世界はぐるりと廻る
私が何よりも楽しみにしているのはお昼ご飯だったりする。午前中にうんっと仕事をした後に食べるお昼ご飯と言ったら美味しくてたまらない。友達からは変わってるだとか言われたが私はこのお昼ご飯の時間が好きで好きでたまらないのだ。
「……あ、名前くん」
「…吉良副隊長」
だから、その私が好きで好きでたまらないお昼ご飯の時間を邪魔する隊長さまが嫌いだったりする。
「………市丸隊長ー!」
最近の吉良副隊長の顔色と言ったら半端なく悪い。目には隈が出来て顔色は青い、完璧な不調だ。
「市丸隊長、仕事して下さい」
「ありゃ、見つかってしもた」
その原因は言わずともこの狐みたいな隊長さまだ。
「市丸隊長、いい加減仕事なさって下さい」
「えー、嫌やわァ…」
「仮にも貴方隊長でしょう!」
へらり、と笑いながら口にした言葉にびしっと指差しながら口を開く私にまたまたへらりと笑う市丸隊長。
「…もう、お願いしますよ」
「名前ちゃんにお願いされてもなァ…」
その何を考えているのかわからない表情を向けられながら言われたかって私にはどうしたら良いかわからない。取りあえずこの隊長に仕事をさせなければ、
「…毎回隊長がサボったりするから吉良副隊長顔色良くないんですよ?」
「そーなん?」
またしてもへらりと笑う隊長に呆れたようにため息が出た。それを見ても尚笑う隊長はゆっくりと口を開く。
「…なら、名前ちゃんが」
「?……私、が…?」
「僕と付き合ってくれたら仕事したるわ」
隊長は笑みを一層深めながら口にした言葉に私の顔は見ずとも真っ赤な茹で蛸へと変わり果てた。
世界はぐるりと廻る
end
駄作過ぎて泣けてきました。
取りあえず市丸隊長をサボリから連れ戻す話が書きたかった…!
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