どれから話せばいいかわからないけど
あなたを傷つけたことを後悔している
なぜ嘘をついたのかわからない
いまのわたしならつかないのに

ふしぎだ
弱いときに
弱いのだと気づけたら
そんなことしない

失ってから気づくとよくいうが
理由がある
結局
あなたを一度失うまでは
あなたとまともでいられないのだ

ふしぎだった
声を聞くだけで苦しかった
恋ならまだかわいいじゃない
救いがあるじゃない
恋じゃないもの
むしろ愛に近い
でも愛ですらない
愛というにはあなたを知らなさすぎる
そして
あなたもわたしも
鎧を着こんでいた

ここからは離れていくけど
ときどき思いだして苦しくなるくらいには
好きだったよ

深緑色の……
あの街のこと
思うの
あなたの苦い思い出が
わたしの脳に滲むと



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2022/01/16





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