こうやって終わっていく物事を
積み上げておいてもいい
なにかを終えるたび
悲しさに暮れてもいい
永遠に生き続けてもよいし
二度と生まれなくてもよい
あなたが憂鬱な頬になみだを垂らすときも
ただわたしの胸の花は
そのすべてを糧とし
なにもかもを讃えている
あなたのなにもかもを

同じことを繰り返している
尽きぬ輪のなかで
くたびれ削がれていくからだを
案じている
からだが壊れたとき
たましいも崩壊する
あなたはおそれている
おそれていてもよい
あなたの瞳が日を映すまで
わたしはずっとここにいる

このわたしの肉は
いくたびでもいくたびでも
花をつけ
実を宿す
絶えることのないいのちの流れは
わたしにこそある
あなたのなかにも同じものがある
わたしはあなたの種がかたい土を押し上げ
やがて芽吹くのを
何億年でも待てる

あなたを愛しているだけよ



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2019/03/02





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