いつか死ぬ覚悟のほうが はやくできた それからゆっくりと 生きていく覚悟が 追いついてきた 傷つき続ける覚悟を 迷い続ける覚悟を 生き続ける覚悟を 地獄のような浮き世でも どうしても生きずにおれなかった 苦しみ抜いた果てに いつも憎らしいほどの 生きる喜びがあった 泥を食った日々も 生きていくと いつか意味を持つようになった 死にたいと思って首をくくったあの夏 生き残ったわたし の亡霊が 生きたいと思うわたしのいまに やさしくキスする 傷つき続ける覚悟を 痛む胸を いやすことのできる 智慧を
神さまのキス2018/09/28
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