lesson2 3

「レムオン。」
「なんだ?」
「気持ちよかった。愛情表現って、いいね。」
「サカられても困るのだがな。いいか、今日の事は口外するな?兄と妹では、都合が悪い。」
「うん、分かった。…レムオン、私が妹じゃなくても、私をかまってくれるんだ?」
「ああ。お前には、俺が必要だろ?」
「うん。レムオン、好き。好きって、こういう感じかな、きっと。今夜は、もう少しこうしていたいよ…。」
「そうだな…。」


俺は、お前を守りたい。俺の大切な、ケテル…。


翌日。

「ずるいよ、兄さん。結局おいしいトコ持ってくんだから。セバスチャンに聞いたよ。」
「…セバスチャン…。」
「申し訳ありません、レムオン様。部屋から出たところを、エスト様に見つかりまして…。」
「あーあ、僕もケテルとやりたかったのに。おまけにセバスチャンをあて馬につかうなんて。あんなに可愛かったのに、おいしそうだったのに。ね、兄さんケテルってどんな味だった?説明くらいしてよ。」
「そんなことできるか!」
「えー。なに?兄さん、ケテルの事、本気なの?」
「…さぁな。」
「馬鹿馬鹿しいって、言わないんだ?」
「まぁまぁ、エスト様。そのくらいにして差し上げて下さい。レムオン様も同じ男として、我慢させられたこちらの不満くらいは、ちゃんと理解しておいでですよ。」
「セバスチャン、言葉に毒が混じっているぞ。」
「でも、僕、ケテルに男女の愛情表現の仕方ってだけしか教えなかったんだけど…兄さん、俺以外と寝るなってちゃんと伝えた?ケテルの貞操観念じゃ、今後が大変だよ?ケテルを狙ってるのなんて、僕だけじゃないんだからね。まぁ、はっきり伝えてない方が、僕は嬉しいけど。」

三人は、顔を見合わせる。

そのころ、問題児はすでに次の冒険に旅立った後だった。


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