どうぞ見下してくれたまえ
燃ゆるぼくのハートを
燃ゆるぼくのハートを

どうぞさえぎってくれたまえ
たけるぼくのハートを
たけるぼくのハートを

どうぞくだいてくれたまえこなごなに
無数に分裂していくぼくのたましいを
無数に増幅していくぼくのたましいを

どうぞみごろしにしてくれればよい
しにゆくぼくも
いきゆくぼくも
きみにとってのちりあくたというならば
ぼくはそれでよい
ぼくはそれでよい

きみのなかの真実が
ぼくなのだから

ぼくにとってのぼくがどれほど高尚でもよい
きみは信じてくれたまえきみのみつめるぼくを

きみの手にあるきらめく気高きナイフが
ぼくの中心をつらぬく
絶頂の痛みのいっしゅんが
この世にうまれいずるいたみの
恍惚の権化である

きみにあと百たびころされても
しにゆくといきゆくはおなじ
きみにあと百たびたたかれても
きみが泣いて愛してくれたただひとたびが
ぼくの真実
ぼくの真実

どうぞ裏切ってくれたまえ
とぎすまされたぼくのひとみを
とぎすまされたぼくのひとみを
なにものにもゆるがぬぼくのつよさを
どうぞ裏切ってくれたまえ



燃ゆるぼくのハートを

2021/01/03

← →