君はいつも私にないもの持ってる 君はいつも私にないもの持ってる 君がそれをくれりゃいいのに 君がそれをくれりゃいいのに 世の中は恋や愛の歌ばかり でもじっさい正しい だれにもいわずに悩んでた 人々はいつもなにかに託す 神話 伝承 歌 ことわざ 詩文 アート 土や草や鳥や光や水やけものたちは なにも託さない 繋いでいくのは 子孫だけ うらやましいね あとくされなくて じっさい私たちは コンプレックスだ 孤独や苦悩ばかり うつくしいものはいつもそう とぎすまされてしまえば すべてがうつくしいのはずるい いつも求めてしまう 究まることを なんにせよ 究めてしまえばなにかを穿つ 穿ちたかったのか? こころとからだを置き去りにして かけだしたものだけが私 そのぬけがらを拾うだれか どれでもない見えないのが私 ひとつでもふたつでも全部でも一部でもないのが 記憶に残らない 記録にも残らない もしかしたら夢かも もしかしたら夢かも 2022/08/11 ← → |