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赤青緑黄紫桃水色。
目の前に並ぶ色とりどりの頭を眺め、自由な校風とは言え限度があるだろうと口元がヒクついた。しかし全員地毛だと言うのだから、それこそキセキだと思うのだ。神様は特別な才能を施した人間にはわかりやすく色でも付けるのだろうか。


「名前の通りの髪色なら、虹村くんはレインボーじゃないとダメじゃない?」
「ダメじゃないってなんですか」

髪の色を見ながら思い付いたことを言えば、呆れたように突っ込みを入れられる。相変わらずクールな彼は、しかし2年前から比べると大分打ち解けてくれたように思う。今だって呆れながらも口元には小さく笑みが浮かんでいる。

「連覇に向けて順調そうで何よりだねぇ」
「お陰様で」

これまたクールに応えるのは、1年にして主将になったという赤髪の少年。周りに比べると背も体格も目立った特徴はない。それでも主将に推薦されるだけあって、彼自身の纏うオーラは尋常ではなかった。まだ13歳でこれなのだから、末恐ろしい子だ。





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キセキ世代の4つ上で中高で被ることはないけど、高校の部活に入らず帝光のコーチに来る人とかそんなんが思い浮かんだけど思い浮かんだだけです


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