▲▽ | ナノ
サブウェイ終わりました

「防御と攻撃に調整したのが仇となりましたね」
「いつも以上に速攻アタッカーばっかだね!でも、僕たちサブウェイマスター!そう簡単には負けないよ!」

冷静に分析し、不敵な笑みを浮かべる2人に、ゾクゾクと沸き立つ高揚感。そう来なくっちゃ。
繰り出された残りの二体は、オノノクスとアーケオス。先ほどとは逆に、速攻アタッカーだ。

「速攻なら負けない!ニョロトノ、オノノクスにれいとうビーム!」
「サザンドラ、りゅうせいぐん!」

多少ゴリ押しでも、このパーティならば押しまくるしかない。
再度先手必勝、と攻撃を仕掛けた私たちに、クダリくんはいつも以上に笑みを深めた。

「アーケオス、まもる!」
「オノノクス、りゅうのまい」
「あっ」

れいとうビームとりゅうせいぐんは、アーケオスの張った透明なバリアに阻まれ、呆気なく散る。それだけならまだいい。問題は、

「……積まれちゃった」
「まもるか…流石双子のコンビネーションですね」

ただでさえ高い攻撃力なのに、積まれたら厄介だ。その上素早さも上がるんだから、本当に敵に回したくないとはこのことだと、冷や汗が垂れる。

「ここからが本番だよ!アーケオス、いわなだれ!」
「オノノクス、サザンドラにドラゴンクロー!」
「っ!」

素早い二体の攻撃に避け切れず、痛い一撃を食らう。効果は抜群なサザンドラは瀕死。ニョロトノは立っているが、大分体力を削られてしまった。
流石バトルサブウェイを統括するサブウェイマスターのバトルだ。ただの力押しでは敵わない。そう、頭を使わなければ、彼らには勝てない。

「あれ、何でニョロトノが…」
「まさか、」

瀕死になってないニョロトノが、ボールへ戻ると同時に、入れ替わるようにしてキングドラがフィールドに現れる。
なかなか出番がなかった彼は、漸く外に出られたことで随分やる気のようだ。

「脱出ボタンですか…」
「ふふふ、折角だからBP交換してみたんだけど、良いタイミングで発動してくれたわ」

とんぼがえりやバトンタッチと違って、発動するタイミングは選べない。けれど、いつ変わってもいいパーティならば、問題はない。初めて実践で使用したが、上出来だ。

「やはりなまえにはいつも驚かされますね」
「そーこなっくちゃ!」
「張り切るのは良いけど、二人とも、キングドラの特性忘れないでね」
「えっ」
「あっ」
「ビックリするくらいお互いの手持ち知らないんですね」

呆れたように肩を竦めるトウヤくんと、頷くクロバット。これではどちらが大人かわからない。


結果から言うと、雨中のすいすいキングドラ無双でした。





サザンドラ:拘り眼鏡、ひかえめCS振り
ニョロトノ:脱出ボタン、おくびょうCS振り
キングドラ:命の珠、ひかえめCS振り

で書きました。特攻隊過ぎて抜群食らったらすぐ乙る

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