【Rockman.EXEA】
猫の白が夜灯りの橙に染まるは誘惑
)寝バック延長戦/ゆる甘えっち



───ぬ゙…にゅるるる…っ…ぬぽンっ!
……ぶぴゅっ…こぷ…ぷひゅ…っ…

「…は、ぁ…はあッ…は…ぁ…」
「ふー…ふーっ……へっ…」

とさりと、うつ伏せでベッドに倒れ込むアツキの影が寝室を橙に照らす照明の中で揺れ。
快感から身体を震わせながら、荒い息を繰り返す。
息はふたつ、うつ伏せるアツキの背中を見下ろすヒノケンもまた、愛猫との情交に耽り欲を滾らせた迸りをアツキのナカに放ったばかりで。
肩で息をする程に、夢中で貪り抱いた事が窺える。

……むに……っ…トロ…びゅぷっ……フサッ…

「ッ…やめねっか、見るで…ね…」
「へっへっ…そんな尻尾で隠そうったって隠れやしねぇよ。たっぷり出してやったってのを確認するのがまた燃えるんだからな、ちゃんと見せな」
「…悪趣味なオッサンだなや、っとに…」

まだ落ち着かぬ中で不意にヒノケンに尻を掴み揉まれて、ピクンと跳ねるアツキの身体。
そこから軽く割り開かれてしまい、晒した後孔はヒノケンの自身を受け入れて弛緩したまま、注ぎ込まれた精を小出しに噴き出させており。
見られている事を理解したアツキは羞恥を感じ、せめて精の噴き出しを止めたいがアツキ自身では身体の制御が利かず、どうともならない。
ならばと緩慢に尻尾を動かし隠そうとするも、アッサリとヒノケンに退けられてしまう。
残る手段は口による制止だが、それでヒノケンが諦めてくれるとは既にアツキも思っておらず。むにぃ…と、されるがまま尻をより割られ。
ヒノケンの事を見ずとも熱の篭った視線が注がれているであろうは想像出来、きゅうっと唇を噛み締め満足してくれる時まで待つ。
どのみち、今夜の情事はそろそろ終わり───

……する…しゅる、しゅ…

「…?…オッサン…ちょ、尻尾ば…」

一度は退けた尻尾を、ヒノケンは掴み。
軽く弄び始めた感覚がアツキに伝わった。
余韻による戯れだろうと始めアツキは思うも、尻尾を弄る指先の熱さを受けて掠める予感。
まだ、終わらせる気ではないのだと。

しゅっ、しゅ…さす…しゅすっ…

「ぅ…にゃあ…っ…」
「…へっへっ…随分と可愛く鳴くじゃねぇか」
「るっさ、い、べ…尻尾…そげにっ…!」
「ああ、尻尾な。それにお前の猫耳もよ、本来は白い筈が夜の照明の中でオレンジに色付いてやがる。…まるで俺の炎で染め上げたみてぇにな」
「にゃ…?何をぬかスとる、だ…オッサン…」

ヒノケンの理屈をすぐに理解は出来なかったが。
言っている事の断片からは「支配欲」が窺え。
ナイトテーブルに置かれた寝室を橙に照らす照明の光を受け、染まるアツキの猫耳と尻尾。
その橙にヒノケンは自らの炎の色を重ね想い、まるで己の炎でアツキの白を染め上げたかの如く感じられて、根底に持つ支配欲や所有欲を口にし。
その欲は、新たな性欲としても湧き上がっていて。
尻尾を愛でるのは、更なる夜への第一歩。

さすさす…シュッ…シュ、シュッ…

「ふ、にゃ…もっ…それ以上、扱くンで…ねッ…」

…よじっ…ニチ…ニチュ…

尻尾を弄るヒノケンの手は徐々に、まるで性器へ刺激を与える時と等しい扱き方と成り。
終わりへ向かう筈だったアツキの身体に熱が戻る。
自然と捩らせ始めてしまう腰。
揺れる度にアツキの自身は自分が吐き出した白濁で濡れるシーツと擦れ、ニチニチとした音がくぐもっているものの猫耳へと届き。
さっさと、身体を洗いたいと思っていたのに。
自身を覆い包む自らが乱れた熱に対し、アツキは不快感よりもヒノケンと同じく新たな性欲として作用され、捩り擦れる度に自身が勃ち上がってしまう。

「へっ…小僧も延長戦の準備が出来たかよ」
「…オ…オラは別に…ちゅうか、オラはともかくオッサンはあンだけアホみてな量を出スたンだから、まだ準備なンが出来てねぇンでねぇか…」
「お生憎様だな、この通りだぜ」
「えっ…ン、な…ッ…!」

…ぴと…ッ…ズリ…ズリっ…

「はッ、あ…ぅ…あっつ…も、う…こげにッ…」

投げ出したままのアツキの脚に軽く跨り、ヒノケンはとっくに昂ぶりを取り戻している己の自身をアツキの尻の割れ目に挟み置くや、その熱塊具合を分からせる為に行き来させ始め。
屹立ぶりを理解したアツキからは、何処かうっとりとした色艶を含む声が思わず出ていて。
シーツをギュッと掴んで熱を受け続けていると。
ヒノケンの精を小出しに噴き出させていた後孔は、アツキの意思を離れて物欲しげにヒクヒクと蠢き、ヒノケンの自身へ吸い付こうとするかの様。
自身が後孔を擦り刺激する度、身体に走る甘い痺れ。
先程までは勃ち上がり掛ける途中だったアツキの自身も、ジンジンとした熱を帯びて疼きを伴いながら、身体とベッドの間で完全に屹立してしまっていた。

ニチュ…ぷちゅ、ぷちゅっ…
…キュウ…キュン…ッ…

「どうだ?小僧。コイツが欲しくて堪らねぇだろ?」
「う…く、ぅ…そげに、押し付けるで、ね…ぇ…」

肥大した亀頭をアツキの後孔に押し当て、鈴口でキスをしてやれば一層にヒクつきを覚え。
どうにかアツキは抗おうとするも、自然と口が開いたまま舌を出し、瞳はトロンと蕩け。
ぷちゅぷちゅと、白濁同士による卑猥な音が寝室内へ響く毎に背中を走る悦の波。ぞくりと全身を震わせ猫耳と尻尾も揺れてしまっては。
もう、その熱が欲しくて欲しくて堪らない。

「…返事は決まったか?……アツキ」
「にゃ、ぅ…オラ…オッサンの、もっと欲スぃだ…」
「へっ!よしよし、ちゃんと言えたご褒美だぜ」

ぐ…っ…ぐぷ、ぐぷ…ンっ…!
…ずぷ、ずぷぷぷ…っ…

「ッ、はぁ、アッ、あ…来た、ァ…」
「つうか、これだと寝バックか。悪かねぇが…尻尾を潰さずってなると、深くは無理だな」
「そ…なンか…?」

先の情交ではアツキを四つん這いにさせて後ろから挿入していたが、今度も後背位には違いないもののアツキはうつ伏せている為、いわゆる寝バック。
激しさを求める体位ではないが、雪崩込んだ延長戦である事を思えば程良いとも言えるか。
しかし一点、ヒノケン側の醍醐味であるのし掛かりアツキを押さえ込み、所有欲や支配欲を満たすというのは…尻尾を潰してしまいそうで控えるしかない。
逞しく熱を持つヒノケンの自身をナカへ再び挿入されたアツキも、半端な位置で留められてしまい、声色にはもどかしさが滲む。

「…へっ。安心しな、それでも満足させてやるさ」
「にゃ、にゃあ…ッ…」

ずっ…ず、ずぷっ、ずちゅ…ずちゅっ…

「ふにゃあ…ッ…アぁ…ふ、ぅッ…にゃ…ぅ…」

アツキのナカで開始される律動。
浅い位置での穿ちは、体位も相まって先刻のセックスとは比べるまでも無く緩やかなモノ。
けれど、スロウな行為は互いを深く感じさせ。
もどかしさは何処かへ吹き飛び、アツキは抑えきれぬ様子で愛らしく甘い鳴き声を漏らす。

ギッ……フカ…はみ…っ…ちゅ、ちゅっ…
…キュウ…ン…

「みゃ…ッ…オッサン、みみ…ぃ…」

もっと、可愛らしく鳴かせたいと。
ヒノケンは律動を止めて尻尾に気遣いながら、挿入自体はそのままに軽くアツキの背中へ覆い被さり、尻尾と同じく照明の光を受けて橙に染まる猫耳を食み。
わざとリップ音を立ててキスを降らせてやれば、くすぐったさでアツキは身体を竦め。連動する様にナカはヒノケンの自身を締め付ける。
その姿に声に、ヒノケンは興が乗り。
猫耳を食み、キスを降らせつつ、器用に腰で円を描きアツキのナカも緩やかなれど確実に快感と悦を与え。愛猫に夢中になる、その時。
何かが、ヒノケンの腹筋に擦り寄って来た。

フサ…スリスリ…スリッ…

「……へっへっ…くすぐってぇじゃねぇか。コイツは…尻尾で"おねだり"って事か?アツキ」
「ッ…オ、オラは…そげなの知らね…」
「知らねぇったって、こうしてお前の尻尾が俺に擦り寄って来てるんだがな。…へっ、別に揶揄っている訳じゃねぇ、寧ろもっと可愛がってやりたくなるぜ」

正体は、自由になっていたアツキの尻尾。
ヒノケンが尻尾を潰さぬ形で寝バックを行ってくれた事から、挿入の邪魔にならぬよう背中に伝わせる形で大人しくしていたのだが。
猫耳を愛でてくれるのも悪くはないけれど。ナカに、あの熱がまた欲しくなってしまって。
けれども口から素直にそんな事は言えないアツキだから、尻尾をヒノケンに擦り寄せて逞しい腹筋を撫で、察して頂戴という猫なりの合図。
汲み取ったヒノケンの口角が静かに上向く。
アツキからは、見えない。

「……にゃ…ぁ?…な…にスッ…」

…ずちゅっ!ずぷ、ずぷっ、じゅぷ…っ…!

「ンにゃ、ぅ、急に、ぃ…ッ!…ひぁ、アッ」

名残惜しいが猫耳から口唇を離したヒノケンは、上半身を起こして改めてアツキの臀部に跨るような体勢を取ると、短い間隔ながら押し込む様な律動を開始した。
やはり尻尾に気遣いながらであるけれど。
ずぷずぷと自分のナカを蹂躙しようとするヒノケンの熱と欲を強く感じ取れ、アツキは唐突な快楽に溺れながらも享受して、ヒノケンから精を貪ろうと締め付ける。

キュウウッ…キュン、キュンッ…

「クゥ…ッ!コイツは…そろそろイキそうか?ん?」
「ンで…ねか、な…だけン、と…何か何時もと違う、だ…ゆっくり、近付いて、る…みてな…」
「へっ、成る程な…寝バックらしいイキ方だろうよ。…たっぷりナカにまた出してやるぜアツキ、俺の炎を感じながらイッちまいな…!」
「うぁ…ア、アンッ、にゃァッ…オラ、もぅ…ッ!」

じゅぷっ、ぢゅぷ、ずぷっ…じゅぽ、ずちゅんっ!
……びゅぶるるるるっ!びゅーっ、びゅるる…!
トプ、トプトプ…ドプンッ…

「に、ぁ…アッ…オラのナカ…あっつく…ぅ…!」

貪り喰らおうとするアツキのナカの締め付けに応じる様、ヒノケンは間隔の短い律動の速度を速めて穿ち、望み通り二度目と思えぬ程の精を放つ。
びゅるびゅる無遠慮に注がれる白濁は滾り、ナカから焦がそうとする熱さでアツキは震え。
と、同時に。

…びゅくっ、びゅるるっ…びゅぶ…っ…

「アッ、あっ…あー…ぅあ…ァ…」

うつ伏せていて身体とベッドに挟まれたままの自身から、アツキもまた射精に至りシーツへ新たな精を撒き散らかす。
ビクビクと快感に打ち震えるそれは間違いなく達しているが、しかし何時もの激しさを伴い果てる感覚とは異なるモノも感じ取っており。
弾ける様な達し方ではなく、じんわりとした果て方。
何時もとは違う快感のカタチに支配されて頭のナカは痺れ、口からは意味を成さない喘ぎがただただ漏れ出てしまう。けれど。
悦に蕩けた瞳に涙を浮かべても、暴力的なまでのヒノケンの射精を最後まで受けとめる。

「……はぁっ、ふぅ…っ…ふーっ…ク…ッ…」
「(…オッサン……そげに…)」

まだ身体をピクピクと震わせ余韻に浸る中。
不意にアツキの耳に、後ろからヒノケンの荒い呼吸音が聞こえてきて、ピンと猫耳が立つ。
最初の時よりも明らかに荒く…こんなに余裕の無い息遣いは珍しい。それだけ自分の事を求めていたのだと悟ると、アツキは胸の奥がきゅんきゅんと痛いくらいに高鳴ってしまって。

……スリ…スリ…ッ…

「ンっ、と…オッサン…気持ち…いがった、だ…」
「……へっ。言ったろ、満足させてやるってよ」
「にゃ…そだった、な…」

もう一度、尻尾をヒノケンの腹筋へと擦り寄せ。
今度はおねだりではなくて、行為に満足した証であり、ちょっとだけヒノケンを労る想い。
そんな猫なりの愛らしい気遣いにヒノケンは。
僅かに双眸を細めて今も橙に染まる愛猫の白い尻尾を軽く撫で、緩やかに流れる余韻のただ中に身を置きながら、ココロに宿す自らの炎を揺らめかせた。

■END■

◆ヒノアツ寝バックえっち第3弾でした。
元々、アツキにゃんだと尻尾があるからのし掛かっての寝バックは潰れちゃったりしそうでイマイチな体位かなー…と思ったけれど、でも書きたかった(*´ω`*)
気遣って尻尾を潰さない程度に隙間を作ってあげながらえちえちしたら、尻尾がおねだりするみたいにヒノケンのお腹にスリスリしてくる的なのが特に。
それにしても自分、えっちなお話を書いていて楽しいポイントは色々ありますが、自身を引き抜く「にゅるる」とか抜けた時の「ぬぽん」とかのオノマトペを書くのがかなり上位です。
そろそろ書き終わるぞ!という気持ちになるのもありそう。今回は初っ端からでしたが(笑)
抜けた後に精液が噴き出るトコロも良いです◎

2022.07.22 了
clap!

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