今日も一日あの悪魔…フェイタンにこき使われてバッキバキになった体を休める。
ちなみにこの家にはこの辺りでは珍しくバスタブが付いていて疲れた時はお湯に浸かって疲れを取っている。
足を伸ばして肩まで浸かるとふぅ、と息を吐く。ああ気持ちいい。
こんな時ばかりは小さい体でよかったと思う。だって大きかったらこのサイズのバスタブじゃ足伸ばせないもんね。
そんなことを思いながらゆっくりと浸かっているとガチャ、と扉の開く音がしたのでそちらを見ると全裸のフェイタンがいた。

「えええええええっ」
「う、うわ?!お前なんで風呂入てるか?!」

目を見開きながらそう言った彼は素早く扉を閉めて扉の外から説教し始めた。

「絶しながら風呂入るなんて何考えてるか!」
「ええ、私絶なんかしてないよ?!」
「指輪、したままじゃないのか?!」
「指輪…?」

そう言われて自分の右手を見ると確かに指輪があった。でもこれってフェイタンが私に渡したんじゃないっけ?

「これ、フェイタンがしろって言ったんじゃん!」
「………」
「大丈夫!何も見てないから」
「…もういいよ。ささと出ろ」

そう言われて大人しく風呂から出てリビングへ行き、フェイタンにお風呂出たよ、と告げると目も合わさずに脱衣所へと消えて行った。
後から聞いた話だが、私がしてた指輪は絶をしていなくても他人からは絶をしているように見える(感じる)物らしい。
面白そうだから私に付けさせたらああなってしまってあの事件の後、すぐに没収されて粉々に。
それ、団長に渡したら喜びそうじゃない?と言うと同時に壊してしまってフェイタンに、お前もっと早く言えよ。と言うような目で見られたが壊したの私じゃないし知らない。




その後に仕事で一緒だったシャルにその話をしたらそれを近くで聞いてたフィンクスが盛大にフェイタンをからかって、それからしばらくの間フェイタンは目も合わせてくれない、目があってもすぐに逸らす、という乙女っぷりを発揮してくれた。

そしてフェイタンが元に戻った頃、その時のネタ(見てないって言ってたくせに見てたんじゃねえか。とかフィンクスにからかわれたのはお前のせいだからな。とか)で度々脅される。という事があったけど、どちらかと言うと私は被害者…だよね?



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