間違えてよかったと
あした思う

眠りに落ちる寸前も
あなたを思い
あすの朝にも
目覚めのきわにあなたを思う

ちいさいころは
神様がいたと
うたいながら
信じるこころの
あどけなさに
今日も花が咲くから

間違えてよかったと
あしたにはもう思っているだろう
あしたのいまごろには

いつもそれはさみしかろう
空飛ぶ一羽
一輪で咲く野の花
ちぎれた雲
親をなくした子どもたち
ただ生きているだけで
雨に暮れるかのような
素直な愛

いつもそれはさみしかろう

もしも毎朝キスを欠かさずとも


あくる朝
あなたは寝坊していた
頬にキスする

なにかを信じよう
なにもなくても
わたしは信じている
ただ生きているだけで
あふれていく深く透明な泉
それは愛



もしも毎朝キスを欠かさなくとも
2022/06/15





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