かわいいやつめ3
スレたボスと獄寺

 授業中、なんとなくつまんなくて、そう言えば彼は何をしてるのかと思った。彼は授業受けなくとも良いくらいには、頭が良かったはずだ。
 彼の方に視線を向けると、彼は何やら考えこんでいた。鉛筆と紙はしっかり机にあるあたり、またUMAとかG文字とかだろうか。ついでに山本に視線を向けると、彼はまた寝ている。ああ、学を期待するのは止そう。
 あれ?

「(10代目、どうしたんですか)」

 獄寺は見ていたことに気付いたか。

「(人間観察)」
「(そうでしたか。あれが10代目を睨んでましたよ)」

 教師なんか勝手に睨ませとけば良い。そう思うが、慕う人間がそういうことをされると、我慢ならないとか彼はよく憤慨している。俺は信頼してるから、どうこうしないでねとは言ったけど。

「……ふあ」

 そろそろ言葉でおだててあげないと、彼は我慢しきれないだろうなあ。
 彼の方を見ながら、全く手のかかる右腕だなぁとそっと口パクをした。

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 ツナは彼がかわいい子に見えているようです。




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