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好きです。
何を言われたか理解するまで、大層な時間を要した。固まる私を、ただまっすぐに見つめてくる瞳が、不安気に揺れている。
好きです?誰が?誰を?頭の中で反芻し、向けられる真剣な顔に、茶化していい雰囲気ではないと気付く。どういう意味ですか、と喉元まで出かかった言葉を飲み込み、視線から逃れるようにネクタイの結び目を見つめる。几帳面な彼の性格を表すように綺麗に結ばれたネクタイは、一日の激務で少しだけ縒れていた。





出だしだけ書いて後が続かなかった系




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