朝起きたら、おじいちゃんがいました。そんな、朝。

じじまご!
それゆけおじいちゃん編

 いつも通りリビングを覗き込んだら、どこかで見慣れた金髪と蒼の瞳。リングで見たままのあの人が、さも当然のように朝ご飯を食べていた。頭痛がする。ツッコミどころが有りすぎてできない。ふと家庭教師を見ると、流石の彼も呆然としていた。どうやら、非現実的な現実らしい。

「ど、どうしてあなたが……」
「おお、おはよう。デーチモ! しかしあなたとは水臭い。ジョットで良いぞ」
「え、も、もう誰か説明して!」

 ジョットで良いとかそういう問題じゃないよ。どうして朝ご飯食べてんの。どうして体があって生きてるの。なんなのボンゴレって人体錬成でもできるの。
 頭をくるくる回していると、あの人はいつの間にかオレを座らせて朝ご飯を勧める。いや、だから誰か説明を!

「リングのせいで空間が歪んでその勢いで出てきたのだ」
「はあ……ってはぁあ!?」
「あらあら、ジョットさんお代わりはいかがですか」
「うむ、いただく」

 リング、あのせいで空間が歪んでその勢い……って、ジョットさんの意思も含まれてんじゃないのか。出たかったのか。
 美味しそうに朝ご飯のお代わりを頬張るジョットさんをみて、まあ仕方ないと割り切って、オレも自分のご飯に手をつけた。うん、今日も母さんのご飯は美味しい。現実からしばしの逃避行をした。


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 じじまご!……すみません勢いです。




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