lesson2 2

「ケテル様、痛くはありませんか?」
「っ、う・んっ…。」
ベッドに、全裸で足を開き座るケテル。床に跪き、セバスチャンは、彼女の秘部に慎重に指を沈めた。まだ一本しか指を入れていなかったが、彼女の内部は狭く、とてもこうゆう行為に慣れた身体とは思えない。
処女、なのかもしれない。ゆっくりと、ほぐす様に指を動かす。ケテルからは、熱を帯びた甘い嬌声があがり、セバスチャンが蜜に濡れ勃起する花芯を舐めると、ビクリと身体を反らせ一際甘い声で啼いた。
「ハァ…!…あぁあ…!」
「…気をやられましたか?まだ、これからですよ?」
「うん、…もっと、…して、欲しい。」
魅惑的な妖眼は、誘い込むようにセバスチャンを見下ろし、薄く開かれた唇からは、快楽を求める言葉を発した。応じるように、内部に沈める指の本数を増やす。部屋に、淫猥な水音と淫らな嬌声が響いた。

「う、あっ、レム…オ…ン…!」

恍惚とした表情で、ケテルが呼んだのは、行為に及んでいるセバスチャンではなく、隣の部屋で彼女を手放した”兄”の名だった。それに対して、セバスチャンは何を言うでもなく、さらに追い込むように指を動かす。
シーツを濡らすほど、彼女からは愛液が滴り落ちる。幾度かケテルがイキそうになる度、セバスチャンは指を引き抜き達する事を許さなかった。蓄積する一方の快楽に、ケテルは子供が厭々をするように首を振り、続きを求めて懇願の眼を向ける。
「ね、おかしくなりそう…。」
「では、そろそろ本番に…いきたいところですが、申し訳ないのですが私はもう用事があってお相手できないのですよ。後は…レムオン様、お任せしますよ。」
部屋の入り口に、複雑な表情のレムオンが立っていた。



一度そうするときめたことなのに、何故こんなにも扉の向こうが気になるのか。
俺が、一度決めた事を変えるような男だと思うか?
自分で自分に問いかける。なぜ、俺は、こんなにも無意味な事に時間を費やしているのか…。

レム…オ…ン…!

声が、聞こえた。俺の名を呼ぶ、アイツの声が。
アイツを抱いているのは、セバスチャンだ。俺じゃない、俺ではない。俺は…――。

「…ケテル…!」
席を立つと、足早に寝室へ続く扉へ向かう。聞こえてくる嬌声が、胸を締め付けた。あの時も、そうだったのだ。エストがケテルを犯そうとする姿を見て、兄とか弟とか妹とか…そんなものは関係無く、ただ、止めたかった。やめさせたかったのだ。
扉の向こうには、分かっていると言った表情のセバスチャンが居た。自身は服も脱がず、お任せしますよ、といつもの笑顔を向ける。
「…すまん。」
「私も健全な男子ですから、これきりに願いますよ。レムオン様。」
すれ違いざま、彼が小声で囁いた。
「…レムオン。」
「その表情(カオ)、他の男に見せるな。」
服を脱ぎ、俺を見上げるケテルを抱きベッドに倒す。貪るように口づけ、舌を絡ませる。ケテルは、レムオンの背中に両手を回し、抱きついた。柔らかい胸の感触を楽しみ下へと手を滑らせると、そこは愛液に溢れ抵抗なくレムオンの指を飲み込んだ。
「あ、うっ。」
「中は狭いか…力を抜け、ケテル。」
秘所に自身の肉棒を押し当て、ケテルを貫く。
「あぅ!…い・痛いっ…やぁ…!」
「少し我慢しろ。」
「う、アッ!」
初めて、なのだろう。ケテルは、身体を裂かれる痛みに苦痛の表情を浮かべた。背中にまわされた手が、必死にしがみつく。身体を強張らせた彼女の胸を揉むと、力が抜けた。同時に、一気に深く、彼女を貫く。
「アアっ!!」
「ケテル。」
名を呼ぶと、うっすら目を開けこちらを見る。
「レム…。」
律動と共に、彼女の声は、徐々に甘く変えられていく。息を切らしながら、苦しいような恍惚とした表情で、時折俺の名を口にする。
「あっ・あ、レムオン…!や、なんか、ダメ…!」
「くっ…!」
こちらも、限界だった。ビクリとケテルの身体が跳ねるようにしなり、俺も自身を中から引き抜くと、欲望を吐き出した。


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