大好きお兄ちゃん!
ツナのターン!編

「綱吉ぃー! おやつ食べようよ」
 もちろん、声をかけながら抱き着くのも忘れない。スキンシップを忘れた日には、ストレスが爆発するから、お互い。
「今日は課題いっぱいだから、それやりながらな!」
「うっ、勉強嫌い……」
「だいじょーぶ。俺が教えるから」

 忘れていた、とへこむと大丈夫と頭を撫でてくれる。あったかいこの手が、ここにあることが無性にうれしくなる。

「やったあ。綱吉ありがとう」
「さ、早く始めよう。じゃないとアイツが」
「何イチャついてんだ双子! 課題やれ!」
「……もう来たよ」
「そうだな」

 このまま軽く綱吉からのハグがあったかもしれないところで、リボーンが怒号を飛ばしてくる。アイツはいつも、オイシイところで邪魔をする。あとで何とか。

「あとで嫌がらせとか、考えるなよツナ」
「え、なんで」
「あくどい顔してたのーツナ」

 企みごとをしてると、おでこをツンとつつかれた。いけないことだと、咎めるときの綱吉のくせ。

「うー、だっていつも……」
「早く終わったら、たくさん構ってやるから」
「つ、つつつ、な……ええ!?」

 綱吉がそんなこと言うなんて!

「ほんと? ほんとにほんと?」
「本当。だから、ほら。行くぞ」

 ほら、と綱吉が差し出してくれた手を、急いで握る。
 ああ、本当に綱吉大好き!

___
 可愛い双子、がテーマだったので地の文少な目でした。
 ハグってストレスが減るらしいので、この子らはしょっちゅうハグしてんじゃないかなーっていう妄想。




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テーマ「人外ファンタジー」
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