降り積もる孤独にやさしくする
降り積もる孤独にやさしくする
ぼくはいつだって軽率だ
ぼくはいつだって軽率だ
君のことがいちばん嫌いだったもの
君のことがだれより嫌いだったもの
うそさ
嘘さ
でたらめだ
降り積もるかなしみにやさしくする
それを手厚く保護するんだ
君はかんたんにとむらうんだ
どうしてかな？
どうしてかな？
雪は白いんだって
どんなに汚れても白かったことは変わらないって
えらい人がいってたんだ
知ってら
知ってら
母さんはやさしかったよ
とんでもなく　弱かったけど
僕は男になったよ
とっても強い　男に
愛する人を守りたかったんだ
こんなに愛した僕じしんを
僕が守ってやらなきゃいけなかったのに
あんなに踏みにじったもんだから
降り積もる孤独にやさしくできない
降り積もる孤独にやさしくできない
降り積もるかなしみにやさしくできない
降り積もるかなしみにやさしくできない
死を決意して
又生きた
生を決意して
死を悔やむのさ
この孤独やかなしみが
僕の一部さ
だれにも分けてやんないと決めたのに
君の目と手が熱くやさしかった
君はいったいいつかの日に
だれにその孤独とかなしみを分けてきたんだい？



降り積もる孤独にやさしくする

2021/06/05

← →