おためしえんま


 初めて、の印象は、とても優しい人だ。イジメられるって、言ったのに構ってくれて、本当に嬉しかった。
 今日なんか、お昼ごはんに誘ってくれて、アーデルハイトは報告すると頑張ってください!とかごちゃごちゃ言ってた。なにか、頑張ることあったかな。
 屋上に行くと、ツナ君は笑顔で、手招きしてた。優しい笑顔、だ。

「炎真くん、来てくれたんだね!」
「ツナ君、だから」
「えっ、なんか嬉しいな……あ、ほら座って座って。食べよう?」
「うん」

 あの恐い人はいなくて、野球の人もいなくて、ふたりだけだ。理由を聞くと、恐い人はしとぴっちゃんと、野球の人は薫と食べるらしい。そうか、ふたり共仲良くなってたんだ。
 あ、だから頑張ってください!なのかな。

「ツナ君、は何が好き?」
「それは、趣味とか?」
「うん」

 ふたりが頑張っているなら、僕も頑張って仲良く、ならないと。

「ゲームとか、かな。最近はチビたちと遊ぶのも楽しいよ」
「あの子たちか」

 確かに、ツナ君の家にはランボくんやイーピンちゃんたちがいた。ツナ君と遊ぶあの子たちは、楽しそうだったな……今の僕と一緒。

「いいなぁ。僕、も」
「ん? じゃあ、今度一緒に遊ぼーよ」
「うん!」

 やった。ツナ君と、約束。帰ったらアーデルハイトに報告、だ。


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 えんまくんは、ほわほわナチュラルで似てるところがあるから、構い倒したい綱吉くん。





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