※クリスマス前デートを書こうとして途中で諦めたけど、クリスマス過ぎてから書き上がった。のを上げてみる。
※もったいないお化けが私に囁いたのだ。読まなくともcapireに支障ありません。ご安心ください。
※クォリティーはいつもの60%くらい。
※注意書きはしましたので、後でごちゃごちゃは×です。
※15禁。やりたい放題でごめんなさーい!









 クリスマスだろうと、俺たちは飽きずにカラオケに来ていた。デートは専らカラオケ、たまにリボーンに誘われてライブだった。周りからしたら選択肢が乏しく見える。それでも、俺たちは好きなことで騒いでイチャつけるので、まったく気にしていない。
 しかし、暖房をかけた室内で歌えば、喉はすぐさま渇きを訴えてくる。一方、俺のグラスは空っぽ。隣の歌ってるやつのグラスには、まだ半分以上のアイスティー。じーっと見てると、やつはグイッと飲んで湿った唇を見せつけてくる。俺の中の天秤が、激しく揺らされた瞬間だった。
 絶対、絶対絶対絶対にわざとだった。それは分かっていたけれど、この誘いに乗らねば男が廃るような気がした。ごくりと喉が鳴りそうなくらいのリボーンの色気。それが恋人ならなおさらくらっとしてしまうのは、どうしようもない。
 マイクを置いて歌わないのもわざと、と分かって体をリボーンの方に寄せた。全部ぜんぶ分かってるから、抱き寄せてきたのも気にしない。我慢ならないというように、その濡れた唇に噛みつくようにキスをする。

「んっ……むう」

 噛みついたのは俺なのに、だんだんリボーンに食べられていく。なぞられて、背中にぞくぞくとした感覚が走る。少し苦しくなって逃げようとしたけど、いつの間にか大きな手が俺の頭に回っていて、逃げられない。

「り、んっ……ぼ」

 名前を呼ぼうとしたけど呼べなくて、いつまでキスするつもりだと近くにあったリボーンの太ももを叩いた。それはもう力いっぱい。いや、嘘。軽く。
 やっとリボーンはキスをやめて俺は離れることができた。

「は、苦しかった……」
「鼻で息……してるか」
「何回してると、思って……さすがに、長い」
「よくいうな。ノリノリだったじゃねえか」
「うるさいっ。あーもう、それちょうだい!」

 そりゃね、好きだものキスは嬉しいに決まってるじゃん。
 言わないでよ、とアイスティーを強請る。はいはいと渡されたアイスティーで、やっと喉がすっきりした。

「渇いてんだろ。全部飲め」
「ありがと」

 グビグビと飲んでいると、次は何頼む?とメニューを渡された。
 残り時間は四時間。まだまだ、クリスマスは続く。


___メリークリスマス!
2011/12/27 睦月拝





「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -