だいすき10代目


「でさ! 親父が仕入れ間違えて」

「俺はこの間寿司屋に行きました」

「それ、大丈夫だったの?」

「ん、へーきへーき。果物だったから」

「10代目! デザートにメロンが」

「……二人共、交互に話そうか」

 話題は繋がってるのに、頭混乱しそうだよ。

「はは。悪い悪い」

「すみません!」

「はい、山本からね」

「おー。で、デザートにしばらくメロンとか苺出してたら好評でな。定番にするか迷ったんだ」

「うん」

「ツナたちに決めてもらえねーか?」

「え、それ責任重大じゃない?」

「そんなことねーよ! 獄寺も来ないか」

「あの不思議寿司屋にか!」

 この人は、全くもうなに。そんなにデザートにメロンが不思議だったの?

「おう! な? ツナも来いよ」

「はは……母さんたち誘ってくよ」

 いつもお世話になってるから、すぐに行くことになるだろうな。

「サンキュー。あ、次は獄寺だよな」

 いつの間にか獄寺君の話は終わってんだけど、そこに気付かない天然さは、素晴らしいよね山本。

「そうでした! 10代目!」

「いや、君の話は分かったよ。お寿司屋さん行ったら、デザートにメロン出てきてびっくりしたんでしょう」

「さ、流石10代目! 千里眼っスか」

 違うよ。

「分かった分かった。じゃー山本、明後日あたり獄寺君も連れてくよ」

 どーせナチュラル警護の獄寺君だ。連絡入れずとも一緒だろ。

「おうっ。待ってるぜ」

「分かりました10代目!」

「さ、二人共次の授業ちゃんと受けるよ」

「はは。寝ちまいそうだ」

「分かりました10代目ぇ!」

「……まあ、いっか」

 寝ちまいそう、なのは俺もだ。まあ、ちゃんと受けろよと獄寺君に言ったから、ノートの心配はしなくて良いだろう。本当はだめだけど。


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 平和な並盛ズ





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