いつまでもいつまでもうたっていよう
地獄のことも
楽園のことも
すべて手にした
すべて手にした

恥じ入り恥じ入り膝をかかえ
なにを恥じるなにを恥じる
空も飛べる

生を憎め憎めいくらでも
死を乞え死を乞え飽きるまで
好きなように生きる
好きなときに死ねる

ここは地獄だ！　と思った夏
ここがすでに楽園だったのか　と泣いた春
本当ははじめから知っていた
いつもずっと忘れていただけだ
ずっとずっと忘れていただけだ

少しずつきみを思い出す
少しずつきみを思い出す
そんな旅だ
そんな旅だ

そして少しずつわたしはわたしを思い出した
わたしはわたしを思い出した

地獄と楽園のどちらもが愛しい

いつまでもいつまでもうたっていよう
知恵の輪をピアスにして
胸の錠はもう錆びて壊れたから
鍵は捨てた

騙し絵の街をいこう
わたしの声はきみに届く
きみは地上におらずとも



いつまでうたっていよう

2019/04/02

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