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タイムセールは命がけ

「私がまず奥へ向かいます。なまえはその間、ココをお願いします」
「わかった、ノボリくんの方が足速いもんね。アレは、最後でいいよね?」
「予定の時間通りに行けば、まず間違いないでしょう」
「よし、完璧!」
「……2人とも、スーパー行くだけだよね?」
「タイムセールを舐めてはいけませんよ、クダリ!」
「そうだよ!明日は月一の大セールなんだから!」
「……僕にはよくわかんないや。ねーバチュル」
「バチュ!」

月に一度の大セールは、毎月ノボリくんと前日から計画を立てて、お目当ての品を確実にゲットする算段を立てる。別にお金に困ってるわけじゃないじゃん、と乗り気でないクダリくんは、しかし何だかんだ言いながらも当日は付き合ってくれる。主に「お一人様○点まで!」の為に。

「買い出し終わったら、美味しい物食べに行こうね」
「僕ヒウンアイス食べたい!」
「ヒウンシティですか…長く行っていませんね」
「2人とも仕事と家の往復だもんねぇ」
「たまには、別の街へ行くのもいいかもしれません」

穏やかに笑うノボリくんに、バチュルとはしゃぐクダリくん。
セールは勿論大事だけど、私にとっては2人と出掛けられる、貴重な日なのだ。



(150417)

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