あまりにもベタすぎる




「謙也ーどうや新婚生活は!」
「同棲や、ど・う・せ・い!」
「似たようなもんやんか」
「全くちゃうわ、アホ!」
「そんでどうなん?名字ちゃんと仲良うやっとるか?」
「んーまあ、ぼちぼちってとこやろか」
「風呂場でバッタリとかあったん?」
「ブフッ」
「きたなっ」
「な、な、んなもんあるわけないやろ!めっちゃ気ぃつけとるっちゅーねん!」
「せやかて同棲の醍醐味やない?シャワー浴びとる彼女を今か今かと待つ瞬間」
「なんやその定義は!知らんで俺はそんなん!」
「出たヘタレ」
「なんで!?」
「なんで気ぃつける必要があんねん、彼氏のくせに」
「いや、せやかて」
「むしろガバーっとこっちから行くくらいの勢いを見せんかい」
「はあ!?できるわけないやろ!」
「あーあーこれやからヘタレは。つまらんわー」
「白石おまえ完全に俺で遊んどるやろ」






「(あんだけミエを切ったのに…)」
「…えーと」
「あっ、えっ、す、すまん!ちょお考え事しとってうっかり!」
「いや、いいけど…」
「いやよくないやろ!ほんまごめんな」
「…謙也も今からシャワー浴びるつもりだった?」
「え、い、いやそうやけど、ええねん。なまえの後で」
「じゃあ謙也もおいでよ」
「いやほんまに、……え?」
「待たせるのも悪いし一緒に入ろうよ。ねっ」
「!!?」





(ちょっとー謙也、もうちょっとこっち来てくれないと髪の毛洗えないよー)
(何も知らんと無邪気に言ってのけるなまえが怖い…。ほんまは全部計算づくなんとちゃうか?)
(あはは、謙也の髪の毛あわっあわ!)
(この天然め…!)





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