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うちのカイリュー物理型


「クダリくん、私に何か言うことは?」
「今日も可愛いね!」
「カイリュー、はかいこうせ」
「わー!!!嘘!!!ごめんなさいプリン美味しかった!!!!」
「やっぱりお前かぁぁ!!」
「えっもしかしてぼく嵌められた!?」
「クダリ、それは自業自得と言うのですよ」

なまえのカイリューは、はかいこうせんを覚えてないでしょう、というノボリの言葉にハッとした。ぼくとしたことがうっかりしてた!なまえのことなら何でも知ってるつもりだったけど、まだまだだなぁ。
でも、カイリューもなまえの指示に合わせて怖い顔して口を開くもんだから、すっかり騙された。2人の仲は阿吽の呼吸、ツーカーの仲。初めてのパートナーだって言ってたけど、カイリューに負けた気がして、ちょっとモヤモヤした。

「折角楽しみにとっておいたのに…!」
「なまえ、自分だけずるい」
「貰い物だからしょうがないじゃない」
「貰い物?誰から?」
「トウヤくん。って言っても、たまたまトウヤくんが差し入れされてるとこに出くわしてお裾分けされたんだけど」
「ふーん」

なまえはモテる男は違うねぇ、しみじみ呟いているけど、ぼくは知ってる。トウヤはなまえのことが大好きだ。勿論、一人の女として。けれどそれを教える義理はないし、なまえがトウヤを意識するのは面白くない。
小さな嫉妬心であるのは承知の上で、それでも、なまえが誰かにとられてしまうのはイヤだ。心地良いこの関係が崩れてしまう要因があるなら、根刮ぎ排除してしまえ。
どうかした?と小首を傾げて問いかけてくるなまえに、なんでもないよ、と飛びっきりの笑顔を浮かべた。




彼らの関係はとても曖昧
その内書きたい(願望)
(150423)

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