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 一日遅れの

「山崎さん山崎さん」
「なんだいリオちゃん」
「これ差し上げます」
「えっありがと…って何これ」
「何って山崎さんが好きなミントンのシャトルですよ。カバディに浮気して忘れちゃったんですねサイテー」
「いやそれくらいはわかるよ!何でこんなボロボロで使い古されたやつか聞いてるの!」
「山崎さんと言えばミントンなのでわざわざ近くの寺子屋の木に引っ掛かってるの探してきたんですよ。感謝してください」
「さっぱり意味がわからないけどありがとう?」
「いえいえ、喜んでいただければ幸いです。あっあと今晩予定空けといてくださいね」
「今日は暇だからいいけど、どうしたの急に…ってもういないし!」
「何騒いでんでィ山崎のくせに」
「沖田さんはいい加減襖蹴破って入るのやめてください」
「リオの声がしたもんでねィ」
「リオちゃんならもうどっか行っちゃいましたよ」
「しょうがねぇ、リオの店まで行きやすか。山崎ィこれやらぁ」
「いたっ!投げないでくださいよ何ですかこれってまたいないし!」
「朝からうるせぇぞ山崎!!一人で何騒いでやがる!」
「ぎゃああ副長おれじゃないですから襖壊さないでくださいィィイ!!」
「山崎ー!お前宛に矢文が届いたぞー!」
「局長も倒れた襖を再起不能にしないでぇぇ!」
「矢文ィ?山崎おまえ、潜入調査でとちったんじゃあるめぇな」
「知りませんよ!矢文ってなんですか!」
「読むぞー!」
「えぇぇぇ読ませてくださいよォオ!!」
「『お誕生日おめでとうございます リオ』」
「えっ」
「は?」
「…」



「山崎ィィイ誕生日おめでとぉぉ!!」
「お前誕生日だったのか。朝から騒いで悪かったな」
「えっいやそんな…」
「だから総悟が嬉しそうにプレゼントを包んでたんだな!」
「そう言えばさっき投げられましたね」
「開けるなら外でやれよ」
「リオちゃんのことも大事にしてやれよ!山崎!」
「…はい」



「で、山崎にプレゼントは渡せたんですかィ?」
「よ、夜渡すんです!」
「へーへー。あー山崎のヤローのくせにムカつくなー爆発すりゃいーのになー」
「沖田さんのことだからもうバズーカの一発か爆弾は渡してるんでしょうし、文句言わないでください」
「リア充爆発しろー」
「まだなってませんし沖田さんが言うなし」


Happy Birthday !!



――――――――――――――
1日遅れたけど山崎はぴば!

20120207

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