※書きたかっただけだから、この話は比較的重いぜ。


 体が弱いというのはなんとも不便なものだと知っている。知っている、のについ体を酷使して、また主治医に怒られた。つい、感情が強くなるとこれ。ベッドに寝かせられて、主治医に監視。ああ、オレのあほ。

「おい、これ何回目だお前は!」

「さあ、流石に赤ん坊の頃からの回数は覚えてません」

「んなこと言ってない」

 知ってるよ。

「体だって、何回も無理きくようになってねえ。周りを頼れ」

「……うー」

 シャマルの言うことは正しい。分かってる。周りを、友人らを頼ればこんなことにはならないだろう。それこそ、オレが全く動かなくても良いほど。そのくらい頼れる友人だということが、分からないほどバカじゃない。
 だから、こうしてすぐベッドで唸るしかできなくなるオレが嫌で、また無理を繰り返してしまうのだ。

「俺だって、お前なら助けてやるよ」

「え」

 ぐしゃぐしゃと頭を撫でて、オレに言う彼は、いつものダメな顔じゃない。ちゃんとした医者の顔をした大人だった。

「無理きくように、調整してやる。だから、前もって言え」

「……ありがとう」

 珍しくきちんとした医者の姿を見たせい、でオレはしばらく、その大きな手の温もりを受け入れていた。


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 体弱いツナくん。カッコいいシャマルが書きたかった結果だった。




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