あなたにシャツ着せて
首すじ、顎、キスして
朝のにおいはすてきだわ
この感動もいつか変わるのね
いまだけのときめきね
だけど時は繰り返すから
わたしたちが古くなったら
きっとまた思いだすわ
せつない
あなたにシャツ着せて
あなたはわたしにくつ下はかせて
さみしいのと
うれしいのと
愛しいのと
やさしいのと
かなしいのと
たのしいのと
きららかなのと
ゆううつなの
ぜんぶ似てる
わけもわからず人は
そう感じたときにいう
せつない
あなたにシャツ着せて
ボタンとめる
抱きしめたときのにおい
忘れない
永遠に
そうあるとしたら永遠は
すべて五感にやどってる
ベッドのやわらかさ
いつもくるまれてたい
まるで人間も動物も
こわれものみたい
だから愛しい



シャツ
2022/08/12





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