さびしんぼ



「謙也ー。今日の夜、サークルの集まりがあるから帰るの遅くなるかも」
「おー、わかった。気ぃつけてな」
「ありがとー。いってきます!」
「いってらっしゃい」








そして夕暮れ





「…」
「(なんや寂しいな。テレビでもつけよ)」
「(おもろいもんやってへんなぁ…)」
「(…この部屋、こんなん広かったっけ)」
「(なまえ、まだやろか)」







「ただいまー」
「なまえーっ」
「わっ、どうしたの謙也」
「もー俺めっちゃ寂しかったわ…」
「あはは」
「笑いごととちゃう……あれ、なんやタバコ臭い」
「あ、多分隣で先輩がずっとタバコ吸ってたから」
「ふーん…」
「謙也?どしたの?」
「風呂入ろか、なまえ!背中流したる」
「(満面の笑顔が怖いなぁ…)う、うん」





(お風呂でしちゃやだって言ったのに!)
(消毒や消毒)
(もうー!)
(なまえの匂い、落ち着くわあ)



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