こわい夢のなかにいたけど
思い出せることはなにもない
おばけを作るために動かしていた明かりも
わざと明滅するようになってた

友達は手を握ってた
わたしのほうがこわかったけど
彼女には黙っていた

夕暮れになると
校舎は洗われていくみたい
オレンジの日差しが
毒を溶かしていく

校舎のかたちはなんか昔と違ってた
記憶にはいない友達も
おばけみたいなもんだわ

なぜかいつもわたしはヒーローで
自分の世界に酔ってるわ

さようなら
もっと気軽にいってみて
ああ
じゃあね



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2019/04/11





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