365日 | ナノ


 366日以降

「まーったくじれったいんだから!」
「手順を踏んでいると言っていただきたいですね」
「ぼくがせっつかなかったら諦めてたくせに!」
「……」
「それにしても、リオもあの約束覚えてたなんてねー」
「お、お恥ずかしい限りです…」
「でもでもロマンティックよねー!」
「良かったねー二人とも!」
「うん、なんか夢みたいだけどね」
「十数年ぶりの再会でしたからね」
「それで何の気まずさもなく話せるってことは本物よねー」
「ねーでもぼくもリオと話したいから、ノボリ独占よくない!」
「クダリくんのお菓子も差し入れするね」
「ノボリさんその顔怖いー」
「ノボリってば独占欲出し過ぎると嫌われるよー」
「……」




「…すみません」
「何が?」
「独占欲が強すぎるかと…」
「あぁ、そんなこと」
「(そんなこと…)」
「クダリくんは確かに大事な幼馴染だけど、それ以上にノボリくんは特別な人なんだよ」
「!」


「うーん十数年ぶりの再会から三日でここまでとは」
「ぼく、すごくいたたまれないー」
「まぁまぁ、幸せそうでいいじゃないですか」
「まぁねーやっと数十年分の悩みが解決したし、リオのお菓子も食べれるしねー」



Fin.





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何となく書き始めたらだらだらと4話+αと続いてしまい、文章のまとまりのなさに閉口した『365日』シリーズでした。
でも書きたいこと書けて満足!お付き合いくださった方、ありがとうございました!

(120727)

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