きみのためにかく
きみのためにかく
きみがついてくる
きみがついてくる
深い深い夢の奥
会いたくて痛くて
おきていても忘れられない
先生と話していても思い出して感じてる
きみのためにかく
きみのためにかく
出てくるから出てくるから
出してしまう出してしまう
わたしのなかわたしのなか
こぼれるので
すくいもしないでいいわ
べつに頬にふれたいわけじゃない
その賢そうな額にも
きみがつく
きみがつく
わたしはひとり
わたしはひとり
ぎこちなく動くだけ
ぎこちなく
躊躇いと恥じらいの暗い部屋
てさぐりで見つけた
わたしの場所
生きるために生きてきた
生きるために生きていく
それだけ
愛とか憎とかじゃない
生きたいだけずっと
死を凌駕するよろこびで
のまれて蠢く
目覚めてまた生きる
先生の指さき
うなじの鈍さ
肉のにおい
目を閉じると感じる
感じる
感ずる
わたしは人間
わたしは人間
人でよかった
人で快かった
あああ
もう駄目



わたしは人間
2020/06/27





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