く亀頭を扱きだす。

ニッチュニッチュクチュン、グチュプチュッ

「ひぎッそげ、にッ…強く擦るでね…ぇ
「へっへっ…そうか?気持ち良さそうにしてるじゃねぇか、もっとシて欲しいんだろ?」
「イイ…のが、なン、かッ、何時もと違ッ…
「ふーん?どう違うか分からねぇけどよ、新しい扉を開いてみたかったんだから間違っちゃいねぇだろ。どうなるのかキッチリ俺に見せな」
、アッあっ、あ゙…ンく、ぅ…ッ

今までもヒノケンから快感は与えられてきたが、ローションガーゼから伝わる刺激は一際大きく強く、アツキは音が立ちそうな程にシーツを掴んで堪え。
感じ過ぎて喘ぎには所々に濁りが混じる程。
だがヒノケンは決して扱くを緩めず。
快楽に呑まれるアツキの様を、征服と嗜虐が入り混じった炎を灯した瞳で焼き付け続けて。

───その時。
あまりにも行為に熱中してしまい。
被せたガーゼが亀頭からズレて、鈴口が見え。
そしてアツキの特に弱い箇所の一つである裏筋にガーゼが及び、重点的に擦り上げられる部分も自然と裏筋へ移り…更なる快感にアツキは襲われる。

ニュルッ、ヌチュップチュックチュ、グチュッ

「オッサ…まっ、止めッ違うッ、違うンがっ…あ、あ゙ぅッ…アッ、ア゙〜っ…!

プシャアアァァアアッ…!

「……ッ!…んな…」
「あ゙、ぅ……オラ……も…漏らス、た…だか…?」
「…違うな、潮吹きしたんだ」

そう冷静にアツキに伝えるヒノケンだが、快感の度合いが今までと異なる為に射精とは別の感覚に陥っているだけで、普通に射精するモノと思っており。
けれどもアツキの鈴口から噴き出してきたのは、射精の白濁ではなく…そして尿とも違う。
潮吹きに至ったのだと理解し。
だが潮吹きが起きるのは男であれば射精後に亀頭を責められた時の事が多く、射精の前に強過ぎる快感から潮吹きに至ったアツキに、ヒノケンもココロの中で驚きが生じていた。

「…っ、はッ…はッ…はー…っ…」

ボンヤリとヒノケンの言葉を聞き。
はくはくと、呼吸がままならぬ様なアツキ。
初めての潮吹きの衝撃が大きいのだろう。
くったりとベッドに身体を投げ出し動けずにいるアツキを見下ろして、ヒノケンの自身が昂ぶりを覚えぬ筈は無く…ビンと屹立し、労ってやれる余裕は無い。

…ヌチ…クニ、プチュ……つぷ…

「…!…オッ…サン、オラ、まだ…ッ…!」
「悪いな、お前の初潮吹きなんか見せられたら堪んねぇわ。我慢とかしてらんねぇんだよ」
「ちっ…とは、待たねッ…ア゙、んンっ!

ぬぷ、ぬぷぷぷぷ…っ
…ぐちっ、くち、ずぷっぷちゅ、ずちゅ

「ンあ゙っアッ、指でもッ、感じッツまう、だ

グショグショになったガーゼを放り。
潮塗れに構わずヒノケンは力の入らぬアツキの脚を割り開くと、後孔まで流れ伝っていたり手にしていたガーゼのローションを纏う指を捩じ込み始め。
かなり早急だが余計な力が抜けているのは同じ。
入り口が受け入れてしまえば、後はナカを拡げながら指を増やし、アツキの口からも痛みを訴える事は無くひたすらに感じている旨が漏れ出し。
潮吹きしたアツキの自身も、今度は射精に及ぼうとしてヒノケンの指を貪り勃ち上がる。

「へっへっ…かなりクるとは聞いちゃいたが、潮吹いて感じまくるまでとはな…しっかし、もっと念入りに初の潮吹きといきたかったから複雑だぜ」

ぐちゅ、ぐちゅっクパ…ずぷっ、ずぷ…

指でアツキのナカを抜き挿し弄び。
時には仕上がりを確認するかの様にわざと拡げられ、アツキは羞恥も思うが…最早、頭の中は指の先に与えられるであろうヒノケンの自身ばかりが浮かぶ。

「ひぁンっ、ン゙っオッ、サン…もぅッ…
「へっ…潮吹きだけじゃ物足りねぇよな、お前も。お待ちかねのヤツ、くれてやるよ…!」

…ずるるるる…ぬぽんっ

───ぷちゅっ……ず…ぐ、ぷ…ぐぷんっ
…ずぷ、ずぷぷ…ずちゅんっ

「ゔぁっアッ、いきなり、奥サ…ぁッ

ヒノケンの自身を懇願するアツキの眼差しに。
アツキのナカからヒノケンは一息に指を総て引き抜くと、後孔に喪失感を与える暇など無く指よりも遥かに質量を増した己の自身を宛てがい。
亀頭を飲み込ませると、根本まで一気に突き挿れ。
深いところまで抉られたアツキは、自分の意思を伴わず肉壁が勝手にヒノケンの自身に吸い付き、ナカの総てでヒノケンの熱さを感じ取り戦慄く。

ぬ゙るるるるるっ……じゅぷ、じゅぶっ
ずちゅっぶちゅ、じゅぽ、じゅぽっ…!

「ひ、ぅン゙っオラの、ナカっンなデタラメにっ…突くンで…ゔぁ、ア、アンッ
「ローションガーゼと、どっちがイイんだ?」
「…ッ…そ、そげなの…答えられっ、か!」
「へっ…まぁな、お前の身体が答えるだろうよ」

正常位でアツキの腰を掴み、ガツガツと挿入からすぐさま飛ばしてアツキのナカを穿ち。
蕩けた声を上げるアツキにヒノケンが先程のローションガーゼと、今のセックスのどちらが良いかとわざと聞くが、やはりアツキの口からは答えない。
だがヒノケンはそれを承知の上。
にいっと口角を上げると、アツキのナカに深々と自身を埋め込んだまま、アツキの自身をローション塗れの手で握りグチュグチュと扱き出す。

クチュッグチュ、ニチュヌチュ、ヌチュッ
…キュウッキュン、キュンッ…

「や゙、めっ…ンく…ぅっ…
「クゥウ…ッ!…イイ締め方するじゃねぇか…へっ」

ニチ…クニ、クニ…キュ、キュウッ、クニッ…

「ンン゙っち、乳首サまでッ…あ゙、アッ…!

喰らう様にヒノケンの自身に吸い付いてくるアツキのナカに、迸りを注ぎ込み掛けたが。
まだアツキの身体を貪り足りぬとヒノケンは堪え。
目に付いた、小さいながらも感度が良くツンと主張しているアツキの乳首に今度は指を伸ばし、クニクニと捏ね回し時には摘む。
全身の感度が壊れたようになってしまっているアツキには、そんな乳首への強くはない刺激だけでも身を震わせて感じ、後孔はまたヒノケンの自身を締める。

「クゥッ、もっと味わいてぇが…小僧の方も限界そうだな。…たっぷり注いでやるぜぇ…!」
「ひあ゙、ンッオッサンっ、んン゙っ

ぶちゅっじゅぽっ、じゅぽずちゅっ…ずちゅ!
…ぶびゅるるるっびゅーっびゅくるる…っ

「〜〜〜─…ッアッ、熱ぅ…ふ、アあ…!」

びゅくっびゅるる…びゅぶっ、びゅく…

乳首から再び手はアツキの腰を掴み、グズグズに突き立ててアツキのナカを蹂躙し尽して。
一際、奥まで自身を挿入して射精に及ぶ。
打ち震える白濁の熱に呼応する様アツキも射精に至り、鈴口から迸った精で今度は塗れ。
その姿をヒノケンは見下ろし、湧き上がる所有欲がそうさせるのか…アツキのナカに自身は埋めたまま最後の一滴まで精を染み込ませてやりながら。
腰を掴む手を離して静かにアツキに覆い被さり、何も言わず口唇をそっと重ね合わせた後。
脱力したのか、そのままアツキの身体に倒れ込んだ。

「……ふ、ぅ…ふぅ…ッ……へっ…」
「……オッサン……重いでねっか、っとに…」

全身を巡るヒノケンの熱を感じ。
アツキは、好奇心をヒノケンに口にするのは程々にしておこうと珍しく反省していたが。
フゥフゥと獣の如く荒い呼吸を繰り返す程、自分を求めてきたヒノケンの事を───ココロの何処かで愛しく想い、その身体を自然と抱き締めた。

■END■

◆ハートを使用したえっちなお話も少しずつ増やしていますが、使用するのは白猫アツキとかアツキちゃんみたいに甘いの強めのお話かなと思っていて。
しかし偶には、通常ヒノアツでもハート使用のお話を書きたいな!という事でネタを模索した結果、ローションガーゼに辿り着きました(笑)
最初に考えた時は、もう少しアホエロ系のノリだったからハート有りえっち、みたいな感じだったんですけど…詰めてみたらアホエロが薄まった感。
でもコレはハート有りで良かったかなと。
そしてローションガーゼなネタをお勉強していたら、潮吹きもセットが良いのかなって…思っちゃったから、アツキの初潮吹きも書いちゃったわ…(*´∀`*)
ヒノアツには、まだまだ書きたいことが有る◎

2022.04.10 了
clap!

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